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本編

第六話 魔法の才能?

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 あれから2年が経ちました。

 逃げる事も休む事も許されない私は、ただひたすら地獄の様な日々を過ごしていました。

 そして今日も騎士団の訓練場で武器による試合が行われました。

 今迄はどんなに足掻いても騎士達には相手にならなかったのですが、ここ最近は勝利出来る率が増えました。

 最初は教官も騎士から手心を加えられたから勝つ事が出来たと思っていましたが、明らかにソレとは別の何かを感じたという事でした。

 「お前ら弛んでいるぞ! だかが11歳の小娘に遅れを取るなんてな‼︎」

 「いえ…我々は本気で相手をしております! 最近のマーテルリア嬢から何か得体の知れない力を感じて…」

 「何だ、言い訳か⁉︎」

 教官は私の相手を下級騎士では無く、中級騎士に変更させて試合を行いました。

 結果は私は勝利をする事が気でませんでしたが…中級騎士でも五角に立ち振る舞うことが出来ていました。

 「おかしい…? 僅か11歳の小娘が毎日訓練をしているとは言え、下級騎士と対等に渡り合える筈はないのだが…」

 「もしかすると…いや、それは無いか。」

 「ん? 何か知っているのか?」

 「フローレンス嬢はもしかすると…魔力持ちの可能性があるのかもしれませんね?」

 「魔力持ちって…魔法が使えるという事か?」

 「下級とはいえ騎士相手に渡り合えているところを見ると…魔法による身体強化を使っている可能性があるかもしれないと思っただけですよ。」

 教官は私の方を見ると、騎士に命じた。

 数十分後…騎士は黒い水晶玉を持って来ると、私にその水晶玉に触れろと命じられた。

 私は言われるままに水晶玉に触れると、水晶玉は光り出してから亀裂が入って勢い良く砕け散った。

 「間違い無いな! この反応は魔力反応だ‼︎」

 「魔力反応?」

 私は教官が言った言葉に対して、おうむ返しに聞き返した。

 この世界では魔力持ちの人間は凄く限られる。

 魔力を持つ者は、種族にもよるが…世界の人口の10分の1程度と言われている。

 水晶玉を砕ける程の魔力を持つ者になると、それこそ数は多く無いという話でした。

 翌日…午前中の訓練は久々に臨時で休みになっていた。

 教官がある人物に手紙を送る為だったという話でした。

 そして午後から訓練が開始され、それから3日間はいつもの日々と同じ訓練が待っていた。

 だけどこの日は違った。

 「魔法に関してはこの王国内に教えられる者がいない。 だから代わりとして魔法を教えられる者を他国より起こし下さったのだ。」

 そうして私は案内された部屋に入るとそこには…?

 その女性との出会いが、私の後の運命を変える師匠となる人との出会いとなるのでした。

 「貴女がマーテルリアね? 私はバーンシュタット…」
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