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第二章 本章スタート
第四話 2人目の攻略対象は?
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「う~ん………?」
「どうしたんだ先生?」
「カーリスさんだけではなく、いずれはこのクラスに全員揃えたいのだけど…次は誰を引き込もうかと思っていてね。」
「それよりも先生…この修業に何の意味があるんだ?」
カーリスを逆さ吊りにして、頭と両手に結構な重量の重りを付けていた。
それで腹筋をさせようと思っていたのだけど、重りの重量で体が引っ張られていて腹筋が出来るような状態ではなかった。
テルパは地球で見た修業法にヒントを得て実践していたみたいだが、実はこの方法は大昔の拷問方法だった事を知らなかった。
「重心を引っ張られるのを堪えながら腹筋をするという鍛錬法なんだけど…まだ早かったかなぁ?」
「この状態で腹筋をしろって…無茶振りだぞ‼︎」
「それは貴女の体がそれだけ鈍っている証拠よ。これだとシャドウナイトはいつ倒せる様になるのかしらねぇ?」
「くっ………」
それよりも、次は誰を攻略するのかを決めるのが先だ。
第三王女のアイーシャを引き入れられれば、この先の事が有利に運ぶだろうけど…あの我儘な第三王女がそんなに簡単に折れるとは思えない。
ベルリーニでも良いかとも思ったんだけど、あの口に悪い女は何時迄も時間が掛かりそうだし…?
テトラに関しては過度な接触をして正体がバレるのは避けたい。
…となると、必然的にリーゼとなる訳だけど?
ラスの妹という話だから、彼に相談してみるべきかしらね?
「次の攻略対象はリーゼにしようと思っているんだけど、カーリスさんはどう思う?」
「リーゼか…他の4人の中では比較的にやりやすい相手には違いないだろうが、あいつはどういう訳か先生を恨んでいるという話だぞ!」
「そうなの?何かしたかな…?」
カーリスを見ると、必死になって腹筋をしようと体を曲げようとしているが微動だに出来なかった。
「カーリスさん、あまりジタバタすると服が捲れてきているよ。今はお腹が見えているし…このままだと胸まで見えちゃうよ?」
「先生…もしかして先生の目的はこの為だったのか?アタイに恥ずかしい姿を晒して卑猥な事をする気なのか⁉︎」
「それなら拘束した状態で事に及んでいるよ。」
「もしもそんな事をしたら…家の公爵家が黙っていないぞ‼︎」
「大丈夫よ、する気も無いしね。それに先生は冒険者だけど、貴族位では公爵の爵位を持っているから。」
「冒険者で公爵の爵位って…先生はSランク冒険者なのか‼︎」
「あれ?話して無かったっけ?」
「アタイが勝てるわけない筈だ…Sランク冒険者なら、先生も英雄の資格があるんじゃないのか?」
「先生は英雄には興味ないからなぁ…それでリーゼさんなんだけど、何か良い情報はないかな?」
「アタイは仲間の口は割らないと言った筈だ‼︎」
「そうなの?なら仕方ないわね…カーリスさんの口から聞けないのなら、カーリスさんの体に聞こうかしら?」
「な、何をする気だ⁉︎」
「拘束されて動けない女の子に男がする事といえば…何だかわかるよね?安心して、さすがに行き過ぎた事をしたら先生もクビになるからそれだけは避けたいから…」
そう言って、鳥の羽を取り出すと…カーリスの脇腹に鳥の羽でくすぐり始めた。
カーリスはくすぐり攻撃に弱いらしく、笑い声を上げる事は無かったが…体がビクンビクンと激しく揺れていた。
これこそがこの拷問の正しいやり方なのだが…?
「くっ………動けない人間にこんな事をして楽しいか‼︎」
「あまり力を抜くと、肩が脱臼しちゃうよ。それに先生だって心苦しいんだよ、カーリスさんが仲間の事を素直に話してくれないから…」
カーリスはくすぐり攻撃に耐えた。
だが、終わった瞬間にグッタリとしていた。
そこまでになっても仲間の事を話さないカーリスは立派だと思った。
少しは情報が聞けたけど。
次の攻略対象は、リーゼを攻略する事に決めた!
けど…私を恨んでいるという話だけど、何かしたのだろうか?
「どうしたんだ先生?」
「カーリスさんだけではなく、いずれはこのクラスに全員揃えたいのだけど…次は誰を引き込もうかと思っていてね。」
「それよりも先生…この修業に何の意味があるんだ?」
カーリスを逆さ吊りにして、頭と両手に結構な重量の重りを付けていた。
それで腹筋をさせようと思っていたのだけど、重りの重量で体が引っ張られていて腹筋が出来るような状態ではなかった。
テルパは地球で見た修業法にヒントを得て実践していたみたいだが、実はこの方法は大昔の拷問方法だった事を知らなかった。
「重心を引っ張られるのを堪えながら腹筋をするという鍛錬法なんだけど…まだ早かったかなぁ?」
「この状態で腹筋をしろって…無茶振りだぞ‼︎」
「それは貴女の体がそれだけ鈍っている証拠よ。これだとシャドウナイトはいつ倒せる様になるのかしらねぇ?」
「くっ………」
それよりも、次は誰を攻略するのかを決めるのが先だ。
第三王女のアイーシャを引き入れられれば、この先の事が有利に運ぶだろうけど…あの我儘な第三王女がそんなに簡単に折れるとは思えない。
ベルリーニでも良いかとも思ったんだけど、あの口に悪い女は何時迄も時間が掛かりそうだし…?
テトラに関しては過度な接触をして正体がバレるのは避けたい。
…となると、必然的にリーゼとなる訳だけど?
ラスの妹という話だから、彼に相談してみるべきかしらね?
「次の攻略対象はリーゼにしようと思っているんだけど、カーリスさんはどう思う?」
「リーゼか…他の4人の中では比較的にやりやすい相手には違いないだろうが、あいつはどういう訳か先生を恨んでいるという話だぞ!」
「そうなの?何かしたかな…?」
カーリスを見ると、必死になって腹筋をしようと体を曲げようとしているが微動だに出来なかった。
「カーリスさん、あまりジタバタすると服が捲れてきているよ。今はお腹が見えているし…このままだと胸まで見えちゃうよ?」
「先生…もしかして先生の目的はこの為だったのか?アタイに恥ずかしい姿を晒して卑猥な事をする気なのか⁉︎」
「それなら拘束した状態で事に及んでいるよ。」
「もしもそんな事をしたら…家の公爵家が黙っていないぞ‼︎」
「大丈夫よ、する気も無いしね。それに先生は冒険者だけど、貴族位では公爵の爵位を持っているから。」
「冒険者で公爵の爵位って…先生はSランク冒険者なのか‼︎」
「あれ?話して無かったっけ?」
「アタイが勝てるわけない筈だ…Sランク冒険者なら、先生も英雄の資格があるんじゃないのか?」
「先生は英雄には興味ないからなぁ…それでリーゼさんなんだけど、何か良い情報はないかな?」
「アタイは仲間の口は割らないと言った筈だ‼︎」
「そうなの?なら仕方ないわね…カーリスさんの口から聞けないのなら、カーリスさんの体に聞こうかしら?」
「な、何をする気だ⁉︎」
「拘束されて動けない女の子に男がする事といえば…何だかわかるよね?安心して、さすがに行き過ぎた事をしたら先生もクビになるからそれだけは避けたいから…」
そう言って、鳥の羽を取り出すと…カーリスの脇腹に鳥の羽でくすぐり始めた。
カーリスはくすぐり攻撃に弱いらしく、笑い声を上げる事は無かったが…体がビクンビクンと激しく揺れていた。
これこそがこの拷問の正しいやり方なのだが…?
「くっ………動けない人間にこんな事をして楽しいか‼︎」
「あまり力を抜くと、肩が脱臼しちゃうよ。それに先生だって心苦しいんだよ、カーリスさんが仲間の事を素直に話してくれないから…」
カーリスはくすぐり攻撃に耐えた。
だが、終わった瞬間にグッタリとしていた。
そこまでになっても仲間の事を話さないカーリスは立派だと思った。
少しは情報が聞けたけど。
次の攻略対象は、リーゼを攻略する事に決めた!
けど…私を恨んでいるという話だけど、何かしたのだろうか?
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