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第三章 新大陸に向けて…
第六話 船旅・前編
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「ホーリー、あの紫乃という女がまた…」
「またぁ?」
クリスとそんな話をしていると、ラミナが僕の胸に飛び込んで来た。
飛び込む…というか、ほぼタックルして来た感じだった。
勇者3人に僕の仲間を紹介したのだが、勇者エイジと勇者テルミは特に気にしている様子はなかったのだが…?
勇者紫乃だけは、ラミナを見て異常な反応を見せて来たのだった。
「怖くないよぉ~怖くないよぉ~」
「いやぁぁぁぁぁぁぁ~~~」
僕は勇者紫乃とラミナのやり取りを見て、頭を押さえていた。
そして、本気で嫌がっているラミナを助ける為に、僕は勇者紫乃をヒールチェーンバインドで拘束した。
「紫乃さぁ、お前の過度なスキンシップは相手を怖がらせる事を自覚しろよ!」
「だってぇ~目の前にエメラルダちゃんが…」
勇者紫乃の言うエメラルダちゃんとは、【魔法少女プリティーエターナル】と呼ばれるアニメの敵の幹部である、ねこまんまカルテットのキャラクターの事である。
何でも、そのアニメのねこまんまカルテットの声優が現役の小学生らしく、その子達が猫のコスプレをしてエンディングで歌ったら、人気が爆発してアイドル化したという話で…?
最初に勇者紫乃にラミナを会わせた時に、勇者紫乃の目は❤️マークになって荒い呼吸をし出し始めて…これがもしも男だったら、やばい危険な奴だな。
スマホの画面を見せて来たら、そこに写っていたエメラルダというキャラクターが、ラミナその物の姿だった。
なので、その後は…ラミナが居ない場所なら問題は無いのだが、一目でもラミナの姿を捉えると、性格がこうなってしまうという風に困った事になるのだった。
「いい加減にしろ!これ以上、ラミナに近付くな‼︎」
「え~だってぇ~~~、エメラルダちゃんが…」
「あまりしつこいと、このまま海に放り込むぞ‼︎」
「そんな事を言ったって~~~」
ここまで言っても理解を示してはくれないか…?
なら、仕方ない。
「エイジ、ちょっと来てくれないか?」
「どうしたホーリー?」
「ちょっと紫乃の足を持ってくれ、紫乃をそのまま海に放り込むから…」
「あぁ、分かった。」
「ちょっと!それは犯罪行為よ⁉︎」
「大丈夫だ、甲板にいるのは…僕とエイジとラミナと紫乃しかいない。監視カメラがある訳じゃないし、紫乃が居なくなるのなら…ラミナも僕がやった事は黙認してくれるし。」
「エイジ君がいるでしょ!エイジ君は助けてくれるよね?」
「エイジ、大陸に着いたら…防具も作ってやるけど、どうだ?」
「それは有り難いな!」
「ちょっと、それは買収って言うのよ!仲間にそんな事をして…恥ずかしく無いの‼︎」
「紫乃、お前は女神に言われた事を忘れたのか?海底神殿での事は、航海を何とかする為の利害の一致という事で協力しただけであって、俺達は本来はライバル関係になる。お前が居なくなれば…ライバルが1人減る訳だしな!」
エイジに発言に、紫乃の顔は真っ青になっていた。
…そう、勇者の目的は魔王を倒す事なのだが、それは勇者が自分のパーティーを率いて魔王を倒すにが目的であり、異世界の勇者達が協力をして魔王を倒すのが目的では無いのだ。
「エイジ、ホーリー…そんな事をして元の世界に帰ったら、覚えておきなさいよ‼︎」
「紫乃にも言っておいたと思うが、僕は転生でこの世界に居るので、魔王が倒されても元の世界に戻る事はない。」
「俺もお前とは同じ体育科でも学部も違うし…そもそも、お前に会ったのだってこの世界に来て初めて会ったくらいだからな。だが、その前に…そんな状況で海に放り込まれた後の心配をした方が良いぞ。」
「そうだな、異世界で死んだ人間は元の世界に、生きたまま戻れるという保証もないからな。」
「お願い、辞めて~~~~~‼︎」
僕も勇者エイジも本気では無い。
だが、勇者エイジも勇者テルミも…ラミナに関する事で何度も注意しているのに辞めない紫乃に呆れつつあった為に、こういった事で注意をしようと思っていたのだった。
「もう、絶対に辞めるから許してよぉ~~~‼︎」
「本当だな?もしもまた同じ事を繰り返そう物なら、殺しはしない代わりに…転移魔法で海底神殿に送って、誰かが魔王を倒さない限り…出られない様にしてやるからな‼︎」
「それって…拷問じゃない!」
「大丈夫だ、海底神殿なら…見た目は可愛くはないが、クラーケンが話し合ってくれるぞ!」
勇者エイジも言うねぇ…?
まぁ、話し相手がいるのなら…寂しくは無いだろうな。
ただ、自力で海底神殿から出られない限りは、魔王が倒されない限りは居続ける事になる訳になるのだが…?
「本当にごめんなさい!…それと、エメラル…ラミナちゃんにちゃんと謝らせて。」
「本当に反省したな?」
「はい!反省しました‼︎」
僕は甘いと思いつつ、勇者紫乃に拘束していたヒールチェーンバインドを解いた。
そして勇者紫乃は、ラミナの元に行って土下座をして謝罪をしていた。
ラミナは誠心誠意謝っていた勇者紫乃を許してあげようと近付くと、勇者紫乃は顔を上げたと思った瞬間に、ラミナに抱き付いて…頬にキスをしながら、右手で尻尾を撫でながら、左手はラミナの耳を弄くり回して…ラミナは涙を流して嫌がっていた。
僕は再び勇者紫乃をヒールチェーンバインドで拘束し、ラミナから遠ざけた。
「お前…全く反省していないじゃないか‼︎」
「もう…これが最後になるかと思ってぇ~~~」
「エイジ、海底神殿に転移なんて生温い!このまま岩に括り付けて、海に沈めるから手伝ってくれ!」
「分かった。」
僕はストレージから大岩を出すと、勇者エイジと2人で勇者紫乃を大岩に括り付けた。
そして僕と勇者エイジは大岩を持ち上げると、「もうしません!反省しています!」…と騒ぎ立てている勇者紫乃を海に向かって放り投げた。
勇者紫乃は本気で海に放り込まれるとは思ってはおらず、必死に謝罪していたが…その声も虚しく海に沈んで行った。
…と同時に、僕はヒールチェーンバインドを解いたのだった。
「まぁ、これで死ぬ事は無いだろうが…少しは反省してくれると良いんだけどな。」
「だが、この船は速度があるが…追い付けるのか?」
「今現在はパニクっているだろうが、冷静になれば…自分の魔法で追い掛けて来るだろうし、武器も持たせてあるから何とかなるだろう。」
「海に放り込まれた者が、そんなにすぐに冷静になれるかねぇ?熟練の漁師でも難しいぞ…」
そんな話をしていた数時間後…
冷静を取り戻せた勇者紫乃は、自らが所持している風魔法を駆使して追い付いた。
僕は次にやったら…と忠告をしようとしたが、勇者紫乃はまさか本当に海に放り込まれるとは思っていなくて、僕が本気だと言う事が伝わったのか…ラミナを前にしても問題は無かった。
ただ、別大陸までの航路は残り20日…
勇者紫乃がほとぼりが冷めて、再びラミナに嫌がらせをしないかが…?
「またぁ?」
クリスとそんな話をしていると、ラミナが僕の胸に飛び込んで来た。
飛び込む…というか、ほぼタックルして来た感じだった。
勇者3人に僕の仲間を紹介したのだが、勇者エイジと勇者テルミは特に気にしている様子はなかったのだが…?
勇者紫乃だけは、ラミナを見て異常な反応を見せて来たのだった。
「怖くないよぉ~怖くないよぉ~」
「いやぁぁぁぁぁぁぁ~~~」
僕は勇者紫乃とラミナのやり取りを見て、頭を押さえていた。
そして、本気で嫌がっているラミナを助ける為に、僕は勇者紫乃をヒールチェーンバインドで拘束した。
「紫乃さぁ、お前の過度なスキンシップは相手を怖がらせる事を自覚しろよ!」
「だってぇ~目の前にエメラルダちゃんが…」
勇者紫乃の言うエメラルダちゃんとは、【魔法少女プリティーエターナル】と呼ばれるアニメの敵の幹部である、ねこまんまカルテットのキャラクターの事である。
何でも、そのアニメのねこまんまカルテットの声優が現役の小学生らしく、その子達が猫のコスプレをしてエンディングで歌ったら、人気が爆発してアイドル化したという話で…?
最初に勇者紫乃にラミナを会わせた時に、勇者紫乃の目は❤️マークになって荒い呼吸をし出し始めて…これがもしも男だったら、やばい危険な奴だな。
スマホの画面を見せて来たら、そこに写っていたエメラルダというキャラクターが、ラミナその物の姿だった。
なので、その後は…ラミナが居ない場所なら問題は無いのだが、一目でもラミナの姿を捉えると、性格がこうなってしまうという風に困った事になるのだった。
「いい加減にしろ!これ以上、ラミナに近付くな‼︎」
「え~だってぇ~~~、エメラルダちゃんが…」
「あまりしつこいと、このまま海に放り込むぞ‼︎」
「そんな事を言ったって~~~」
ここまで言っても理解を示してはくれないか…?
なら、仕方ない。
「エイジ、ちょっと来てくれないか?」
「どうしたホーリー?」
「ちょっと紫乃の足を持ってくれ、紫乃をそのまま海に放り込むから…」
「あぁ、分かった。」
「ちょっと!それは犯罪行為よ⁉︎」
「大丈夫だ、甲板にいるのは…僕とエイジとラミナと紫乃しかいない。監視カメラがある訳じゃないし、紫乃が居なくなるのなら…ラミナも僕がやった事は黙認してくれるし。」
「エイジ君がいるでしょ!エイジ君は助けてくれるよね?」
「エイジ、大陸に着いたら…防具も作ってやるけど、どうだ?」
「それは有り難いな!」
「ちょっと、それは買収って言うのよ!仲間にそんな事をして…恥ずかしく無いの‼︎」
「紫乃、お前は女神に言われた事を忘れたのか?海底神殿での事は、航海を何とかする為の利害の一致という事で協力しただけであって、俺達は本来はライバル関係になる。お前が居なくなれば…ライバルが1人減る訳だしな!」
エイジに発言に、紫乃の顔は真っ青になっていた。
…そう、勇者の目的は魔王を倒す事なのだが、それは勇者が自分のパーティーを率いて魔王を倒すにが目的であり、異世界の勇者達が協力をして魔王を倒すのが目的では無いのだ。
「エイジ、ホーリー…そんな事をして元の世界に帰ったら、覚えておきなさいよ‼︎」
「紫乃にも言っておいたと思うが、僕は転生でこの世界に居るので、魔王が倒されても元の世界に戻る事はない。」
「俺もお前とは同じ体育科でも学部も違うし…そもそも、お前に会ったのだってこの世界に来て初めて会ったくらいだからな。だが、その前に…そんな状況で海に放り込まれた後の心配をした方が良いぞ。」
「そうだな、異世界で死んだ人間は元の世界に、生きたまま戻れるという保証もないからな。」
「お願い、辞めて~~~~~‼︎」
僕も勇者エイジも本気では無い。
だが、勇者エイジも勇者テルミも…ラミナに関する事で何度も注意しているのに辞めない紫乃に呆れつつあった為に、こういった事で注意をしようと思っていたのだった。
「もう、絶対に辞めるから許してよぉ~~~‼︎」
「本当だな?もしもまた同じ事を繰り返そう物なら、殺しはしない代わりに…転移魔法で海底神殿に送って、誰かが魔王を倒さない限り…出られない様にしてやるからな‼︎」
「それって…拷問じゃない!」
「大丈夫だ、海底神殿なら…見た目は可愛くはないが、クラーケンが話し合ってくれるぞ!」
勇者エイジも言うねぇ…?
まぁ、話し相手がいるのなら…寂しくは無いだろうな。
ただ、自力で海底神殿から出られない限りは、魔王が倒されない限りは居続ける事になる訳になるのだが…?
「本当にごめんなさい!…それと、エメラル…ラミナちゃんにちゃんと謝らせて。」
「本当に反省したな?」
「はい!反省しました‼︎」
僕は甘いと思いつつ、勇者紫乃に拘束していたヒールチェーンバインドを解いた。
そして勇者紫乃は、ラミナの元に行って土下座をして謝罪をしていた。
ラミナは誠心誠意謝っていた勇者紫乃を許してあげようと近付くと、勇者紫乃は顔を上げたと思った瞬間に、ラミナに抱き付いて…頬にキスをしながら、右手で尻尾を撫でながら、左手はラミナの耳を弄くり回して…ラミナは涙を流して嫌がっていた。
僕は再び勇者紫乃をヒールチェーンバインドで拘束し、ラミナから遠ざけた。
「お前…全く反省していないじゃないか‼︎」
「もう…これが最後になるかと思ってぇ~~~」
「エイジ、海底神殿に転移なんて生温い!このまま岩に括り付けて、海に沈めるから手伝ってくれ!」
「分かった。」
僕はストレージから大岩を出すと、勇者エイジと2人で勇者紫乃を大岩に括り付けた。
そして僕と勇者エイジは大岩を持ち上げると、「もうしません!反省しています!」…と騒ぎ立てている勇者紫乃を海に向かって放り投げた。
勇者紫乃は本気で海に放り込まれるとは思ってはおらず、必死に謝罪していたが…その声も虚しく海に沈んで行った。
…と同時に、僕はヒールチェーンバインドを解いたのだった。
「まぁ、これで死ぬ事は無いだろうが…少しは反省してくれると良いんだけどな。」
「だが、この船は速度があるが…追い付けるのか?」
「今現在はパニクっているだろうが、冷静になれば…自分の魔法で追い掛けて来るだろうし、武器も持たせてあるから何とかなるだろう。」
「海に放り込まれた者が、そんなにすぐに冷静になれるかねぇ?熟練の漁師でも難しいぞ…」
そんな話をしていた数時間後…
冷静を取り戻せた勇者紫乃は、自らが所持している風魔法を駆使して追い付いた。
僕は次にやったら…と忠告をしようとしたが、勇者紫乃はまさか本当に海に放り込まれるとは思っていなくて、僕が本気だと言う事が伝わったのか…ラミナを前にしても問題は無かった。
ただ、別大陸までの航路は残り20日…
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