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第一章 冒険者になる迄の道
第十話 騙された〜!
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「どうも、ホーリーです。現在僕は…必死に言い訳を考える為に、思考を巡らせ中です!」
僕は何か上手い言い訳を必死になって巡らせています。
それは何故かって…?
ラミナが目に向ける視線が、とても冷たく感じたからです。
その視線に対して僕は…碌な考えが浮かびませんでした。
「ラミナ、本当に誤解なんだよ‼︎」
「はぁ~まだ言い訳するの?人間族の男性って、何歳でも同じなのね!」
僕の場合は、前世の…17歳の高校生だった時の記憶が残っている。
僕には死ぬ迄の間、女の子と付き合うと言った事は皆無で…そんな中に隣に寝ていた子が、プリンにさくらんぼを乗せて寝ていた訳なのだから…触ってみたいという気があってもおかしい話では無いじゃ無いか!
…という言い訳が出来れば、少しは理解して貰える…だろうか?
「ホーリー君が反応を示すのは、ある程度成長している人限定みたいね?」
「それは、どういう…」
ラミナは自分の身体に指を差した。
よく見ると、ラミナもクリスと同様に裸だった。
獣人族の女の子は、寝る時に裸になるというのが常識なのか?
それならそれで羨ましい…ゴホンゲフン!
「それで、どうなのかなぁ?」
「えーっと…?」
これは何について問われているんだ?
ラミナの身体について褒めれば良いのか⁉︎
ただ、言葉を選ばないと…この先の人生が悪化の一途を辿る事になる。
「ラ、ラミナも非常に魅力的な女の子だよ…」
これで上手く回避が出来ただろうか?
…そう思っていたんだけど、ラミナはそれだけでは納得して貰えず、言葉を追加して尋ねて来た。
「それは、どんな風に?」
この返答は予想していなかった。
一体…なんて答えれば良いんだ⁉︎
クリスの方も見ると、クリスはまだ寝ている。
クリスに聞かれていないのなら…こう言っても問題はない?
「も、元々この部屋にクリスがいない状態で、僕とラミナだけだったら…そんな姿をしているラミナをとっくに襲っているよ‼︎」
「え…?」
ラミナは急に恥ずかしくなったのか、自分の身体をタオルケットで隠し始めた。
悪いが僕は、6歳児の女の子の裸には興味は無い。
だけど、魅力的以上の褒め言葉を考えると…?
理性が無くなったとか、襲いたくなった…という言葉が妥当なんだと思った。
だけど、僕がそんな考えを巡らしている時に、ラミナは声を掛けた。
「クリス、起きているよね?ホーリー君はこんな感じだけど、問題は無いみたいだよ。」
「くくくっ……起こすなら、もっと早くに起こしてくれよ!」
クリスは笑いを堪えながら、ムクっと起きて来た。
どうやらラミナとのやり取りをしていた時には、起きていたみたいだった。
「全く、笑いを堪えるのが大変だったよ。」
「でもこれで、作戦は成功だよね!」
「作戦?成功…?」
どうやら、今回のこの出来事は…クリスとラミナの作戦だったみたいだった。
クリスとラミナは、異性の…会ったばかりの僕のことを一切信用をしておらず、大人の人間と同じ様に考えていたみたいで、裸になって同じベッドで寝たらどういう行動を起こすかを調べていたみたいだった。
「全く…タチが悪いな!」
「そのお陰で、ホーリー君の性格を知る事が出来たからね。」
「それにしても、ホーリーはアタイのおっぱいに興味があったんだな?」
「そりゃあ僕も男の子ですから…っていうか、クリスは僕にみられて恥ずかしくは無いの?」
「同世代や年上だったら警戒もするけど、ラミナと同じ年頃の男の子に見られた所で、やる事は予想出来るしな!」
本当にタチが悪い。
その証拠に、ラミナはタオルで前を隠しているが…クリスは前を隠さずに晒していた。
「あ、また…発情期の匂いがする!」
「本当だな、これは発情期の匂いだ!」
2人は僕の身体に近付いて、匂いを嗅いでいた。
発情期の匂いって一体どう言ったものなんだ⁉︎
身体からフェロモンでも発しているのか⁉︎
…というか、クリスもいい加減に前を隠してくれ‼︎
そんな事を考えていると…クリスはとんでも無いことを言い始めた。
「ホーリー、そんなに触りたいのなら触るか?」
「え⁉︎」
クリスはそう言って、胸を僕の前に近付けて来た。
それは勿論、触れるなら触ってみたい!
この部屋に中にラミナが居なければ、間違い無くすぐに触っていただろう。
僕は顔を背けてラミナを見ると、ラミナは先程と同じ様に冷たい視線を向けていたのだった。
こんな状態で触れる訳もなく、僕はタオルをクリスに渡して隠す様に伝えた。
「残念だったなホーリー、こんなチャンスは2度と無いというのに…」
「えぇっ⁉︎」
「これが最初で最後のチャンスだったんだよ。お前はそのチャンスを棒に振ったわけだ。」
クリスはそう言うと、クリスとラミナは自分のベッドにある服を着始めた。
…そう、本当にこれが最初で最後のチャンスだったみたいだった。
~~~~~翌日~~~~~
その日から商会での仕事が始まった。
昨日の事はクリスもラミナも言うつもりはないみたいで、それに対して茶化して来ることもなかった。
その日の夜は、それぞれ自分のベッドに寝る事になった。
獣人族は寝る時に裸で寝る…という事はなかった。
僕は本当に悔いが残る結果となったのだった。
~~~~~オマケ~~~~~
クリスとラミナの言う、発情期の匂いについて分かった事があった。
僕の下着の一部分が濡れて糸を引いていたのだ。
これが発情期の匂いの原因だったのか!
これ…治るのかな?
僕は何か上手い言い訳を必死になって巡らせています。
それは何故かって…?
ラミナが目に向ける視線が、とても冷たく感じたからです。
その視線に対して僕は…碌な考えが浮かびませんでした。
「ラミナ、本当に誤解なんだよ‼︎」
「はぁ~まだ言い訳するの?人間族の男性って、何歳でも同じなのね!」
僕の場合は、前世の…17歳の高校生だった時の記憶が残っている。
僕には死ぬ迄の間、女の子と付き合うと言った事は皆無で…そんな中に隣に寝ていた子が、プリンにさくらんぼを乗せて寝ていた訳なのだから…触ってみたいという気があってもおかしい話では無いじゃ無いか!
…という言い訳が出来れば、少しは理解して貰える…だろうか?
「ホーリー君が反応を示すのは、ある程度成長している人限定みたいね?」
「それは、どういう…」
ラミナは自分の身体に指を差した。
よく見ると、ラミナもクリスと同様に裸だった。
獣人族の女の子は、寝る時に裸になるというのが常識なのか?
それならそれで羨ましい…ゴホンゲフン!
「それで、どうなのかなぁ?」
「えーっと…?」
これは何について問われているんだ?
ラミナの身体について褒めれば良いのか⁉︎
ただ、言葉を選ばないと…この先の人生が悪化の一途を辿る事になる。
「ラ、ラミナも非常に魅力的な女の子だよ…」
これで上手く回避が出来ただろうか?
…そう思っていたんだけど、ラミナはそれだけでは納得して貰えず、言葉を追加して尋ねて来た。
「それは、どんな風に?」
この返答は予想していなかった。
一体…なんて答えれば良いんだ⁉︎
クリスの方も見ると、クリスはまだ寝ている。
クリスに聞かれていないのなら…こう言っても問題はない?
「も、元々この部屋にクリスがいない状態で、僕とラミナだけだったら…そんな姿をしているラミナをとっくに襲っているよ‼︎」
「え…?」
ラミナは急に恥ずかしくなったのか、自分の身体をタオルケットで隠し始めた。
悪いが僕は、6歳児の女の子の裸には興味は無い。
だけど、魅力的以上の褒め言葉を考えると…?
理性が無くなったとか、襲いたくなった…という言葉が妥当なんだと思った。
だけど、僕がそんな考えを巡らしている時に、ラミナは声を掛けた。
「クリス、起きているよね?ホーリー君はこんな感じだけど、問題は無いみたいだよ。」
「くくくっ……起こすなら、もっと早くに起こしてくれよ!」
クリスは笑いを堪えながら、ムクっと起きて来た。
どうやらラミナとのやり取りをしていた時には、起きていたみたいだった。
「全く、笑いを堪えるのが大変だったよ。」
「でもこれで、作戦は成功だよね!」
「作戦?成功…?」
どうやら、今回のこの出来事は…クリスとラミナの作戦だったみたいだった。
クリスとラミナは、異性の…会ったばかりの僕のことを一切信用をしておらず、大人の人間と同じ様に考えていたみたいで、裸になって同じベッドで寝たらどういう行動を起こすかを調べていたみたいだった。
「全く…タチが悪いな!」
「そのお陰で、ホーリー君の性格を知る事が出来たからね。」
「それにしても、ホーリーはアタイのおっぱいに興味があったんだな?」
「そりゃあ僕も男の子ですから…っていうか、クリスは僕にみられて恥ずかしくは無いの?」
「同世代や年上だったら警戒もするけど、ラミナと同じ年頃の男の子に見られた所で、やる事は予想出来るしな!」
本当にタチが悪い。
その証拠に、ラミナはタオルで前を隠しているが…クリスは前を隠さずに晒していた。
「あ、また…発情期の匂いがする!」
「本当だな、これは発情期の匂いだ!」
2人は僕の身体に近付いて、匂いを嗅いでいた。
発情期の匂いって一体どう言ったものなんだ⁉︎
身体からフェロモンでも発しているのか⁉︎
…というか、クリスもいい加減に前を隠してくれ‼︎
そんな事を考えていると…クリスはとんでも無いことを言い始めた。
「ホーリー、そんなに触りたいのなら触るか?」
「え⁉︎」
クリスはそう言って、胸を僕の前に近付けて来た。
それは勿論、触れるなら触ってみたい!
この部屋に中にラミナが居なければ、間違い無くすぐに触っていただろう。
僕は顔を背けてラミナを見ると、ラミナは先程と同じ様に冷たい視線を向けていたのだった。
こんな状態で触れる訳もなく、僕はタオルをクリスに渡して隠す様に伝えた。
「残念だったなホーリー、こんなチャンスは2度と無いというのに…」
「えぇっ⁉︎」
「これが最初で最後のチャンスだったんだよ。お前はそのチャンスを棒に振ったわけだ。」
クリスはそう言うと、クリスとラミナは自分のベッドにある服を着始めた。
…そう、本当にこれが最初で最後のチャンスだったみたいだった。
~~~~~翌日~~~~~
その日から商会での仕事が始まった。
昨日の事はクリスもラミナも言うつもりはないみたいで、それに対して茶化して来ることもなかった。
その日の夜は、それぞれ自分のベッドに寝る事になった。
獣人族は寝る時に裸で寝る…という事はなかった。
僕は本当に悔いが残る結果となったのだった。
~~~~~オマケ~~~~~
クリスとラミナの言う、発情期の匂いについて分かった事があった。
僕の下着の一部分が濡れて糸を引いていたのだ。
これが発情期の匂いの原因だったのか!
これ…治るのかな?
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