14 / 63
第二章 冒険者ギルド加入試験の章
第四話 2つ目の試験は討伐…の筈なんだけど、これって冒険者見習いでも難しいのでは?
しおりを挟む
「おかしい…明らかにおかしい?」
2つ目の試験内容は、討伐…それは解る。
そして周りを見ると、角ウサギ5匹討伐とか、スモールラット5匹討伐とか優しい課題なのに、私の場合だけ…
【ウォーリアコッコ×5討伐】
私は試験官に再度話をしてみた。
「あの…私の討伐対象だけおかしくありませんか?」
「あぁ、先程マンドラゴラを討伐して来たお嬢さんか…おかしいとは?」
「ウォーリアコッコの討伐って…ウォーリアコッコって下手するとオークと同等くらいの強さがありますよ? これが冒険者になる前の見習いの試験内容なんですか?」
まぁ、3度目の人生の女騎士の力に目覚めているから倒せない事は無いんだけど…明らかに私の時だけ基準がおかしい。
試験官は、私の紙を見て言った。
「あ~~~これもハズレを引いたんだな。 確かにウォーリアコッコは、オークと同等か少し弱い位の力の魔物だが…グラップラーコッコやバーバリアンコッコじゃないだけマシだろう。 まぁ、無理だというのなら…今回の試験は諦めて次回頑張ってくれ!」
試験官はそういうと、手をヒラヒラと振りながらその場を去って行った。
何か私の時だけ意図的に難易度が高い物を設定されている気がする。
私は討伐対象の魔物がいる場所の地図を確認しながら街を出て、ファーレン草原を目指した。
ファーレン草原に着くと…確かにコッコは居た。
コッコは居たのだが…ウォーリアコッコだけでは無かった。
他にもグラップラーコッコや、バーバリアンコッコ、シューティングコッコなどの上位種もいたのだった。
「この試験は確か…倒してから討伐証明の部位を集めれば良いという物なのだが、コッコの討伐証明部位は?」
鳥の羽を集める…というのだったりすると、討伐しなくても済む話なんだけど。
コッコの討伐証明部位は、頭の鶏冠だった。
この部分って…討伐しない限り無理なのでは?
「睡眠魔法で眠らせてから取る…という事が出来ないから、やはり討伐してから取るしかないわよね…?」
ウォーリアコッコに限らずに、コッコという種族は面白い特性があった。
群れの中のコッコのオスには、睡眠強耐性という特性が存在していた。
メスの個体は眠りの耐性が弱くて眠らせても、睡眠強耐性のオスのコッコが目覚ましの鳴き声を上げると、仮に眠っていたコッコ達がいたとしても、一斉に起きるのである。
さらにコッコ達が厄介なのは、警戒心が物凄く高く…近付いた気配に気が付くと、鳴き声で警戒を伝えるという事が出来て、その後に群れごと一斉に襲い掛かってくるという物なのだ。
1匹だけなら不意を突けば倒せない事は無いが、ほぼ群れで行動する為に運良く1匹だけになるという事が滅多にない。
そしてさらに運が悪い事に…鶏冠があるのはオスのみだけである。
「魔法で討伐出来れば簡単なんだけど…魔法攻撃でもしたら、間違いなく疑われるからね?」
スキルを駆使すれば、群れの中に入っても討伐は可能なんだけど…万が一という場合もある。
ノワールは剣を構えて様子を窺っていたのだった。
2つ目の試験内容は、討伐…それは解る。
そして周りを見ると、角ウサギ5匹討伐とか、スモールラット5匹討伐とか優しい課題なのに、私の場合だけ…
【ウォーリアコッコ×5討伐】
私は試験官に再度話をしてみた。
「あの…私の討伐対象だけおかしくありませんか?」
「あぁ、先程マンドラゴラを討伐して来たお嬢さんか…おかしいとは?」
「ウォーリアコッコの討伐って…ウォーリアコッコって下手するとオークと同等くらいの強さがありますよ? これが冒険者になる前の見習いの試験内容なんですか?」
まぁ、3度目の人生の女騎士の力に目覚めているから倒せない事は無いんだけど…明らかに私の時だけ基準がおかしい。
試験官は、私の紙を見て言った。
「あ~~~これもハズレを引いたんだな。 確かにウォーリアコッコは、オークと同等か少し弱い位の力の魔物だが…グラップラーコッコやバーバリアンコッコじゃないだけマシだろう。 まぁ、無理だというのなら…今回の試験は諦めて次回頑張ってくれ!」
試験官はそういうと、手をヒラヒラと振りながらその場を去って行った。
何か私の時だけ意図的に難易度が高い物を設定されている気がする。
私は討伐対象の魔物がいる場所の地図を確認しながら街を出て、ファーレン草原を目指した。
ファーレン草原に着くと…確かにコッコは居た。
コッコは居たのだが…ウォーリアコッコだけでは無かった。
他にもグラップラーコッコや、バーバリアンコッコ、シューティングコッコなどの上位種もいたのだった。
「この試験は確か…倒してから討伐証明の部位を集めれば良いという物なのだが、コッコの討伐証明部位は?」
鳥の羽を集める…というのだったりすると、討伐しなくても済む話なんだけど。
コッコの討伐証明部位は、頭の鶏冠だった。
この部分って…討伐しない限り無理なのでは?
「睡眠魔法で眠らせてから取る…という事が出来ないから、やはり討伐してから取るしかないわよね…?」
ウォーリアコッコに限らずに、コッコという種族は面白い特性があった。
群れの中のコッコのオスには、睡眠強耐性という特性が存在していた。
メスの個体は眠りの耐性が弱くて眠らせても、睡眠強耐性のオスのコッコが目覚ましの鳴き声を上げると、仮に眠っていたコッコ達がいたとしても、一斉に起きるのである。
さらにコッコ達が厄介なのは、警戒心が物凄く高く…近付いた気配に気が付くと、鳴き声で警戒を伝えるという事が出来て、その後に群れごと一斉に襲い掛かってくるという物なのだ。
1匹だけなら不意を突けば倒せない事は無いが、ほぼ群れで行動する為に運良く1匹だけになるという事が滅多にない。
そしてさらに運が悪い事に…鶏冠があるのはオスのみだけである。
「魔法で討伐出来れば簡単なんだけど…魔法攻撃でもしたら、間違いなく疑われるからね?」
スキルを駆使すれば、群れの中に入っても討伐は可能なんだけど…万が一という場合もある。
ノワールは剣を構えて様子を窺っていたのだった。
12
お気に入りに追加
1,419
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢に仕立て上げたいなら、ご注意を。
黎
ファンタジー
幼くして辺境伯の地位を継いだレナータは、女性であるがゆえに舐められがちであった。そんな折、社交場で伯爵令嬢にいわれのない罪を着せられてしまう。そんな彼女に隣国皇子カールハインツが手を差し伸べた──かと思いきや、ほとんど初対面で婚姻を申し込み、暇さえあれば口説き、しかもやたらレナータのことを知っている。怪しいほど親切なカールハインツと共に、レナータは事態の収拾方法を模索し、やがて伯爵一家への復讐を決意する。

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。

失われた力を身に宿す元聖女は、それでも気楽に過ごしたい~いえ、Sランク冒険者とかは結構です!~
紅月シン
ファンタジー
聖女として異世界に召喚された狭霧聖菜は、聖女としての勤めを果たし終え、満ち足りた中でその生涯を終えようとしていた。
いや嘘だ。
本当は不満でいっぱいだった。
食事と入浴と睡眠を除いた全ての時間で人を癒し続けなくちゃならないとかどんなブラックだと思っていた。
だがそんな不満を漏らすことなく死に至り、そのことを神が不憫にでも思ったのか、聖菜は辺境伯家の末娘セーナとして二度目の人生を送ることになった。
しかし次こそは気楽に生きたいと願ったはずなのに、ある日セーナは前世の記憶と共にその身には聖女としての癒しの力が流れていることを知ってしまう。
そしてその時点で、セーナの人生は決定付けられた。
二度とあんな目はご免だと、気楽に生きるため、家を出て冒険者になることを決意したのだ。
だが彼女は知らなかった。
三百年の時が過ぎた現代では、既に癒しの力というものは失われてしまっていたということを。
知らぬままに力をばら撒く少女は、その願いとは裏腹に、様々な騒動を引き起こし、解決していくことになるのであった。
※完結しました。
※小説家になろう様にも投稿しています

婚約破棄され森に捨てられました。探さないで下さい。
拓海のり
ファンタジー
属性魔法が使えず、役に立たない『自然魔法』だとバカにされていたステラは、婚約者の王太子から婚約破棄された。そして身に覚えのない罪で断罪され、修道院に行く途中で襲われる。他サイトにも投稿しています。
辺境は独自路線で進みます! ~見下され搾取され続けるのは御免なので~
紫月 由良
恋愛
辺境に領地を持つマリエ・オリオール伯爵令嬢は、貴族学院の食堂で婚約者であるジョルジュ・ミラボーから婚約破棄をつきつけられた。二人の仲は険悪で修復不可能だったこともあり、マリエは快諾すると学院を早退して婚約者の家に向かい、その日のうちに婚約が破棄された。辺境=田舎者という風潮によって居心地が悪くなっていたため、これを機に学院を退学して領地に引き籠ることにした。
魔法契約によりオリオール伯爵家やフォートレル辺境伯家は国から離反できないが、関わり合いを最低限にして独自路線を歩むことに――。
※小説家になろう、カクヨムにも投稿しています
悪役令嬢エリザベート物語
kirara
ファンタジー
私の名前はエリザベート・ノイズ
公爵令嬢である。
前世の名前は横川禮子。大学を卒業して入った企業でOLをしていたが、ある日の帰宅時に赤信号を無視してスクランブル交差点に飛び込んできた大型トラックとぶつかりそうになって。それからどうなったのだろう。気が付いた時には私は別の世界に転生していた。
ここは乙女ゲームの世界だ。そして私は悪役令嬢に生まれかわった。そのことを5歳の誕生パーティーの夜に知るのだった。
父はアフレイド・ノイズ公爵。
ノイズ公爵家の家長であり王国の重鎮。
魔法騎士団の総団長でもある。
母はマーガレット。
隣国アミルダ王国の第2王女。隣国の聖女の娘でもある。
兄の名前はリアム。
前世の記憶にある「乙女ゲーム」の中のエリザベート・ノイズは、王都学園の卒業パーティで、ウィリアム王太子殿下に真実の愛を見つけたと婚約を破棄され、身に覚えのない罪をきせられて国外に追放される。
そして、国境の手前で何者かに事故にみせかけて殺害されてしまうのだ。
王太子と婚約なんてするものか。
国外追放になどなるものか。
乙女ゲームの中では一人ぼっちだったエリザベート。
私は人生をあきらめない。
エリザベート・ノイズの二回目の人生が始まった。
⭐️第16回 ファンタジー小説大賞参加中です。応援してくれると嬉しいです
【完結】追放された生活錬金術師は好きなようにブランド運営します!
加藤伊織
ファンタジー
(全151話予定)世界からは魔法が消えていっており、錬金術師も賢者の石や金を作ることは不可能になっている。そんな中で、生活に必要な細々とした物を作る生活錬金術は「小さな錬金術」と呼ばれていた。
カモミールは師であるロクサーヌから勧められて「小さな錬金術」の道を歩み、ロクサーヌと共に化粧品のブランドを立ち上げて成功していた。しかし、ロクサーヌの突然の死により、その息子で兄弟子であるガストンから住み込んで働いていた家を追い出される。
落ち込みはしたが幼馴染みのヴァージルや友人のタマラに励まされ、独立して工房を持つことにしたカモミールだったが、師と共に運営してきたブランドは名義がガストンに引き継がれており、全て一から出直しという状況に。
そんな中、格安で見つけた恐ろしく古い工房を買い取ることができ、カモミールはその工房で新たなスタートを切ることにした。
器具付き・格安・ただし狭くてボロい……そんな訳あり物件だったが、更におまけが付いていた。据えられた錬金釜が1000年の時を経て精霊となり、人の姿を取ってカモミールの前に現れたのだ。
失われた栄光の過去を懐かしみ、賢者の石やホムンクルスの作成に挑ませようとする錬金釜の精霊・テオ。それに対して全く興味が無い日常指向のカモミール。
過保護な幼馴染みも隣に引っ越してきて、予想外に騒がしい日常が彼女を待っていた。
これは、ポーションも作れないし冒険もしない、ささやかな錬金術師の物語である。
彼女は化粧品や石けんを作り、「ささやかな小市民」でいたつもりなのだが、品質の良い化粧品を作る彼女を周囲が放っておく訳はなく――。
毎日15:10に1話ずつ更新です。
この作品は小説家になろう様・カクヨム様・ノベルアッププラス様にも掲載しています。
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる