51 / 63
第二章 本章スタート
第二十二話 虚な目と長期休暇期間
しおりを挟む
アイーシャとの鍛錬が終わりを迎えていた。
初めは基礎鍛錬と称した…自分と同じ重量を身に付けさせて地獄のマラソン。
2日以降は重量を加算し、少しでも遅かったり歩いたりすると容赦無く熱湯をぶっ掛けた。
次は氣功術の習得と称した…リンチ。
アイーシャの氣功術は攻撃面には優れていたが、防御面に非常に脆い為に氣弾を当て捲った。
氣弾は本気でやれば命を奪える程の攻撃を秘めた技なのだが…?
アイーシャにそんな物を放つ訳がない!
放ったのは…野球の硬球の様な重さと硬さのある氣弾を浴びせて行った。
頭は狙ってないが、体に当たったアイーシャは…嘔吐や血を吐いていた事があった。
誤解しないで欲しいのだが、これはアイーシャ自身が望んだ事だった。
その為に私は心を鬼にして放って行ったのだった。
その甲斐あってか、アイーシャは防御面も完璧になっていた。
まぁ…毎回毎回死に直結する様な攻撃を浴びせ続けられて、最後の方では泣いていた声も聞こえていたが…。
そして次は素振り地獄。
1日一万回を様々な武器を持たせて振らせるという物だった。
アイーシャは魔導師なので、杖の素振りでも良かったのだが…?
剣や弓矢の鍛錬もさせ続けた。
更に4人の時とは違い、マンツーマンで指導していた為にアイーシャには逃げ道が無く…というか逃げ道を塞がれた状態で事に及んでいた為に、目の輝きを失って虚な目になっていた。
すると4人は私のところに来て言った。
「先生、流石にやりすぎだ!」
「アイーシャ、大丈夫?」
「ウチもアイーシャに虐めをしていたけど、此処まで酷くはないのねん。」
「お姉様…酷い!」
4人はアイーシャに寄り添うと…アイーシャは泣き崩れていた。
流石に温室育ちの甘ったれた環境で育ったお嬢様には酷だったかな?
私は反省しながら、アイーシャに休息を与えた。
まぁ…夏休み的なものに入るから丁度良いしね。
英雄学園にも長期休暇はある。
ただ普通の学園と違うのは調整期間という長い休みを設けるが、各自が武具のメンテナンスや戦闘の復習をする期間であって、休暇中に遊び呆けられるというものではない。
休みであっても怠けられるという訳ではないのだった。
私はどうするか…と考えた。
異世界に転移して何か役立つ物を探そうか…とも思ったが、ふと頭にブランドンの顔が浮かんだので会いに行くことにした。
「ついでにアメリ達の所在や今の状況も確認してみるかな?」
私は冒険者ギルドに転移した。
なんか…依頼のない日はいつも屯していた場所だが、久々な感じがして懐かしい気がする。
「テルパさん!」
「おぉ、テルパじゃないか‼︎」
「冒険者を引退して生活変わったか?」
「いや、冒険者は辞めてないよ。冒険する行為が減っただけで…」
「以前に比べて足の状態が良いんじゃないっすか?」
「新しい職場では結構暇だからね。危険な依頼も無いし、静養出来ている感じだなぁ…最近では杖がなくても苦労しない。」
「余程良い環境の職場なんですね!」
英雄学園に赴任してから、冒険者時代と違って結構暇だった。
生徒に教えている時間以外は、足の治療に専念出来ているから回復も順調なのだが?
どうしても根っこの方にある呪いだけは、何をやっても解除が出来なかった。
「それはそうと…誰か、アメリとサンチェスとクラインの所在を知っている人はいないか?」
「あの3人なら…ギルドの新人教育に当たっていますよ。パーティーの募集を掛けていたようでしたが、彼らの実力に見合う物達が現れなかった為に、ギルマスから新人教育に当たって欲しいと言われて。」
「なんだ、あの3人も私と同じような事をしているのね。何処にいるのか分かる人はいる?」
「アビスゲートの虚構の煉獄にいる筈ですよ。」
「え?あそこで新人教育しているの⁉︎」
「王都から近くにダンジョンといえば、あそこくらいしか無いですからね。」
3人が新人教育をしていたのには驚きだったけど、アビスゲートは新人教育の場としては不向きの場所だ。
まぁ…3人の様にレベル300近くあるのなら問題は無いだろうけど、新人のレベルが幾つかは分からないけど無理ゲーだよねぇ?
受付は…随分新しい子が増えたね、顔見知りは~?
「あ、レイシア!今日はギルマスはいる?」
「テルパ君!ギルマスは他のギルドの会合に出ております。」
「…とすると、勝手なことは出来ないかな?」
「何をなさるのですか?」
「この冒険者ギルドの地下に、ダンジョンを勝手に作ったら…怒られるかな?」
「テルパ君が作るのなら大丈夫だとは思いますが…」
「面白い話をしているな!ギルマスに変わり俺が許可しよう‼︎」
「副マス!」
この冒険者ギルドのファルーラ支部には、ギルドマスター以外に副ギルドマスターがいる。
荒くれ者共を纏める武のギルドマスターと書類関連を一手に引き受ける知の副ギルドマスターだ。
そしてこの副ギルドマスター…略して副マスは私の正体を知る人物でもある。
「テルパは英雄学園にも生徒用にダンジョンを作ったという話だな?」
「流石に耳が早いな…って、そうか!副マスの息子はフレッド君だったな。」
「以前は生意気だったが、お前に指導のお陰で今は謙虚になっているって、女房が喜んでいたな。ただ…あまりにも謙虚すぎて初めの頃は気持ち悪くて慣れなかったが…」
「まぁ…言葉遣いの教育もしていたからね。」
「それで、地下にダンジョンを作るという話だが…英雄学園と似た様な物を作るのか?」
「おいおい、ここは冒険者ギルドだろ?学生と同レベルのダンジョンなんか作る訳がないだろう。」
「どんなダンジョンにするんだ?」
「レベル設定は、1フロア毎に+3で設定するつもりだ。階層は…100層で良いだろう。」
「ということは、最下層でレベル300かよ!」
「パーティーで挑めば倒せない敵では無いだろ?」
「闇の閃光の奴等ならともかく、奴等に匹敵する様な者はこのギルドにはいないぞ!」
「これから育てれば良いじゃ無いか!このギルドの地下に作るんだから。」
英雄学園のダンジョン構成のコピーはしてある。
中は同じものだが、設定を+3にすれば問題は無いだろう。
「ちなみにだが…素材は取れるか?」
「最下層に到達すれば、エリクサーの素材やアダマンタイトを発掘出来るようにしてある。辿り着ければ…の話だが。」
「他にも素材は取れるのか?」
「希少な物は採れるには採れるが…40か50層位になるよ。」
「ということは、レベル120~150前後が彷徨いているのか…」
「ここは冒険者ギルドだよね?」
「くっ……そう来たか!分かった、設置してくれ。」
「あぁ、そんなに時間は掛からないと思うから…潜りたい奴等に声を掛けておいてくれ。」
私は冒険者ギルドの地下にある空間に来た。
此処は特に何も無い空間で、訓練でたまに使用する位でほとんど使い道がなかった。
私は地面にダンジョンコアを埋め込んでから、ダンジョン構成のコピーを設定した。
地球でいうならコピペという感じだった。
暫くすると…ダンジョンが完成した。
基本は英雄学園のダンジョンと同じだが、50階層より手前で危険な目に遭っても入り口に戻って来るなんていう救済処置はない。
私はホールに戻ると、早速装備を整えた冒険者達が待っていた。
「ダンジョンは完成したよ。いつでも入れるから好きに使ってね。」
「「「「「おおぉぉぉぉぉ‼︎」」」」」
「ちなみにだが…最下層のボスは何だ?」
「グラシャラボレアス。」
「厄災の魔神じゃねぇか‼︎地上に出てきたりしねぇだろうな⁉︎」
「スタンピードが起きる事はあるが、最下層の奴が地上に上がってくる事はないから安心してね。」
それから私は日暮れまで待ってから、アメリ達が帰って来るのを待った。
そして3人が帰って来ると、久々の再会を記念して宴会になった。
翌日、私達は4人でブランドンとマリアンの元に訪ねに行くんだけど…そこではちょっとした事が起きるのだった。
初めは基礎鍛錬と称した…自分と同じ重量を身に付けさせて地獄のマラソン。
2日以降は重量を加算し、少しでも遅かったり歩いたりすると容赦無く熱湯をぶっ掛けた。
次は氣功術の習得と称した…リンチ。
アイーシャの氣功術は攻撃面には優れていたが、防御面に非常に脆い為に氣弾を当て捲った。
氣弾は本気でやれば命を奪える程の攻撃を秘めた技なのだが…?
アイーシャにそんな物を放つ訳がない!
放ったのは…野球の硬球の様な重さと硬さのある氣弾を浴びせて行った。
頭は狙ってないが、体に当たったアイーシャは…嘔吐や血を吐いていた事があった。
誤解しないで欲しいのだが、これはアイーシャ自身が望んだ事だった。
その為に私は心を鬼にして放って行ったのだった。
その甲斐あってか、アイーシャは防御面も完璧になっていた。
まぁ…毎回毎回死に直結する様な攻撃を浴びせ続けられて、最後の方では泣いていた声も聞こえていたが…。
そして次は素振り地獄。
1日一万回を様々な武器を持たせて振らせるという物だった。
アイーシャは魔導師なので、杖の素振りでも良かったのだが…?
剣や弓矢の鍛錬もさせ続けた。
更に4人の時とは違い、マンツーマンで指導していた為にアイーシャには逃げ道が無く…というか逃げ道を塞がれた状態で事に及んでいた為に、目の輝きを失って虚な目になっていた。
すると4人は私のところに来て言った。
「先生、流石にやりすぎだ!」
「アイーシャ、大丈夫?」
「ウチもアイーシャに虐めをしていたけど、此処まで酷くはないのねん。」
「お姉様…酷い!」
4人はアイーシャに寄り添うと…アイーシャは泣き崩れていた。
流石に温室育ちの甘ったれた環境で育ったお嬢様には酷だったかな?
私は反省しながら、アイーシャに休息を与えた。
まぁ…夏休み的なものに入るから丁度良いしね。
英雄学園にも長期休暇はある。
ただ普通の学園と違うのは調整期間という長い休みを設けるが、各自が武具のメンテナンスや戦闘の復習をする期間であって、休暇中に遊び呆けられるというものではない。
休みであっても怠けられるという訳ではないのだった。
私はどうするか…と考えた。
異世界に転移して何か役立つ物を探そうか…とも思ったが、ふと頭にブランドンの顔が浮かんだので会いに行くことにした。
「ついでにアメリ達の所在や今の状況も確認してみるかな?」
私は冒険者ギルドに転移した。
なんか…依頼のない日はいつも屯していた場所だが、久々な感じがして懐かしい気がする。
「テルパさん!」
「おぉ、テルパじゃないか‼︎」
「冒険者を引退して生活変わったか?」
「いや、冒険者は辞めてないよ。冒険する行為が減っただけで…」
「以前に比べて足の状態が良いんじゃないっすか?」
「新しい職場では結構暇だからね。危険な依頼も無いし、静養出来ている感じだなぁ…最近では杖がなくても苦労しない。」
「余程良い環境の職場なんですね!」
英雄学園に赴任してから、冒険者時代と違って結構暇だった。
生徒に教えている時間以外は、足の治療に専念出来ているから回復も順調なのだが?
どうしても根っこの方にある呪いだけは、何をやっても解除が出来なかった。
「それはそうと…誰か、アメリとサンチェスとクラインの所在を知っている人はいないか?」
「あの3人なら…ギルドの新人教育に当たっていますよ。パーティーの募集を掛けていたようでしたが、彼らの実力に見合う物達が現れなかった為に、ギルマスから新人教育に当たって欲しいと言われて。」
「なんだ、あの3人も私と同じような事をしているのね。何処にいるのか分かる人はいる?」
「アビスゲートの虚構の煉獄にいる筈ですよ。」
「え?あそこで新人教育しているの⁉︎」
「王都から近くにダンジョンといえば、あそこくらいしか無いですからね。」
3人が新人教育をしていたのには驚きだったけど、アビスゲートは新人教育の場としては不向きの場所だ。
まぁ…3人の様にレベル300近くあるのなら問題は無いだろうけど、新人のレベルが幾つかは分からないけど無理ゲーだよねぇ?
受付は…随分新しい子が増えたね、顔見知りは~?
「あ、レイシア!今日はギルマスはいる?」
「テルパ君!ギルマスは他のギルドの会合に出ております。」
「…とすると、勝手なことは出来ないかな?」
「何をなさるのですか?」
「この冒険者ギルドの地下に、ダンジョンを勝手に作ったら…怒られるかな?」
「テルパ君が作るのなら大丈夫だとは思いますが…」
「面白い話をしているな!ギルマスに変わり俺が許可しよう‼︎」
「副マス!」
この冒険者ギルドのファルーラ支部には、ギルドマスター以外に副ギルドマスターがいる。
荒くれ者共を纏める武のギルドマスターと書類関連を一手に引き受ける知の副ギルドマスターだ。
そしてこの副ギルドマスター…略して副マスは私の正体を知る人物でもある。
「テルパは英雄学園にも生徒用にダンジョンを作ったという話だな?」
「流石に耳が早いな…って、そうか!副マスの息子はフレッド君だったな。」
「以前は生意気だったが、お前に指導のお陰で今は謙虚になっているって、女房が喜んでいたな。ただ…あまりにも謙虚すぎて初めの頃は気持ち悪くて慣れなかったが…」
「まぁ…言葉遣いの教育もしていたからね。」
「それで、地下にダンジョンを作るという話だが…英雄学園と似た様な物を作るのか?」
「おいおい、ここは冒険者ギルドだろ?学生と同レベルのダンジョンなんか作る訳がないだろう。」
「どんなダンジョンにするんだ?」
「レベル設定は、1フロア毎に+3で設定するつもりだ。階層は…100層で良いだろう。」
「ということは、最下層でレベル300かよ!」
「パーティーで挑めば倒せない敵では無いだろ?」
「闇の閃光の奴等ならともかく、奴等に匹敵する様な者はこのギルドにはいないぞ!」
「これから育てれば良いじゃ無いか!このギルドの地下に作るんだから。」
英雄学園のダンジョン構成のコピーはしてある。
中は同じものだが、設定を+3にすれば問題は無いだろう。
「ちなみにだが…素材は取れるか?」
「最下層に到達すれば、エリクサーの素材やアダマンタイトを発掘出来るようにしてある。辿り着ければ…の話だが。」
「他にも素材は取れるのか?」
「希少な物は採れるには採れるが…40か50層位になるよ。」
「ということは、レベル120~150前後が彷徨いているのか…」
「ここは冒険者ギルドだよね?」
「くっ……そう来たか!分かった、設置してくれ。」
「あぁ、そんなに時間は掛からないと思うから…潜りたい奴等に声を掛けておいてくれ。」
私は冒険者ギルドの地下にある空間に来た。
此処は特に何も無い空間で、訓練でたまに使用する位でほとんど使い道がなかった。
私は地面にダンジョンコアを埋め込んでから、ダンジョン構成のコピーを設定した。
地球でいうならコピペという感じだった。
暫くすると…ダンジョンが完成した。
基本は英雄学園のダンジョンと同じだが、50階層より手前で危険な目に遭っても入り口に戻って来るなんていう救済処置はない。
私はホールに戻ると、早速装備を整えた冒険者達が待っていた。
「ダンジョンは完成したよ。いつでも入れるから好きに使ってね。」
「「「「「おおぉぉぉぉぉ‼︎」」」」」
「ちなみにだが…最下層のボスは何だ?」
「グラシャラボレアス。」
「厄災の魔神じゃねぇか‼︎地上に出てきたりしねぇだろうな⁉︎」
「スタンピードが起きる事はあるが、最下層の奴が地上に上がってくる事はないから安心してね。」
それから私は日暮れまで待ってから、アメリ達が帰って来るのを待った。
そして3人が帰って来ると、久々の再会を記念して宴会になった。
翌日、私達は4人でブランドンとマリアンの元に訪ねに行くんだけど…そこではちょっとした事が起きるのだった。
70
お気に入りに追加
662
あなたにおすすめの小説

俺の伯爵家大掃除
satomi
ファンタジー
伯爵夫人が亡くなり、後妻が連れ子を連れて伯爵家に来た。俺、コーは連れ子も可愛い弟として受け入れていた。しかし、伯爵が亡くなると後妻が大きい顔をするようになった。さらに俺も虐げられるようになったし、可愛がっていた連れ子すら大きな顔をするようになった。
弟は本当に俺と血がつながっているのだろうか?など、学園で同学年にいらっしゃる殿下に相談してみると…
というお話です。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
素材採取家の異世界旅行記
木乃子増緒
ファンタジー
28歳会社員、ある日突然死にました。謎の青年にとある惑星へと転生させられ、溢れんばかりの能力を便利に使って地味に旅をするお話です。主人公最強だけど最強だと気づいていない。
可愛い女子がやたら出てくるお話ではありません。ハーレムしません。恋愛要素一切ありません。
個性的な仲間と共に素材採取をしながら旅を続ける青年の異世界暮らし。たまーに戦っています。
このお話はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
裏話やネタバレはついったーにて。たまにぼやいております。
この度アルファポリスより書籍化致しました。
書籍化部分はレンタルしております。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。


のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる