僕は最強の魔法使いかって?いえ、実はこれしか出来ないんです!〜無自覚チートの異世界冒険物語〜

アノマロカリス

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第四章 あれから…

序章 あれから二年…

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 あれから二年の歳月が流れていた。

 その日、世界が震撼する出来事が起きた。

 魔王の討伐に向かった勇者達の敗北が発表されたのだ。

 各々の勇者達はこの世界の冒険者達とパーティーを組んで、魔王に戦いを挑んだ。

 だが、魔王の圧倒的な強さに勇者烈王も勇者エイジも、勇者紫乃も勇者麗美も…そして勇者テルミもパーティーが全滅する被害を被ったそうだ。

 何故か、勇者クラウドの話は出て来なかったが…?

 勇者パーティーの冒険者達の中には、死傷者も出ていたと言う話だった。

 だけど勇者達は、神々の加護のお陰で死からは免れたらしい。

 …とは言っても、かなりの重傷を負ったという話だった。

 今回の魔王は、歴代の魔王に比べて遥かに強かった。

 その強さは、天界に住まう神々が誤算する程に…

 勇者達を選んだ神々達は、今回の騒動を踏まえて…勇者達のみで対応させようと命じたのだが…?

 重傷を負っていたり、魔王との戦いで心が折れてしまった者達がいて、とてもではないがすぐに行動を起こせられる状況では無かった。

 そんな中、ある勇者が魔王討伐に名乗りを上げた。

 その者の名は、勇者クラウド…
 
 勇者クラウドは、他の勇者達と共に魔王討伐に乗り込む際に、別な場所にいて参加が出来ずに遅れて来た。

 勇者クラウドは勇猛果敢なセリフを吐いて、魔王に戦いを挑んで行ったのだが…?

 他の勇者達よりも明らかにスペックが低い上に、仲間となるべき者達を集められなかった為、ソロで挑んでいた。

 だけど、当然だが…そんな勇者クラウドに勝ち目なんかがあるわけでも無く、軽くあしらわれて返り討ちにあったのだった。

 全ての勇者が敗北した事に、全世界の人々は絶望的な表情を浮かべていた。

 もう…この世界に希望はないと思った時に、新たに勇者ではない者が立ち上がったのだった。

 その者の名は………?

 怒涛の第四章…はじまりはじまり~~~
 
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