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本編
第十八話 もう…我慢しなくても良いですよね?
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「前回のあらすじ…私は美しすぎるという事でこの国の王子であるファステスという小物から婚約破棄を命じられた。 私の代わりに婚約をしたいと連れて来た女は、ゴブリンの様に醜い顔をした醜悪な女で、何を勘違いしているのか自らを聖女と名乗っていた。 私はこんな醜い女に負けた事に涙を流したが、これで自由となり新たな冒険の旅へと出発する! これから待ち受けている冒険はどんな過酷な状況が待ってい…痛ぁ!」
「何を勝手に捏造したあらすじを言っているのよ‼︎」
「ちょっとした冗談じゃないパケット…それにツッコミを入れるのに、乙女の頭をスリッパで叩かないでよ‼︎」
「貴女は…ルーナリアと一緒になってから随分と毒されたわね? あの素直な性格の貴女は何処に行ってしまったの⁉︎」
「そんな昔の事は忘れたわ!」
「何でも良いけど、話が進まないからちゃんとやりなさいよ! 次にふざけたら…どうなるか分かっているでしょうね?」
「分かったから、その物騒な金属の塊をしまってよ‼︎」
私は咳払いをして深呼吸をした。
「前回のあらすじ…私ことマーテルリアは、このゼーヴェンス王国のファステス王子から婚約破棄を言い渡された。 私が婚約破棄をされた理由は、ファステス王子は聖女の印を所持する男爵令嬢のダイアと婚約すると告げたのでした。 しかし…それは決して叶わぬ話で、聖女ダイアは聖女としての使命を全く把握していなかったのです。 その為に聖女ダイアは騎士団に連行されて行き…ファステス王子は私に手を差し伸べてからこんな事を言い出しましたのでした。」
「何か肝心な部分が抜けている様な気もするけど…?」
「大まかな説明はこれで平気でしょ! 覚えてなければ第一話を読み直して下さ~い!」
「読者の皆様、マーテルリアに変わって謝罪致します。 では、第一話の続きが始まりますね!」
~~~~~第一話の続き~~~~~
ファステス王子は私の前に跪いてから、こう言い出した。
「マーテルリアよ、先程は失礼な態度を取ってしまったな! お前の許しとかはどうでも良いから…俺と再び婚約を結べ‼︎」
「はぁ~?」
この馬鹿王子は一体何を話しているのでしょうか?
私を指差して婚約破棄を告げた癖に、再び婚約を結んでくれないかって…もう私に貴方との気持ちなんて全くないというのに‼︎
「聖女ダイアが使命を果たして戻って来たらどうするおつもりですか?」
「先程のお前の話が本当なら、ダイアが戻ってくる事はないだろうからな! 俺は戻って来るかも分からない女を待つ気は無い‼︎」
見事な迄に清々しいクズね。
「そこは、聖女ダイアが使命を全うして帰還を信じるという流れではないのですか?」
「くどい! 戻って来るかどうかも分からない奴を待っている程暇じゃないんだよ! 何度も言わせるな‼︎」
相変わらずこの男は態度がデカいわね?
こんなのがいずれ国王になったら、この王国は大丈夫なのかしら?
私は国王陛下と王妃陛下を見ると、二人は手を頭に当てて呆れ返っていた。
呆れ返っているのは国王と王妃だけでは無く、両親や二人の兄も、そして会場にいる貴族達もだった。
あんなに一方的な婚約破棄宣言をしておいて何を調子の良いことを言っているのだろうか?
私はもう一度、国王と王妃陛下を見ると…二人は大きく頷いてくれた。
溜め息を吐いてからファステス王子の元に近付くと、ファステス王子は何を考えているのか…私の肩に腕を回そうとする仕草をしながら言った。
「お前も分かっているじゃないか! これでお前は……」
「ブーストナックル‼︎」
私は身体強化魔法で強化された状態で、ファステス王子の顔面に力一杯に拳をめり込ませると…家畜が叫ぶ様な声を上げて吹っ飛んで行った。
「さてと、もう…我慢しなくても良いですよね?」
「何を勝手に捏造したあらすじを言っているのよ‼︎」
「ちょっとした冗談じゃないパケット…それにツッコミを入れるのに、乙女の頭をスリッパで叩かないでよ‼︎」
「貴女は…ルーナリアと一緒になってから随分と毒されたわね? あの素直な性格の貴女は何処に行ってしまったの⁉︎」
「そんな昔の事は忘れたわ!」
「何でも良いけど、話が進まないからちゃんとやりなさいよ! 次にふざけたら…どうなるか分かっているでしょうね?」
「分かったから、その物騒な金属の塊をしまってよ‼︎」
私は咳払いをして深呼吸をした。
「前回のあらすじ…私ことマーテルリアは、このゼーヴェンス王国のファステス王子から婚約破棄を言い渡された。 私が婚約破棄をされた理由は、ファステス王子は聖女の印を所持する男爵令嬢のダイアと婚約すると告げたのでした。 しかし…それは決して叶わぬ話で、聖女ダイアは聖女としての使命を全く把握していなかったのです。 その為に聖女ダイアは騎士団に連行されて行き…ファステス王子は私に手を差し伸べてからこんな事を言い出しましたのでした。」
「何か肝心な部分が抜けている様な気もするけど…?」
「大まかな説明はこれで平気でしょ! 覚えてなければ第一話を読み直して下さ~い!」
「読者の皆様、マーテルリアに変わって謝罪致します。 では、第一話の続きが始まりますね!」
~~~~~第一話の続き~~~~~
ファステス王子は私の前に跪いてから、こう言い出した。
「マーテルリアよ、先程は失礼な態度を取ってしまったな! お前の許しとかはどうでも良いから…俺と再び婚約を結べ‼︎」
「はぁ~?」
この馬鹿王子は一体何を話しているのでしょうか?
私を指差して婚約破棄を告げた癖に、再び婚約を結んでくれないかって…もう私に貴方との気持ちなんて全くないというのに‼︎
「聖女ダイアが使命を果たして戻って来たらどうするおつもりですか?」
「先程のお前の話が本当なら、ダイアが戻ってくる事はないだろうからな! 俺は戻って来るかも分からない女を待つ気は無い‼︎」
見事な迄に清々しいクズね。
「そこは、聖女ダイアが使命を全うして帰還を信じるという流れではないのですか?」
「くどい! 戻って来るかどうかも分からない奴を待っている程暇じゃないんだよ! 何度も言わせるな‼︎」
相変わらずこの男は態度がデカいわね?
こんなのがいずれ国王になったら、この王国は大丈夫なのかしら?
私は国王陛下と王妃陛下を見ると、二人は手を頭に当てて呆れ返っていた。
呆れ返っているのは国王と王妃だけでは無く、両親や二人の兄も、そして会場にいる貴族達もだった。
あんなに一方的な婚約破棄宣言をしておいて何を調子の良いことを言っているのだろうか?
私はもう一度、国王と王妃陛下を見ると…二人は大きく頷いてくれた。
溜め息を吐いてからファステス王子の元に近付くと、ファステス王子は何を考えているのか…私の肩に腕を回そうとする仕草をしながら言った。
「お前も分かっているじゃないか! これでお前は……」
「ブーストナックル‼︎」
私は身体強化魔法で強化された状態で、ファステス王子の顔面に力一杯に拳をめり込ませると…家畜が叫ぶ様な声を上げて吹っ飛んで行った。
「さてと、もう…我慢しなくても良いですよね?」
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