元Sランクパーティーのサポーターは引退後に英雄学園の講師に就職した。〜教え子達は見た目は美少女だが、能力は残念な子達だった。〜

アノマロカリス

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第二章 本章スタート

序章

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 テルパは受け持つクラスに…不安もよぎったが勇気を出して入った。

 だが、クラスの中はもぬけの殻だった。

 学園長の話では、彼女達は…?

 自分達の能力は非常に素晴らしい物と思い込んでいて、他の者達とは違うので真面目に授業を受ける必要がないと思っていたみたいだった。

 確かに彼女達が選ばれたジョブは大変素晴らしいものだろう。

 そして能力もジョブに劣らずに見事なものでもある。

 だけど、経験が豊富というわけではないので、実戦では現状であまり役には立たない。

 そして2日目も3日目も…彼女達はクラスに来る事はなかった。

 テルパはこの事を踏まえて親御さん達に会いに行ったのだが?

 どの家の親達も話にならなくて、話しても無駄に終わっていた。

 問題児クラスとは聞いていたが、ここまでとは予想はしていなかった。

 学園内で姿を見掛けたので声を掛けた。

 だが、適当な理由を付けて相手にされる事はなかった。

 生徒の親達も有数の権力者揃いの為に退学にするのは無理だった。

 「他の大陸の英雄学園にも勇者や聖女は誕生しているから、別にこの学園の子達に期待しなくても…」

 テルパは早くも心が折れ掛けていた。

 だけど、仕事として受けた以上は達成しないと意味がない!

 テルパは何度も何度も彼女達に声を掛けた。

 そのあまりのしつこさに、とある生徒が折れた…のだが?

 「負けたよ先生、クラスに戻る代わりに条件がある。アタイと戦って勝てたらクラスに戻ってやるよ。だが、アタイが勝ったら二度と声を掛けるな!」

 「分かりました。では、その条件で…」

 その生徒と約束を交わし、翌日に決闘場で勝負する事になった。

 翌日になり、テルパは決闘場に赴いたのだが…?

 何時間経っても生徒が来る事はなかった。

 クラスにいるのかと思って顔を出すと、黒板にこう書かれてあった。

 【行くわけねぇだろバーカ!テメェは死ぬまでそこで一生惨めな思いでもしてろ‼︎】

 ラス達はテルパに対して挑発を仕掛け、真っ向から挑んで来た。

 だが、このクラスの生徒達は…?

 「ここ迄虚仮にされたのは初めてですね。良いでしょう…少しキツいお灸を据えてあげましょうかね?」

 生徒達の行動にテルパは我慢をする事を放棄した。

 そして…テルパと生徒達の激しい戦いの幕が切って落とされたのだった。

 果たしてテルパはクラスの生徒達を無事に集めて授業を行える日が来るのだろうか?

 波乱の第二章の始まりでございます!
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