私を手放して、後悔は致しませんね?

アノマロカリス

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序章

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 カーネラ・ファルサージ男爵令嬢は、この日…

 旦那である、ファグリュー・デルードに離婚を突き付けられた。

 「私を手放しても良いのですか?」

 「お前とは仕方無しに結婚をしたが、今となっては…お前と一緒にいるのが苦行にしかならないからな‼︎」

 離婚の理由は、カーネラの妹であるネフティスと結婚をする為だとか…?

 カーネラは最初は望まぬ結婚を強いられた。

 だけど結婚をしたからには、旦那であるファグリューを立てる為に必死に尽くしていた。

 その甲斐があって、ファグリューは商売で大成功を納める事になるのだが…?

 ファグリューはそれらの功績が、自分の力だけだと自惚れていた。

 そしてファグリューは、ネフティスを選んでカーネラを家から追い出すのだった。

 「私を手放して、後悔は致しませんね?」

 「後悔? もっと早くにこの選択をしなかったのが失敗だったさ…」

 ファグリューは誇った顔をカーネラに向けた。

 カーネラは、デルード男爵家を後にしたのだけれど…?

 後に、ファグリューのこの選択が誤りだと気付く頃には、破滅を迎えていたのだった。
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