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第二章 本章スタート
第二十六話 聖剣アノーウィング
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最近になってから、やたらとディアボロスの欠片が関連する事案が増えている。
今現在は体に異変はないし、鑑定にも大した情報は無いので問題は無いだろうけど…備えは必要だと思う。
そういうわけで、私は収納魔法から聖剣を取り出した。
この聖剣の名前はアノーウィングという。
この聖剣を手に入れてから今迄は数を数える程しか使ってない。
この聖剣手に入れたのは、闇の閃光の時代に古代遺跡で発見した。
鑑定をすると聖剣とでたのだが、ブランドンは2日使うと疲弊して手放した。
次に剣士のクラインも手にしたが、4日目に手放した。
リーダーもクラインも聖剣なら喜んで手にする…と思っていたが、クラインから私に譲ってくれた時に理由が分かった。
この聖剣は…とにかく喧しい。
戦闘中だろうが、休息中だろうが…とにかく話してばかりだった。
その話の内容が使用者の未熟を指摘したり、戦いに関する話をしているのなら良いのだが…自分の出生や今迄誰に使われたとか、自慢話が永遠と続いている。
そしてその声は譲られた本人にしか聞こえない為に、2人がすぐに手放した理由が分かった。
ただ、この聖剣は…非常に強力な聖剣には違いない。
いにしえの時代から歴代の魔王達を葬って来たのだ…が?
何でこれが聖剣として未だに活動出来るのか、理由が全く分からなかった。
歴代の聖剣の所持者達も、このうざったい自慢話の所為で手放したのね。
だから…アノーウィングなのか。
私もこんな聖剣とはさっさと縁を切りたくて、何度も捨てようとした…んだけど、どういう訳か私との相性が最高値みたいで他人に譲渡したり、元の場所の台座に戻しても意味が無かった。
なので、本当に危機が迫っている時以外はこの聖剣は使いたく無かった。
「…そしてオレ様の素晴らしい切れ味に惚れ込んだ歴代の女勇者はオレ様に言った。オレ様が人だったら添い遂げたいと…だが、オレ様は聖剣で武器だ。お前の気持ちには答えられねぇよ…とな!そんな女勇者が涙を流しながらオレ様に言うんだよ。私が命尽きるその日まで、オレ様の伴侶に………」
この話が戦闘中や寝ている時に聞こえてくるので、私は収納魔法に放り込んでいた。
私の持っている武器の中では、聖剣アノーウィングがダントツに強い。
だけど、性格がコレなので…私はアダマンタイトの剣を作り出して、以降はそっちばかり使っていた。
恐らくだけど、魔神ディアボロスとの戦いでこの聖剣アノーウィングを使っていれば…闇の閃光が活動出来なかったという未来は回避出来たと思う。
だけど、コレの話が永遠と聞かされるので強力な聖剣でも使いたく無かった。
ブランドンとクラインも、私が聖剣を使わなかった事を責める様な真似はしなかった。
2人も私の気持ちを察していてくれていたからだ。
いい加減にこのままでは埒が開かないので、私は聖剣アノーウィングに話を切り出してみた。
「アノーウィング、話があるんだけど!」
「その時オレ様に…って、なんだ?」
「私の身体に魔神ディアボロスの欠片が入って行ったんだけど…呪いの解除の仕方とか分からないかな?」
「魔神ディアボロスの話か!良いぜ、話してやるよ。アレは今から三世紀前に遡る……」
それから私は3時間くらい話を聞いていた。
中には呪いに関する話もあったけど、基本はやっぱり聖剣アノーウィングの自慢話ばかりだった。
そして話を遮って肝心な話を聞きたかったけど、「まぁ聞けよ!」とか、「ここからが良いところなんだぜ‼︎」…と言っていっこうに肝心な話が聞けずじまいだった。
溶鉱炉の中にでも放り投げて溶かしてやりたいわ…!
聖剣アノーウィングより強い剣があるのなら、是非とも交換したいところだった。
以前読んだ小説に出てくる…魔剣アトランティカや聖剣シャンゼリオンみたいな剣だったらどんなに良かったか。
私は聖剣アノーウィングを再び収納魔法に放り込むと、明日から始まる新学期に向けて準備を始めるのだった。
そして…この数日後に恐れていた最悪な事が起きるのだった。
今現在は体に異変はないし、鑑定にも大した情報は無いので問題は無いだろうけど…備えは必要だと思う。
そういうわけで、私は収納魔法から聖剣を取り出した。
この聖剣の名前はアノーウィングという。
この聖剣を手に入れてから今迄は数を数える程しか使ってない。
この聖剣手に入れたのは、闇の閃光の時代に古代遺跡で発見した。
鑑定をすると聖剣とでたのだが、ブランドンは2日使うと疲弊して手放した。
次に剣士のクラインも手にしたが、4日目に手放した。
リーダーもクラインも聖剣なら喜んで手にする…と思っていたが、クラインから私に譲ってくれた時に理由が分かった。
この聖剣は…とにかく喧しい。
戦闘中だろうが、休息中だろうが…とにかく話してばかりだった。
その話の内容が使用者の未熟を指摘したり、戦いに関する話をしているのなら良いのだが…自分の出生や今迄誰に使われたとか、自慢話が永遠と続いている。
そしてその声は譲られた本人にしか聞こえない為に、2人がすぐに手放した理由が分かった。
ただ、この聖剣は…非常に強力な聖剣には違いない。
いにしえの時代から歴代の魔王達を葬って来たのだ…が?
何でこれが聖剣として未だに活動出来るのか、理由が全く分からなかった。
歴代の聖剣の所持者達も、このうざったい自慢話の所為で手放したのね。
だから…アノーウィングなのか。
私もこんな聖剣とはさっさと縁を切りたくて、何度も捨てようとした…んだけど、どういう訳か私との相性が最高値みたいで他人に譲渡したり、元の場所の台座に戻しても意味が無かった。
なので、本当に危機が迫っている時以外はこの聖剣は使いたく無かった。
「…そしてオレ様の素晴らしい切れ味に惚れ込んだ歴代の女勇者はオレ様に言った。オレ様が人だったら添い遂げたいと…だが、オレ様は聖剣で武器だ。お前の気持ちには答えられねぇよ…とな!そんな女勇者が涙を流しながらオレ様に言うんだよ。私が命尽きるその日まで、オレ様の伴侶に………」
この話が戦闘中や寝ている時に聞こえてくるので、私は収納魔法に放り込んでいた。
私の持っている武器の中では、聖剣アノーウィングがダントツに強い。
だけど、性格がコレなので…私はアダマンタイトの剣を作り出して、以降はそっちばかり使っていた。
恐らくだけど、魔神ディアボロスとの戦いでこの聖剣アノーウィングを使っていれば…闇の閃光が活動出来なかったという未来は回避出来たと思う。
だけど、コレの話が永遠と聞かされるので強力な聖剣でも使いたく無かった。
ブランドンとクラインも、私が聖剣を使わなかった事を責める様な真似はしなかった。
2人も私の気持ちを察していてくれていたからだ。
いい加減にこのままでは埒が開かないので、私は聖剣アノーウィングに話を切り出してみた。
「アノーウィング、話があるんだけど!」
「その時オレ様に…って、なんだ?」
「私の身体に魔神ディアボロスの欠片が入って行ったんだけど…呪いの解除の仕方とか分からないかな?」
「魔神ディアボロスの話か!良いぜ、話してやるよ。アレは今から三世紀前に遡る……」
それから私は3時間くらい話を聞いていた。
中には呪いに関する話もあったけど、基本はやっぱり聖剣アノーウィングの自慢話ばかりだった。
そして話を遮って肝心な話を聞きたかったけど、「まぁ聞けよ!」とか、「ここからが良いところなんだぜ‼︎」…と言っていっこうに肝心な話が聞けずじまいだった。
溶鉱炉の中にでも放り投げて溶かしてやりたいわ…!
聖剣アノーウィングより強い剣があるのなら、是非とも交換したいところだった。
以前読んだ小説に出てくる…魔剣アトランティカや聖剣シャンゼリオンみたいな剣だったらどんなに良かったか。
私は聖剣アノーウィングを再び収納魔法に放り込むと、明日から始まる新学期に向けて準備を始めるのだった。
そして…この数日後に恐れていた最悪な事が起きるのだった。
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