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最終章・ノワール、貴女は幸せになれましたか?
第九話 新しい武具
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私は魔王の情報を持って城に帰ると、城にある工房では、ガンドムが複数の職人達と一緒に私達の武具を作っていてくれた。
すると、ガンドムとアルマが話をしている姿が見えた。
「ガンドム殿! 私の防具の鎧なのだが…もう少し分厚めにお願い出来ないか?」
「分厚め作るのは良いのだが…娘さん、お主はまだまだ成長するじゃろう…胸とか?」
「胸…ですか? あ、はい…多少は。」
「だとするとな、細かい調整が難しくなるんだよ。 胸が大きくなってからそのまま鎧を付けていると、胸が押し付けられて呼吸が出来なくなるからな…」
「なるほど! 鎧を厚くすると調整が難しいのですね?」
「だが、安心しろ! 材質がオリハルコンだから、多少薄くても防御力には問題は無い。 まぁ、お主の体系が男や…ノワールみたいだったら、あれ以上胸の成長がないだろうから調整も楽なんだろうけどな!」
「前世のノワールの姿を私は知りませんが…やはり体系は変わらないんですか?」
「あぁ、まっ平の洗濯板で胸のふくらみは無かったな。」
「そうか…今と変わらないのですね!」
「「あっはっはっはっはっはー!」」
「ソニックブラスト‼」
私は2人の会話に頭に来て、剣を抜いてソニックブラストを放った。
すると2人は飛ばされて壁に激突した。
「ガンドム! アルマ! ぬわぁ~んの話をしているの…かなぁ? かなぁ~?」
「おい、ノワール! 冗談だ! だから、その魔法を放つのはやめろ!」
「私も悪かった! 謝るから!」
2人は土下座して懇願していた。
私はその姿を見て、魔法を解除した。
「次に私の悪口を言ったら、今度は煉獄の炎を喰らわせるわよ!」
「「はい、誓って!」」
ガンドムとアルマは震えながら宣言した。
「それでどうだった? 魔王の情報は何か掴めたのか?」
「それがね…女神アステア様に聞いてみたんだけど、良く解らなかったの。」
「アステア様に…って、女神アステア様⁉」
アルマは驚いて聞き返していた。
ガンドムは私が聖女時代に神と交信が出来るのを知っていたので、全く無反応だった。
「ノワールは、女神アステア様と話が出来るのか⁉」
「その話は別に良いわよ、話が進まないから少し黙っていて!」
「あぁ、わかった…」
「それで、魔王とは?」
「魔族領にいる魔王は、国王と同じ立場らしく…脅威にはならないみたい。」
「なるほど、ワシの説は正しかったのか…なら、それ以外の魔王という事になるな?」
「地の魔王は、地中深くで岩と同化して眠りに就いているって、海の魔王は人間たちに捕まって喰われたって言う話だけど、何か知ってる?」
「地の魔王は、恐らく…ガイアグリーヴァの事だろうな。 ワシが若い頃に姿を見た事があるが…確か地殻変動で大地の裂け目に落ちてから2度と這い上がれない迄深く落ちたという話だが?」
「だから地中深くで岩と同化して眠りに就いているという事ね。」
「海の魔王が人間に捕まって喰われたというのは初耳だな。 だが、巨大な魚が網に掛かって引き上げられてから、振舞われたという話を聞いた事はある…それが海の魔王だったのか?」
海の魔王という位だから、クラーケンやリヴァイアサンを想像していたけど…まさか魚だったとは⁉
マグロとかだったのかな?
「他に魔王はいないのか?」
「空の魔王がいたらしいけど、空が飛べなくなって空の神殿に引き篭もっているって…」
「あぁ、自ら巻き起こした風に翼が壊滅的な状態で、部下に連れられて逃げた怪鳥グラヌシアというのがいたが…アレが空の魔王だったのか!」
「他にも色欲の魔王というのがいたらしいけど…」
「あぁ、女子風呂に乱入したり、更衣室を覗いてボコボコに拘束されても上手く逃げ出して、全国で指名手配になっている奴だな!」
「なんだか、碌な魔王がいないな!」
アルマの反応は、アステアから聞かされた時の私の反応と同じだった。
確かにロクなのが居ない。
「まさか…痴漢を捕まえて討伐する為に勇者になったのか?」
「私もそれを聞いたけど、違うみたい。 ガンドム、闇の魔王って知ってる? 恐らくヴァンパイアだとは思うんだけど?」
「ヴァンパイアで闇の魔王…う~む!」
長く考え込んでから、思い出した様に手を叩いた。
「もしかして、アイツの事か? バルファロメス…闇の王国の王にしてヴァンパイアロードの…だが、アイツは…?」
「何か知っているの?」
「人間からの生贄で処女を求めた筈が、非処女の血を吸ったら食あたりを起こして300年くらい床に伏せっているという話だ。 魔族の中でも強力な力を秘めいて居る奴ではあるんだが、繊細な体の作りらしく…自分が気に入った獲物じゃないと血を摂取しない、日の光に弱い、寝不足だと力が半減するという…」
「それが良くロードになれたわね? 普通ヴァンパイアロードって、デイライトウォーカーじゃないの?」
「奴がロードになれた理由は簡単だよ、アイツしかもうヴァンパイアが居ないからだ…」
本当に碌なのが居ないわ!
私は何の魔王を倒す為に勇者になったんだろう?
「他に魔王が生まれるという可能性は無いのか?」
「私もそれをアステア様に聞いたけど、未定だと言われた。 何かわかれば連絡をくれるって。」
「だが、天言の鏡はノワールが勇者となって魔王を倒すと出ているんだろう?」
「そうなんだけど、何の魔王なのかが解らないのよ。」
「確かにな…前回の勇者の時は、魔王ヴェルトーザと名前が出ていたからな。」
私も聖女時代に天言の鏡を見た事あったけど、勇者が魔王ヴェルトーザを倒すと出ていたからね。
「ガンドムに調べて欲しいんだけど…」
「おう、言いたい事は大体わかる! 天災や厄災の名の付く魔獣や魔人を探せと言いたいのだろう?」
「さっすが、解っているわね!」
「お前とは長い付き合いなんだ、それ位予想が付くさ!」
ガンドムは部下に命じて、世界を調べるように命令した。
部下たちは一斉に散っていった。
「それとガンドム、武具なんだけど…」
「武具か? もう少しで完成するが?」
「付加効果は付けれる? なるべく全属性対応で付けて欲しいんだけど…」
「お前は難しい事を注文するなぁ! まぁ、やってみるが…お前等も協力しろよ!」
私はファティマとチヨも呼んで武具の前に来た。
そして付加効果の付与の儀式に立ち会ってから、私達は武具を手に入れた。
でも…この伝説級の武具は使う事があるのだろうか?
できれば、使いたくないんだけど…
なんて思っていたら、それがフラグだったのか…
意外に早く使う事になったみたいだった。
すると、ガンドムとアルマが話をしている姿が見えた。
「ガンドム殿! 私の防具の鎧なのだが…もう少し分厚めにお願い出来ないか?」
「分厚め作るのは良いのだが…娘さん、お主はまだまだ成長するじゃろう…胸とか?」
「胸…ですか? あ、はい…多少は。」
「だとするとな、細かい調整が難しくなるんだよ。 胸が大きくなってからそのまま鎧を付けていると、胸が押し付けられて呼吸が出来なくなるからな…」
「なるほど! 鎧を厚くすると調整が難しいのですね?」
「だが、安心しろ! 材質がオリハルコンだから、多少薄くても防御力には問題は無い。 まぁ、お主の体系が男や…ノワールみたいだったら、あれ以上胸の成長がないだろうから調整も楽なんだろうけどな!」
「前世のノワールの姿を私は知りませんが…やはり体系は変わらないんですか?」
「あぁ、まっ平の洗濯板で胸のふくらみは無かったな。」
「そうか…今と変わらないのですね!」
「「あっはっはっはっはっはー!」」
「ソニックブラスト‼」
私は2人の会話に頭に来て、剣を抜いてソニックブラストを放った。
すると2人は飛ばされて壁に激突した。
「ガンドム! アルマ! ぬわぁ~んの話をしているの…かなぁ? かなぁ~?」
「おい、ノワール! 冗談だ! だから、その魔法を放つのはやめろ!」
「私も悪かった! 謝るから!」
2人は土下座して懇願していた。
私はその姿を見て、魔法を解除した。
「次に私の悪口を言ったら、今度は煉獄の炎を喰らわせるわよ!」
「「はい、誓って!」」
ガンドムとアルマは震えながら宣言した。
「それでどうだった? 魔王の情報は何か掴めたのか?」
「それがね…女神アステア様に聞いてみたんだけど、良く解らなかったの。」
「アステア様に…って、女神アステア様⁉」
アルマは驚いて聞き返していた。
ガンドムは私が聖女時代に神と交信が出来るのを知っていたので、全く無反応だった。
「ノワールは、女神アステア様と話が出来るのか⁉」
「その話は別に良いわよ、話が進まないから少し黙っていて!」
「あぁ、わかった…」
「それで、魔王とは?」
「魔族領にいる魔王は、国王と同じ立場らしく…脅威にはならないみたい。」
「なるほど、ワシの説は正しかったのか…なら、それ以外の魔王という事になるな?」
「地の魔王は、地中深くで岩と同化して眠りに就いているって、海の魔王は人間たちに捕まって喰われたって言う話だけど、何か知ってる?」
「地の魔王は、恐らく…ガイアグリーヴァの事だろうな。 ワシが若い頃に姿を見た事があるが…確か地殻変動で大地の裂け目に落ちてから2度と這い上がれない迄深く落ちたという話だが?」
「だから地中深くで岩と同化して眠りに就いているという事ね。」
「海の魔王が人間に捕まって喰われたというのは初耳だな。 だが、巨大な魚が網に掛かって引き上げられてから、振舞われたという話を聞いた事はある…それが海の魔王だったのか?」
海の魔王という位だから、クラーケンやリヴァイアサンを想像していたけど…まさか魚だったとは⁉
マグロとかだったのかな?
「他に魔王はいないのか?」
「空の魔王がいたらしいけど、空が飛べなくなって空の神殿に引き篭もっているって…」
「あぁ、自ら巻き起こした風に翼が壊滅的な状態で、部下に連れられて逃げた怪鳥グラヌシアというのがいたが…アレが空の魔王だったのか!」
「他にも色欲の魔王というのがいたらしいけど…」
「あぁ、女子風呂に乱入したり、更衣室を覗いてボコボコに拘束されても上手く逃げ出して、全国で指名手配になっている奴だな!」
「なんだか、碌な魔王がいないな!」
アルマの反応は、アステアから聞かされた時の私の反応と同じだった。
確かにロクなのが居ない。
「まさか…痴漢を捕まえて討伐する為に勇者になったのか?」
「私もそれを聞いたけど、違うみたい。 ガンドム、闇の魔王って知ってる? 恐らくヴァンパイアだとは思うんだけど?」
「ヴァンパイアで闇の魔王…う~む!」
長く考え込んでから、思い出した様に手を叩いた。
「もしかして、アイツの事か? バルファロメス…闇の王国の王にしてヴァンパイアロードの…だが、アイツは…?」
「何か知っているの?」
「人間からの生贄で処女を求めた筈が、非処女の血を吸ったら食あたりを起こして300年くらい床に伏せっているという話だ。 魔族の中でも強力な力を秘めいて居る奴ではあるんだが、繊細な体の作りらしく…自分が気に入った獲物じゃないと血を摂取しない、日の光に弱い、寝不足だと力が半減するという…」
「それが良くロードになれたわね? 普通ヴァンパイアロードって、デイライトウォーカーじゃないの?」
「奴がロードになれた理由は簡単だよ、アイツしかもうヴァンパイアが居ないからだ…」
本当に碌なのが居ないわ!
私は何の魔王を倒す為に勇者になったんだろう?
「他に魔王が生まれるという可能性は無いのか?」
「私もそれをアステア様に聞いたけど、未定だと言われた。 何かわかれば連絡をくれるって。」
「だが、天言の鏡はノワールが勇者となって魔王を倒すと出ているんだろう?」
「そうなんだけど、何の魔王なのかが解らないのよ。」
「確かにな…前回の勇者の時は、魔王ヴェルトーザと名前が出ていたからな。」
私も聖女時代に天言の鏡を見た事あったけど、勇者が魔王ヴェルトーザを倒すと出ていたからね。
「ガンドムに調べて欲しいんだけど…」
「おう、言いたい事は大体わかる! 天災や厄災の名の付く魔獣や魔人を探せと言いたいのだろう?」
「さっすが、解っているわね!」
「お前とは長い付き合いなんだ、それ位予想が付くさ!」
ガンドムは部下に命じて、世界を調べるように命令した。
部下たちは一斉に散っていった。
「それとガンドム、武具なんだけど…」
「武具か? もう少しで完成するが?」
「付加効果は付けれる? なるべく全属性対応で付けて欲しいんだけど…」
「お前は難しい事を注文するなぁ! まぁ、やってみるが…お前等も協力しろよ!」
私はファティマとチヨも呼んで武具の前に来た。
そして付加効果の付与の儀式に立ち会ってから、私達は武具を手に入れた。
でも…この伝説級の武具は使う事があるのだろうか?
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