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プロローグ
プロローグ・前編
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僕は現在、とある屋敷の地下室で生活をしている。
地下室…というか、地下牢と言うべきだろうか?
檻ではないんだけど、扉に格子が付いていてドアノブも無い。
こちらからは開ける事が一切出来なくて、まぁ…牢屋だな。
「女神の言う話では、5歳の神託の義で転生後の記憶は蘇ると言う話だったが…まさか、目醒めて最初に見る景色が牢屋の中とは思わなかった。」
転生後の世界での僕の名前は、テクタイト・グラハムハート。
ティスタリア王国内にある四代公爵の内の1つである、グラハムハート公爵家の五男だった。
転生する前の女神の言われた通り、公爵家の五男というのには間違いはなかった。
転生する前の名前は、聖 輝と言い、僕は17歳という年齢で生涯を終えて異世界に転生する事になった。
細かい説明は後日話すとして…僕はある条件を女神と契約をして異世界に来た訳なのだが…?
まさか気付いたら牢屋の中だとは夢にも思わなかった。
「おら、穀潰し!メシの時間だ。」
そう言われて、扉の下の格子が開くと…そこには硬いパンと野菜の切れっ端のスープが置かれていた。
しかもそのスープは、これでもないかというくらいに 冷え切っていた。
まぁ、食べれるだけ…いや、食事が出るだけありがたいと思う事にした。
ただ、硬いパンは…子供の顎で咀嚼するには難解な相手だった。
「まぁ、食べれるだけ良いか!」
今日も今日で、パンをむしってからスープに付けて食べ始める。
テクタイトの記憶を見る限り、牢屋に入る前…いや、神託の義がある前までは、割と貴族らしい食事が振舞われていたのだが…?
神託の義以降…全てが狂い始めたという感じだった。
この世界では、5歳の誕生日に教会で神託の義が行われている。
僕の5歳に誕生日の日に神託の義を受けたわけなんだけど…?
まぁ、牢屋に入れられて、家族から酷い扱いを受けているこの状況だと…テクタイトは、神託は余程悲惨か散々な結果だったんだろう。
「この世界では、誰しもが平等に魔力を有している…という話だが?」
身体に魔力が流れている事を感じられるということは、魔力が全く無いというのは回避されたのだろうが?
一体何が起きて、牢屋に入る羽目になったんだろう?
その辺の記憶を見てみたが、神殿の司祭が両親との会話をした後に…両親が僕の事を怒りのこもった目で睨み付けていた。
神託の義で結果を高らかに宣言されていれば、一体何を得たのかが分かるというものなのに?
まぁ、それ以降は…牢屋に入れられて、家族達にぞんざいに扱われた結果、テクタイトの心は崩壊して僕の意識と入れ替わったというわけだった。
「テクタイトの得たのが何かは分からないが、転生前に女神とのやり取りで得たスキルで生活をしていこうと思うが…?」
メシが出て来るくらいだから、見殺すのが目的では無いだろう。
始末したければ、メシを与えたりはしないだろうからだ。
5歳の身体では、食事を3日も抜けば餓死するしか無い。
現在、与えられる食事の量は多いという訳でも無く、どちらかというとかなり少なかった。
ギリギリ生きていけるだけの食事の量という事だろうな。
ある意味、牢屋の囚人扱いだし。
それにしても…何を得たのかは分からないが、牢屋に入れられるくらいだから…断じて人目には付かせたく無いのだろう。
だとすると、この先の未来は…?
現在は生かせられている感じで、その内に死んだ事にして、後に始末をされるか?
奴隷として売られるかだろうな。
「どっちにしても、詰んだな…」
なので、転生する前の女神から貰ったスキルを確認する。
…と言っても、傷を癒す回復魔法と倉庫代わりの収納魔法、それと生活魔法しか使えない。
僕が出会った女神が力の強い女神だったら、攻撃魔法で無双とかが可能だったらしいのだが…?
僕が出会った女神は、末端も末端で…知名度が極端に低く、出来る事も限られているという。
なので回復魔法や生活魔法は、経験値を得てレベルを上げないと次が覚えられる事はない。
初めからスキルがマックスという事もなかった。
…とんだ駄女神だった。
まぁ、でも…何も無いよりはマシだと思う事にしよう。
「まずは、此処から出る事を考えないとな!」
…そう、全てはそこからが問題だった。
牢屋の中で暮らしている以上、メシの心配はないが…?
こんな栄養が皆無な食生活を続けていると、いずれ破綻する。
なので、まだ外で魔物を倒しながら生活をしていた方がマシの様な気もするが…?
でも、僕の身体は5歳になったばかりで、果たしてこんな状態で…魔物なんか倒せるのであろうか?
「メシがいつまで出て来るかは…まぁ、良いとして。とりあえずは、何か行動を起こすとしようか!」
行動を起こすと言っても、牢屋の中で出来る事は限られている。
まぁ、ぶっちゃけ暇なので…スキルを確認でもしようかと思っていた。
「待てよ…?経験値を得てレベルを上げないといけない…というのは、必ずしも魔物を倒さないといけないのだろうか?」
RPGのゲームだと、敵を倒して経験値を得てレベルを上げるというのは鉄板である。
だけど、僕の魔法やスキルは…果たして敵を倒して経験値を得てレベルを上げるという物なのだろうか?
「先入観で物事を判断するには…いや、まずは確認をしてからの方が先か!」
…そう、この世界はゲームの中というわけではない。
先入観で物事を判断すると、それに捉われていて発展する事が出来ない。
僕はまず先に、回復魔法を身体に放ってみた。
特にこれと言って…怪我はしていない。
なので、身体には別に変化は見当たらなかった。
あまり痛い思いはしたくはないけど、僕は壁を殴って拳を怪我させた。
皮が破れて血が流れていたが、そこで回復魔法のヒールを掛けると…その怪我は見事に回復された。
それから何度か壁を殴って怪我を負ってから、ヒールを掛けるを繰り返すと…?
段々皮膚が丈夫になった所為か、皮が破けるという程の怪我を負わなくなった。
「此処までは良いんだけど、これで経験値が稼げている状況を見る方法は無いだろうか?」
僕は転生系のラノベや漫画にある、ステータスオープンと唱えてみた。
すると、僕の目の前にステータスが表示されていた。
「まぁ、予想はしていたが…ステータスは絶望的に低いな。」
攻撃力や防御力等の類は、明らかに低いという事がわかる。
ただ、魔力量は10万という…桁違いに高かったりする。
1度のヒールでどれだけ消費するかは分からないが、少なくとも数十回を繰り返していて100程度しか減ってないので、問題は無いだろう。
「それで経験値は…と、これか?」
経験値というか、熟練度に関するポイントが増えていた。
これを何度か繰り返していると、レベルが上がるということは間違いがなさそうだ。
だとすると…これに関しては、敵を倒して経験値を得る必要はないわけだな?
敵を倒して経験値を得てレベルを上げるという方法は、あくまでもステータス向上させる為の手段だと…現在では納得が出来る。
さて、此処は外ではないので…次の実験に移行するとしよう。
まぁ…次の実験というのは、殴って怪我をすると言った軽傷では無いんだけどな。
それから数日間は…ただひたすら自分の身体を虐めて回復を繰り返すという事を繰り返していた。
その方法というのは…?
空中1回転で受け身を取らずに地面に激突。
落ち方によっては、骨にヒビが入る程の怪我を負った。
まぁ、身体は5歳児の物だしな。
成長の過程で骨が脆いのは否めないが…今はそれが有難い。
それを何度も繰り返していると、手に怪我を負った時同様に骨が強くなって行った。
それ自体は有難い事だとは思うのだが、熟練度に関するポイントが稼げなくなって来るので少し問題だった。
「そしてメシの時間は、いつもの硬いパンとクズ野菜のスープか!」
神託の義が始まる前までは、このパンもここまでは硬くなかったはず?
まさか、僕に与える為だけの為に放置されているのを与えているのだろうか?
まぁ、ほとんど囚人の様な扱いをされているわけなのだから、食事が出るだけ有難いと思う事にする。
「だけど、毎回毎回この硬いパンだとゲンナリして来るな。」
そう思いながら、僕は何気なく硬いパンにヒールを放ってみた。
すると、硬いパンは神託の義の前に食べていた頃の柔らかいパンに変化したのだった。
「…え?一体何で⁉︎」
パンが硬くなる理由は、数日間による放置で傷んでいるからだ。
つまり、傷みを回復させる事により…硬いパンから柔らかいパンに?
こんな効果が得られるとは思いも知らず、何事にも先入観に捉われるのはいけない事だという事を思い知った。
…となると、こんな事をしたらどうなるのだろうか?
そう思いながら、僕は半分に千切ったパンにヒールを掛けてみた。
僕の考えが合っていれば…恐らく?
するとパンは、見事に復元して元の形に戻ったのだった。
「まさか、冗談半分でやっていた事が現実になるとは⁉︎」
僕はこの方法で、パンを増やしまくって行った。
最近では1つでは足りなかったので有難かった。
僕は増やしたパンを片っ端からストレージに放り込むと、ストレージは最高の999個まで増やす事が出来ていた。
そして…この実験に味を占めると、次はクズ野菜を復元させて、更には野菜をパンと同じ方法で次々と増やしていき…それも片っ端からストレージにマックスになるまで放り込んで置いた。
「これで当分は、食事が少ないという不満は無くなるな。」
唯一不満があるとすれば、調味料が欲しいと思ったくらいだが。
僕は次に、生活魔法に関する実験に移行する事にした。
…というのも、空中1回転後に受け身を取らずに激突も、最近では骨折する様な大したダメージを受ける事がなくなっていたからだった。
こうなって来ると、次は刃物による致命傷を与えられる様な怪我しかないわけなのだが、あいにくそう言った刃物の類は何も無い。
食事の時にもナイフなどは無く、スプーンしか用意されなかったからだ。
なので、僕は生活魔法による実験に移行したのだった。
僕の実験はまだまだ続く…
地下室…というか、地下牢と言うべきだろうか?
檻ではないんだけど、扉に格子が付いていてドアノブも無い。
こちらからは開ける事が一切出来なくて、まぁ…牢屋だな。
「女神の言う話では、5歳の神託の義で転生後の記憶は蘇ると言う話だったが…まさか、目醒めて最初に見る景色が牢屋の中とは思わなかった。」
転生後の世界での僕の名前は、テクタイト・グラハムハート。
ティスタリア王国内にある四代公爵の内の1つである、グラハムハート公爵家の五男だった。
転生する前の女神の言われた通り、公爵家の五男というのには間違いはなかった。
転生する前の名前は、聖 輝と言い、僕は17歳という年齢で生涯を終えて異世界に転生する事になった。
細かい説明は後日話すとして…僕はある条件を女神と契約をして異世界に来た訳なのだが…?
まさか気付いたら牢屋の中だとは夢にも思わなかった。
「おら、穀潰し!メシの時間だ。」
そう言われて、扉の下の格子が開くと…そこには硬いパンと野菜の切れっ端のスープが置かれていた。
しかもそのスープは、これでもないかというくらいに 冷え切っていた。
まぁ、食べれるだけ…いや、食事が出るだけありがたいと思う事にした。
ただ、硬いパンは…子供の顎で咀嚼するには難解な相手だった。
「まぁ、食べれるだけ良いか!」
今日も今日で、パンをむしってからスープに付けて食べ始める。
テクタイトの記憶を見る限り、牢屋に入る前…いや、神託の義がある前までは、割と貴族らしい食事が振舞われていたのだが…?
神託の義以降…全てが狂い始めたという感じだった。
この世界では、5歳の誕生日に教会で神託の義が行われている。
僕の5歳に誕生日の日に神託の義を受けたわけなんだけど…?
まぁ、牢屋に入れられて、家族から酷い扱いを受けているこの状況だと…テクタイトは、神託は余程悲惨か散々な結果だったんだろう。
「この世界では、誰しもが平等に魔力を有している…という話だが?」
身体に魔力が流れている事を感じられるということは、魔力が全く無いというのは回避されたのだろうが?
一体何が起きて、牢屋に入る羽目になったんだろう?
その辺の記憶を見てみたが、神殿の司祭が両親との会話をした後に…両親が僕の事を怒りのこもった目で睨み付けていた。
神託の義で結果を高らかに宣言されていれば、一体何を得たのかが分かるというものなのに?
まぁ、それ以降は…牢屋に入れられて、家族達にぞんざいに扱われた結果、テクタイトの心は崩壊して僕の意識と入れ替わったというわけだった。
「テクタイトの得たのが何かは分からないが、転生前に女神とのやり取りで得たスキルで生活をしていこうと思うが…?」
メシが出て来るくらいだから、見殺すのが目的では無いだろう。
始末したければ、メシを与えたりはしないだろうからだ。
5歳の身体では、食事を3日も抜けば餓死するしか無い。
現在、与えられる食事の量は多いという訳でも無く、どちらかというとかなり少なかった。
ギリギリ生きていけるだけの食事の量という事だろうな。
ある意味、牢屋の囚人扱いだし。
それにしても…何を得たのかは分からないが、牢屋に入れられるくらいだから…断じて人目には付かせたく無いのだろう。
だとすると、この先の未来は…?
現在は生かせられている感じで、その内に死んだ事にして、後に始末をされるか?
奴隷として売られるかだろうな。
「どっちにしても、詰んだな…」
なので、転生する前の女神から貰ったスキルを確認する。
…と言っても、傷を癒す回復魔法と倉庫代わりの収納魔法、それと生活魔法しか使えない。
僕が出会った女神が力の強い女神だったら、攻撃魔法で無双とかが可能だったらしいのだが…?
僕が出会った女神は、末端も末端で…知名度が極端に低く、出来る事も限られているという。
なので回復魔法や生活魔法は、経験値を得てレベルを上げないと次が覚えられる事はない。
初めからスキルがマックスという事もなかった。
…とんだ駄女神だった。
まぁ、でも…何も無いよりはマシだと思う事にしよう。
「まずは、此処から出る事を考えないとな!」
…そう、全てはそこからが問題だった。
牢屋の中で暮らしている以上、メシの心配はないが…?
こんな栄養が皆無な食生活を続けていると、いずれ破綻する。
なので、まだ外で魔物を倒しながら生活をしていた方がマシの様な気もするが…?
でも、僕の身体は5歳になったばかりで、果たしてこんな状態で…魔物なんか倒せるのであろうか?
「メシがいつまで出て来るかは…まぁ、良いとして。とりあえずは、何か行動を起こすとしようか!」
行動を起こすと言っても、牢屋の中で出来る事は限られている。
まぁ、ぶっちゃけ暇なので…スキルを確認でもしようかと思っていた。
「待てよ…?経験値を得てレベルを上げないといけない…というのは、必ずしも魔物を倒さないといけないのだろうか?」
RPGのゲームだと、敵を倒して経験値を得てレベルを上げるというのは鉄板である。
だけど、僕の魔法やスキルは…果たして敵を倒して経験値を得てレベルを上げるという物なのだろうか?
「先入観で物事を判断するには…いや、まずは確認をしてからの方が先か!」
…そう、この世界はゲームの中というわけではない。
先入観で物事を判断すると、それに捉われていて発展する事が出来ない。
僕はまず先に、回復魔法を身体に放ってみた。
特にこれと言って…怪我はしていない。
なので、身体には別に変化は見当たらなかった。
あまり痛い思いはしたくはないけど、僕は壁を殴って拳を怪我させた。
皮が破れて血が流れていたが、そこで回復魔法のヒールを掛けると…その怪我は見事に回復された。
それから何度か壁を殴って怪我を負ってから、ヒールを掛けるを繰り返すと…?
段々皮膚が丈夫になった所為か、皮が破けるという程の怪我を負わなくなった。
「此処までは良いんだけど、これで経験値が稼げている状況を見る方法は無いだろうか?」
僕は転生系のラノベや漫画にある、ステータスオープンと唱えてみた。
すると、僕の目の前にステータスが表示されていた。
「まぁ、予想はしていたが…ステータスは絶望的に低いな。」
攻撃力や防御力等の類は、明らかに低いという事がわかる。
ただ、魔力量は10万という…桁違いに高かったりする。
1度のヒールでどれだけ消費するかは分からないが、少なくとも数十回を繰り返していて100程度しか減ってないので、問題は無いだろう。
「それで経験値は…と、これか?」
経験値というか、熟練度に関するポイントが増えていた。
これを何度か繰り返していると、レベルが上がるということは間違いがなさそうだ。
だとすると…これに関しては、敵を倒して経験値を得る必要はないわけだな?
敵を倒して経験値を得てレベルを上げるという方法は、あくまでもステータス向上させる為の手段だと…現在では納得が出来る。
さて、此処は外ではないので…次の実験に移行するとしよう。
まぁ…次の実験というのは、殴って怪我をすると言った軽傷では無いんだけどな。
それから数日間は…ただひたすら自分の身体を虐めて回復を繰り返すという事を繰り返していた。
その方法というのは…?
空中1回転で受け身を取らずに地面に激突。
落ち方によっては、骨にヒビが入る程の怪我を負った。
まぁ、身体は5歳児の物だしな。
成長の過程で骨が脆いのは否めないが…今はそれが有難い。
それを何度も繰り返していると、手に怪我を負った時同様に骨が強くなって行った。
それ自体は有難い事だとは思うのだが、熟練度に関するポイントが稼げなくなって来るので少し問題だった。
「そしてメシの時間は、いつもの硬いパンとクズ野菜のスープか!」
神託の義が始まる前までは、このパンもここまでは硬くなかったはず?
まさか、僕に与える為だけの為に放置されているのを与えているのだろうか?
まぁ、ほとんど囚人の様な扱いをされているわけなのだから、食事が出るだけ有難いと思う事にする。
「だけど、毎回毎回この硬いパンだとゲンナリして来るな。」
そう思いながら、僕は何気なく硬いパンにヒールを放ってみた。
すると、硬いパンは神託の義の前に食べていた頃の柔らかいパンに変化したのだった。
「…え?一体何で⁉︎」
パンが硬くなる理由は、数日間による放置で傷んでいるからだ。
つまり、傷みを回復させる事により…硬いパンから柔らかいパンに?
こんな効果が得られるとは思いも知らず、何事にも先入観に捉われるのはいけない事だという事を思い知った。
…となると、こんな事をしたらどうなるのだろうか?
そう思いながら、僕は半分に千切ったパンにヒールを掛けてみた。
僕の考えが合っていれば…恐らく?
するとパンは、見事に復元して元の形に戻ったのだった。
「まさか、冗談半分でやっていた事が現実になるとは⁉︎」
僕はこの方法で、パンを増やしまくって行った。
最近では1つでは足りなかったので有難かった。
僕は増やしたパンを片っ端からストレージに放り込むと、ストレージは最高の999個まで増やす事が出来ていた。
そして…この実験に味を占めると、次はクズ野菜を復元させて、更には野菜をパンと同じ方法で次々と増やしていき…それも片っ端からストレージにマックスになるまで放り込んで置いた。
「これで当分は、食事が少ないという不満は無くなるな。」
唯一不満があるとすれば、調味料が欲しいと思ったくらいだが。
僕は次に、生活魔法に関する実験に移行する事にした。
…というのも、空中1回転後に受け身を取らずに激突も、最近では骨折する様な大したダメージを受ける事がなくなっていたからだった。
こうなって来ると、次は刃物による致命傷を与えられる様な怪我しかないわけなのだが、あいにくそう言った刃物の類は何も無い。
食事の時にもナイフなどは無く、スプーンしか用意されなかったからだ。
なので、僕は生活魔法による実験に移行したのだった。
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