元Sランクパーティーのサポーターは引退後に英雄学園の講師に就職した。〜教え子達は見た目は美少女だが、能力は残念な子達だった。〜

アノマロカリス

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第二章 本章スタート

第九話 リーゼとの…

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 「せんせぇ~、ようやく恨みを晴らすことが出来るわん♪」

 「先生に恨みというのは何ですか?」

 「せんせぇが胸に手を当てて考えてみると良いのねん!」

 …そう言われても、思い当たる節がないのよね?

 この子は何で私を恨んでいるのかしら?

 話は少し前に遡る。

 ~~~~~~~~~~

 私は索敵魔法を展開して、リーゼの居場所を特定した。

 その場所は闘技場から反応があった。

 私は闘技場に赴くと、リーゼは私が来るのが分かっていたように待ち構えていた。

 「リーゼさん、良かったです。これで話が出来ますが…どうして闘技場なのですか?」

 「せんせぇ~と戦う為ですよん。私に勝てたらクラスに参加しても良いよん!」

 問題児のクラスというだけあって、どの子も勝敗で決着を付けるというやり方が好むみたいね?

 私は鑑定魔法をリーゼに使用した。

 魔力や魔力保有量が他の子達に比べて段違いな量を保有しているのがわかるけど、レベルは17くらいとそう高くはない。

 うちのクラスの子達は大体レベル15前後はあるのだけど、多少の戦いは経験しているのだろうとは思うけど…

 その程度の低レベルで、良く挑む気になれると感心してしまう。

 「えっと、リーゼさん辞めませんか?私とリーゼさんでは相手になりませんよ?」

 「その余裕ある態度が鼻に付くのねん。ウチの力を思い知ると良いのねん!」

 仕方ないなぁ…サクッと終わらせちゃいましょうか!

 私はそう思っていた…が、リーゼは思った以上に厄介な存在だった。

 低レベルとは思えない程の実力を兼ね揃えていた。

 まさに天才と言える程の力を持っていたのだった。

 ただ…学園内の子達の中では最強に近いかもしれないけど、私にはねぇ?

 これからテルパとリーゼの戦いが始まるのだった。
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