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本編
第四話 何それ…?
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翌日も朝起きた時に裸にされてから体重を測られる。
そしてまた多いと判断されると、騎士団の訓練場で鎧を付けさせられてから目標のノルマが終わるまで走らされるのだった。
これが終われば次は食事なのだが、その日も体重のコントロールの為に出た食事は野菜と豆のスープのみだった。
食事が終われば次に待っているのは座学の勉強の時間で、また間違えたりすると容赦の無い折檻が待ち受けていた。
そんな毎日が続いて行き…休む事が一切許されないマーテルリアは、心が折れてベッドでただ泣いていたのだったが…それすらも許されずに、また教官に連れて行かれては訓練を続行させられていた。
それが数日続くと、マーテルリアは教官の望みの体重になっていた。
これで…騎士団の訓練場での訓練は無くなったのだった。
これで解放されると喜んだマーテルリアだったが、今度はまた別な過酷な訓練が待っていたのだった。
騎士団の武器庫に案内されて、武器の適性を図る為の訓練が開始されたのだった。
「王妃の資質は何も教養だけが身について居れば良いというわけではない。 襲撃の際に王子の身を守らなければならないという場面が…」
「いえ、普通は男性が女性を守るという物ではないんですか?」
「お前は王子妃になる…が、同時に王子を護る為に動かなければならない。 それは何故かわかるか?」
「いえ…」
「お前は王子の替の効く都合良い受け皿なんだよ。 お前が身代わりになって死んでも代わりを見つければ王子の…王家の血筋は継承される。 だが、王子が死んでお前が生き残っていても何も役に立たないだろ?」
私は教官の発言に呆れてしまった。
なら…何故私が選ばれなければならなかったのか?
私には拒否権というものがない。
教官はいました話を無かった事にして、私に武器を持たせて訓練を続ける様に強要した。
これって…本当に王子妃に必要な事なのだろうか?
ただ疑問だけが頭の中で渦巻いていたのでした。
そしてまた多いと判断されると、騎士団の訓練場で鎧を付けさせられてから目標のノルマが終わるまで走らされるのだった。
これが終われば次は食事なのだが、その日も体重のコントロールの為に出た食事は野菜と豆のスープのみだった。
食事が終われば次に待っているのは座学の勉強の時間で、また間違えたりすると容赦の無い折檻が待ち受けていた。
そんな毎日が続いて行き…休む事が一切許されないマーテルリアは、心が折れてベッドでただ泣いていたのだったが…それすらも許されずに、また教官に連れて行かれては訓練を続行させられていた。
それが数日続くと、マーテルリアは教官の望みの体重になっていた。
これで…騎士団の訓練場での訓練は無くなったのだった。
これで解放されると喜んだマーテルリアだったが、今度はまた別な過酷な訓練が待っていたのだった。
騎士団の武器庫に案内されて、武器の適性を図る為の訓練が開始されたのだった。
「王妃の資質は何も教養だけが身について居れば良いというわけではない。 襲撃の際に王子の身を守らなければならないという場面が…」
「いえ、普通は男性が女性を守るという物ではないんですか?」
「お前は王子妃になる…が、同時に王子を護る為に動かなければならない。 それは何故かわかるか?」
「いえ…」
「お前は王子の替の効く都合良い受け皿なんだよ。 お前が身代わりになって死んでも代わりを見つければ王子の…王家の血筋は継承される。 だが、王子が死んでお前が生き残っていても何も役に立たないだろ?」
私は教官の発言に呆れてしまった。
なら…何故私が選ばれなければならなかったのか?
私には拒否権というものがない。
教官はいました話を無かった事にして、私に武器を持たせて訓練を続ける様に強要した。
これって…本当に王子妃に必要な事なのだろうか?
ただ疑問だけが頭の中で渦巻いていたのでした。
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