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本編
第十三話 実戦魔法
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「では、今日からは本格的な攻撃魔法の授業を始めますね。」
「ルーナリア先生、ちょっと待ってください!」
「どうしたのマーテルリア?」
「これから攻撃魔法の授業は分かりました…が、他にどんな授業があるのですか?」
ルーナリア先生はカバンから授業内容のスクロールを見せてくれた。
「まずは攻撃魔法ね、次に補助魔法、そして回復魔法が終わってから生活魔法…これらが終わると魔法の授業はおしまい。」
「では、魔法を一通り習ってから終わりですか?」
「魔法はね、それが終わったら薬品製作授業と魔法薬作成の授業、その後はマーテルリア次第だけど…化粧品製作授業ね。」
「やる事が結構ありますね? でも化粧品製作の授業って必要なんですか?」
薬品製作と魔法薬製作は何となく分かるけど、化粧品が魔法に関係するのかなぁ?
「マーテルリアはポーションは知っているわよね?」
「はい、隣国のベルシュナーデ王国で販売されたとされる万能回復薬ですよね?」
「それを作り出したのが私の姉のレオナリアで、ポーションのお陰で死亡率が極端に減ったのよ。」
「レオナリアって…レオナリア・バーンシュタット公爵様ですか⁉︎」
「そそ、そして私も化粧品製作の功績で侯爵位を持っているわ。」
「…という事は、その薬品製作や魔法薬製作っていうのは…お店で売られる物と同じものを作れる様になるのでしょうか?」
「全部が全部という訳にはいかないけど、ある程度のものは作れる様になるかもね。 それらの制作ができるようになると、色々と役に立つだろうから身に付けると良いかもね。」
ルーナリアの授業内容では、本来は薬品製作の授業を教えるつもりはなかったという。
先日に城に赴いた時や、ピケットにマーテルリアの婚約者の素性を探らせると…テルシェリア王国のドミニオンと同じ匂いを感じたから、仮に婚約破棄に至った場合でも資金づくりができるようなるという環境を残しておきたいからだった。
本当に婚約破棄にでもなろう物なら…第二号店で働かせるという手もあったり。
「攻撃魔法は分かりました。 けど、的はいつもの通りですか?」
「ある程度の命中率が出来るようになった暁には、実戦も考えようと思っています。 初めは魔道具を使用した魔法生物で、その後は外で本格的な実戦を行いますからね。」
「外って…魔物相手にですか? 危険じゃ無いんですか⁉︎」
「大丈夫よ、優秀な護衛のピケットが居るし…もうすぐもう1人も合流する予定だから。」
「もう1人ですか?」
「パケットっていう女の子ね。 その子もプリズムナイツの1人だから…」
ディスガルディア共和国の最強騎士のプリズムナイツが1人居ることでも驚きなのに…2人もいて大丈夫なのかな?
「パケットは合流した時に紹介するとして…まずは炎の魔法の授業から開始しましょうね。」
「宜しくお願いします!」
私はルーナリア先生から指導を受けて炎魔法の初級であるファイアボールから習い始めた。
魔法を放つ事自体はそれほど難しくなかったんだけど、問題は命中率で…
的を狙った筈なのに、何故か近くに居る騎士達に向かって飛んで行ってしまったのだった。
「前途多難ね…」
「御免なさい。」
その日はファイアボールが的に命中する事はありませんでした。
近くに居た騎士達には何発も命中したのにね?
*パケットを登場人物に追加しました。
「ルーナリア先生、ちょっと待ってください!」
「どうしたのマーテルリア?」
「これから攻撃魔法の授業は分かりました…が、他にどんな授業があるのですか?」
ルーナリア先生はカバンから授業内容のスクロールを見せてくれた。
「まずは攻撃魔法ね、次に補助魔法、そして回復魔法が終わってから生活魔法…これらが終わると魔法の授業はおしまい。」
「では、魔法を一通り習ってから終わりですか?」
「魔法はね、それが終わったら薬品製作授業と魔法薬作成の授業、その後はマーテルリア次第だけど…化粧品製作授業ね。」
「やる事が結構ありますね? でも化粧品製作の授業って必要なんですか?」
薬品製作と魔法薬製作は何となく分かるけど、化粧品が魔法に関係するのかなぁ?
「マーテルリアはポーションは知っているわよね?」
「はい、隣国のベルシュナーデ王国で販売されたとされる万能回復薬ですよね?」
「それを作り出したのが私の姉のレオナリアで、ポーションのお陰で死亡率が極端に減ったのよ。」
「レオナリアって…レオナリア・バーンシュタット公爵様ですか⁉︎」
「そそ、そして私も化粧品製作の功績で侯爵位を持っているわ。」
「…という事は、その薬品製作や魔法薬製作っていうのは…お店で売られる物と同じものを作れる様になるのでしょうか?」
「全部が全部という訳にはいかないけど、ある程度のものは作れる様になるかもね。 それらの制作ができるようになると、色々と役に立つだろうから身に付けると良いかもね。」
ルーナリアの授業内容では、本来は薬品製作の授業を教えるつもりはなかったという。
先日に城に赴いた時や、ピケットにマーテルリアの婚約者の素性を探らせると…テルシェリア王国のドミニオンと同じ匂いを感じたから、仮に婚約破棄に至った場合でも資金づくりができるようなるという環境を残しておきたいからだった。
本当に婚約破棄にでもなろう物なら…第二号店で働かせるという手もあったり。
「攻撃魔法は分かりました。 けど、的はいつもの通りですか?」
「ある程度の命中率が出来るようになった暁には、実戦も考えようと思っています。 初めは魔道具を使用した魔法生物で、その後は外で本格的な実戦を行いますからね。」
「外って…魔物相手にですか? 危険じゃ無いんですか⁉︎」
「大丈夫よ、優秀な護衛のピケットが居るし…もうすぐもう1人も合流する予定だから。」
「もう1人ですか?」
「パケットっていう女の子ね。 その子もプリズムナイツの1人だから…」
ディスガルディア共和国の最強騎士のプリズムナイツが1人居ることでも驚きなのに…2人もいて大丈夫なのかな?
「パケットは合流した時に紹介するとして…まずは炎の魔法の授業から開始しましょうね。」
「宜しくお願いします!」
私はルーナリア先生から指導を受けて炎魔法の初級であるファイアボールから習い始めた。
魔法を放つ事自体はそれほど難しくなかったんだけど、問題は命中率で…
的を狙った筈なのに、何故か近くに居る騎士達に向かって飛んで行ってしまったのだった。
「前途多難ね…」
「御免なさい。」
その日はファイアボールが的に命中する事はありませんでした。
近くに居た騎士達には何発も命中したのにね?
*パケットを登場人物に追加しました。
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