15 / 28
第十四話
しおりを挟む
あれから更に1ヶ月が経過しました。
デルード男爵家で商品登録をしたアイデア商品ですが、噂が噂を呼んで更に売れ行きが上がっているみたいで…
購入者が増えている為に、当初の2、3倍の売り上げ記録を叩き出しました。
でも…これ以上の売り上げは恐らく見込めないでしょう。
ベストセラーは、永遠に続くというわけではありませんから。
なにわともあれ…これで私達の商売が始められます。
軍資金はたっぷりあります…が、仕入れの段階で少し減るでしょうけど、それを見返せられる程の売り上げは見込めるでしょう。
仕入れの交渉はメルリランが上手く働いてくれたおかげで、通常価格よりもかなり抑えて取引が出来るようになりました。
立地の条件も、ある老夫婦がお店を引退するという事で譲ってもらえる事になりました。
ただし、条件付きで…ですが。
でも、その条件がほんの些細なお願い程度なので、こちらは全く損は致しません。
新商品の味見を真っ先にさせて欲しいという事だったので、心良くお引き受け致しました。
そして…唯一の食用油入手問題でしたが、これもオリーブから油を搾り取る方法を職人さんからのアイデアでたっぷり確保することができました。
この地方のオリーブの使い道は、ピクルスの様に漬けることでしか使い道が無いみたいで…在庫は問題無く量を仕入れることが出来ました。
そして、肝心の販売する商品ですが…?
デルード男爵家で販売したアイデア商品の他に、魚や肉を燻製にして長期保存に適した物を製造したり、砂糖を高熱で熱して雲(わたあめ)を作るといった商品を開発致しました。
肉の燻製に関しては干し肉と非常に似てはおりますので、ステーキを好む上位貴族達には見向きもされない為に、一般家庭に出回る事が出来ます。
まぁ、干し肉の類は…上級貴族からしてみたら、金のない奴が喰うものという事で敬遠されるみたいです。
カラカラに乾燥した干し肉とは違い、燻製肉の場合は…火で炙る事により旨味が溢れる仕上げになっております。
魚の燻製も長期保存ができるということで、王都デルキアッシュから旅立つ際の保存食として重宝するのではないかと睨んでおります。
そして商売を始めたところ…燻製物は、平民の一般家庭や冒険者や旅人に人気のある物として売れました。
平民の一般家庭には通常料金でしたが、冒険者や旅人には…ほぼぼったくりの金額で販売する事が出来ましたので、かなりの売り上げになりました。
そして砂糖を高熱で熱した雲は、平民から噂が広まって…貴族にも売れる様になりました。
平民には通常料金で、貴族にはぼったくり料金で販売しているのに…貴族達は金に糸目を付けずに料金を競り合う様に値段を釣り上げておりました。
原価が幾らか知ったら…多分返金を求められるかも知れないですね。
そして…芋を使った商品も大人気商品になりました。
当分はこれで稼げそうですが、いつまでも稼げられる保証はありませんので、次のアイデア商品を生み出さなければなりませんね。
私のアイデアは、まだまだありますので!
一方、デルード男爵家のファグリューとネフティスは…?
どうやら…とんでも無い状況に陥っているみたいです。
デルード男爵家で商品登録をしたアイデア商品ですが、噂が噂を呼んで更に売れ行きが上がっているみたいで…
購入者が増えている為に、当初の2、3倍の売り上げ記録を叩き出しました。
でも…これ以上の売り上げは恐らく見込めないでしょう。
ベストセラーは、永遠に続くというわけではありませんから。
なにわともあれ…これで私達の商売が始められます。
軍資金はたっぷりあります…が、仕入れの段階で少し減るでしょうけど、それを見返せられる程の売り上げは見込めるでしょう。
仕入れの交渉はメルリランが上手く働いてくれたおかげで、通常価格よりもかなり抑えて取引が出来るようになりました。
立地の条件も、ある老夫婦がお店を引退するという事で譲ってもらえる事になりました。
ただし、条件付きで…ですが。
でも、その条件がほんの些細なお願い程度なので、こちらは全く損は致しません。
新商品の味見を真っ先にさせて欲しいという事だったので、心良くお引き受け致しました。
そして…唯一の食用油入手問題でしたが、これもオリーブから油を搾り取る方法を職人さんからのアイデアでたっぷり確保することができました。
この地方のオリーブの使い道は、ピクルスの様に漬けることでしか使い道が無いみたいで…在庫は問題無く量を仕入れることが出来ました。
そして、肝心の販売する商品ですが…?
デルード男爵家で販売したアイデア商品の他に、魚や肉を燻製にして長期保存に適した物を製造したり、砂糖を高熱で熱して雲(わたあめ)を作るといった商品を開発致しました。
肉の燻製に関しては干し肉と非常に似てはおりますので、ステーキを好む上位貴族達には見向きもされない為に、一般家庭に出回る事が出来ます。
まぁ、干し肉の類は…上級貴族からしてみたら、金のない奴が喰うものという事で敬遠されるみたいです。
カラカラに乾燥した干し肉とは違い、燻製肉の場合は…火で炙る事により旨味が溢れる仕上げになっております。
魚の燻製も長期保存ができるということで、王都デルキアッシュから旅立つ際の保存食として重宝するのではないかと睨んでおります。
そして商売を始めたところ…燻製物は、平民の一般家庭や冒険者や旅人に人気のある物として売れました。
平民の一般家庭には通常料金でしたが、冒険者や旅人には…ほぼぼったくりの金額で販売する事が出来ましたので、かなりの売り上げになりました。
そして砂糖を高熱で熱した雲は、平民から噂が広まって…貴族にも売れる様になりました。
平民には通常料金で、貴族にはぼったくり料金で販売しているのに…貴族達は金に糸目を付けずに料金を競り合う様に値段を釣り上げておりました。
原価が幾らか知ったら…多分返金を求められるかも知れないですね。
そして…芋を使った商品も大人気商品になりました。
当分はこれで稼げそうですが、いつまでも稼げられる保証はありませんので、次のアイデア商品を生み出さなければなりませんね。
私のアイデアは、まだまだありますので!
一方、デルード男爵家のファグリューとネフティスは…?
どうやら…とんでも無い状況に陥っているみたいです。
13
お気に入りに追加
153
あなたにおすすめの小説
婚約破棄先手切らせていただきます!
荷居人(にいと)
恋愛
「お前とはこん………」
「私貴方とは婚約破棄させていただきます!」
女が男の都合で一方的に婚約破棄される時代は終わりです!
自惚れも大概になさい!
荷居人による婚約破棄シリーズ第五弾。
楽しんでいただければと思います!
第四弾までは(番外編除く)すでに完結済み。
王族に婚約破棄させたらそりゃそうなるよね? ……って話
ノ木瀬 優
恋愛
ぽっと出のヒロインが王族に婚約破棄させたらこうなるんじゃないかなって話を書いてみました。
完全に勢いで書いた話ですので、お気軽に読んで頂けたらなと思います。
このままだと身の危険を感じるので大人しい令嬢を演じるのをやめます!
夢見 歩
恋愛
「きゃあァァァァァァっ!!!!!」
自分の体が宙に浮くのと同時に、背後から大きな叫び声が聞こえた。
私は「なんで貴方が叫んでるのよ」と頭の中で考えながらも、身体が地面に近づいていくのを感じて衝撃に備えて目を瞑った。
覚悟はしていたものの衝撃はとても強くて息が詰まるような感覚に陥り、痛みに耐えきれず意識を失った。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
この物語は内気な婚約者を演じていた令嬢が苛烈な本性を現し、自分らしさを曝け出す成長を描いたものである。
魔法のせいだからって許せるわけがない
ユウユウ
ファンタジー
私は魅了魔法にかけられ、婚約者を裏切って、婚約破棄を宣言してしまった。同じように魔法にかけられても婚約者を強く愛していた者は魔法に抵抗したらしい。
すべてが明るみになり、魅了がとけた私は婚約者に謝罪してやり直そうと懇願したが、彼女はけして私を許さなかった。
学園にいる間に一人も彼氏ができなかったことを散々バカにされましたが、今ではこの国の王子と溺愛結婚しました。
朱之ユク
恋愛
ネイビー王立学園に入学して三年間の青春を勉強に捧げたスカーレットは学園にいる間に一人も彼氏ができなかった。
そして、そのことを異様にバカにしている相手と同窓会で再開してしまったスカーレットはまたもやさんざん彼氏ができなかったことをいじられてしまう。
だけど、他の生徒は知らないのだ。
スカーレットが次期国王のネイビー皇太子からの寵愛を受けており、とんでもなく溺愛されているという事実に。
真実に気づいて今更謝ってきてももう遅い。スカーレットは美しい王子様と一緒に幸せな人生を送ります。
もう、終わった話ですし
志位斗 茂家波
ファンタジー
一国が滅びた。
その知らせを聞いても、私には関係の無い事。
だってね、もう分っていたことなのよね‥‥‥
‥‥‥たまにやりたくなる、ありきたりな婚約破棄ざまぁ(?)もの
少々物足りないような気がするので、気が向いたらオマケ書こうかな?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる