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本編
第十七話 ファステス王子 大事な日をすっ飛ばしたそうです。
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「おい、ファステスはいたか?」
「いえ、何処にもられません‼︎」
現在王宮では…ファステスが見つからずに大騒ぎだった。
何故そんな事になっているのかというと…?
一般の貴族や平民は成人は16歳である事に対し、この王国の王族は成人は12歳からとなっているのだった。
その為に…城内はファステス王子の捜索でてんやわんやの状態だった。
「ピエス、まさか…ファステスは南の区画に辿り着いたとかではないだろうな⁉︎」
「いえ…それはまずあり得ないでしょう! こう言っては大変申し訳ありませんが…最終問題を出題される扉はファステス王子の頭脳如きでは突破出来るとは思えません‼︎」
「だよな?…だとすると、すると奴は通路の途中にいる事にはならないか?」
「先程確認した話だと、ファステス王子は何処にも見当たらなかったと…」
「ふむぅ?」
~~~~~ファステス王子~~~~~
話にあったファステス王子は何処にいるのかというと…?
実は最終問題を奇跡的にクリアして、南の区画に辿り着いていた。
「長かったぜぇ! これで漸くマーテルリアに会えるな‼︎」
ファステス王子は南区画をくまなく歩き回ったのだが…?
マーテルリアの姿は何処にも見当たらなかった。
~~~~~マーテルリア~~~~~
マーテルリアは現在、王宮内の会場でピケットとパケットとルーナリアと共に餐会に参加していた。
「マーテルリア、貴女の婚約者のファステス王子は何処かしら?」
「言われてみますと…姿がお見えになっておりませんね?」
…と、マーテルリアは言ってはみたものの…8歳で一度会ったきりのファステス王子の顔は殆ど覚えていなかった。
ただ態度が偉そうで我が儘がお金の掛かった服を着ている…という印象で、顔については殆ど忘れていた。
いずれ会った際に御尊顔を拝見すれば良いという位だった。
「ファステス王子の成人の義でありますし、儀式が始まれば現れるでしょう。」
「そうよね?」
…ところが、儀式が開始される時になっても一向に現れる気配は無かった。
「本当にどうなされたのでしょうか?」
「儀式に顔を出さないなんて…」
ゼーヴェンス王国側では誤算が2つあった。
まず…この王国の各区画は異常なまでに広いのと、南区画で探し回っている騎士達に捕まると連れ戻されると勘違いしたファステス王子は隠れる様に身を潜めていた。
そして夜になっても見つける事が出来ずに、成人の義は後日に持ち越される事になった。
だが、ファステス王子とマーテルリアは意外な場所で再会した。
成人の義が中止になった事で、マーテルリア達は南の区画に帰って来た際にファステス王子と再会したのだった。
「マーテルリア、やっと見つけたぞ! 今まで何処に行っていた⁉︎」
「王子こそどちらに⁉︎」
「俺の質問に答え………」
「いたぞ! 王子だ‼︎」
ファステス王子はマーテルリアからの返事を聞く事はなく、騎士団に謁見の間迄連行されて行った。
そして前代未聞の一大事を見事にすっぽかしたファステス王子は、1週間の間を自室待機で過ごす羽目になった。
そしてほとぼりが冷めて、ファステス王子は再び南区画に行くまでの扉に向かったのだったが…?
問題はソックリ難問に入れ替わっており、ファステス王子が再び南区画に辿り着けることは無かった。
それから数年の時が経ち、マーテルリアはルーナリアから卒業証書を受け取った。
その数日後に婚約破棄を告げられたあの場面に戻る。
お待たせ致しました!
第一話の続きが再開されますよ~‼︎
「いえ、何処にもられません‼︎」
現在王宮では…ファステスが見つからずに大騒ぎだった。
何故そんな事になっているのかというと…?
一般の貴族や平民は成人は16歳である事に対し、この王国の王族は成人は12歳からとなっているのだった。
その為に…城内はファステス王子の捜索でてんやわんやの状態だった。
「ピエス、まさか…ファステスは南の区画に辿り着いたとかではないだろうな⁉︎」
「いえ…それはまずあり得ないでしょう! こう言っては大変申し訳ありませんが…最終問題を出題される扉はファステス王子の頭脳如きでは突破出来るとは思えません‼︎」
「だよな?…だとすると、すると奴は通路の途中にいる事にはならないか?」
「先程確認した話だと、ファステス王子は何処にも見当たらなかったと…」
「ふむぅ?」
~~~~~ファステス王子~~~~~
話にあったファステス王子は何処にいるのかというと…?
実は最終問題を奇跡的にクリアして、南の区画に辿り着いていた。
「長かったぜぇ! これで漸くマーテルリアに会えるな‼︎」
ファステス王子は南区画をくまなく歩き回ったのだが…?
マーテルリアの姿は何処にも見当たらなかった。
~~~~~マーテルリア~~~~~
マーテルリアは現在、王宮内の会場でピケットとパケットとルーナリアと共に餐会に参加していた。
「マーテルリア、貴女の婚約者のファステス王子は何処かしら?」
「言われてみますと…姿がお見えになっておりませんね?」
…と、マーテルリアは言ってはみたものの…8歳で一度会ったきりのファステス王子の顔は殆ど覚えていなかった。
ただ態度が偉そうで我が儘がお金の掛かった服を着ている…という印象で、顔については殆ど忘れていた。
いずれ会った際に御尊顔を拝見すれば良いという位だった。
「ファステス王子の成人の義でありますし、儀式が始まれば現れるでしょう。」
「そうよね?」
…ところが、儀式が開始される時になっても一向に現れる気配は無かった。
「本当にどうなされたのでしょうか?」
「儀式に顔を出さないなんて…」
ゼーヴェンス王国側では誤算が2つあった。
まず…この王国の各区画は異常なまでに広いのと、南区画で探し回っている騎士達に捕まると連れ戻されると勘違いしたファステス王子は隠れる様に身を潜めていた。
そして夜になっても見つける事が出来ずに、成人の義は後日に持ち越される事になった。
だが、ファステス王子とマーテルリアは意外な場所で再会した。
成人の義が中止になった事で、マーテルリア達は南の区画に帰って来た際にファステス王子と再会したのだった。
「マーテルリア、やっと見つけたぞ! 今まで何処に行っていた⁉︎」
「王子こそどちらに⁉︎」
「俺の質問に答え………」
「いたぞ! 王子だ‼︎」
ファステス王子はマーテルリアからの返事を聞く事はなく、騎士団に謁見の間迄連行されて行った。
そして前代未聞の一大事を見事にすっぽかしたファステス王子は、1週間の間を自室待機で過ごす羽目になった。
そしてほとぼりが冷めて、ファステス王子は再び南区画に行くまでの扉に向かったのだったが…?
問題はソックリ難問に入れ替わっており、ファステス王子が再び南区画に辿り着けることは無かった。
それから数年の時が経ち、マーテルリアはルーナリアから卒業証書を受け取った。
その数日後に婚約破棄を告げられたあの場面に戻る。
お待たせ致しました!
第一話の続きが再開されますよ~‼︎
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