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第2章 東雲学園編 新生活とオリエンテーション
070 来訪(上)
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他の一年生が感じているのと同じ、ある種の開放感を真也もまた感じていた。
夕食として炊事車のある天幕で渡されたカレーは、プラスチック製のカレー皿に乗っており、ゴロゴロとした不揃いな具材も合わさって素人臭い。
その一皿しかない点も合わせて軍基地で出されていた食事よりも質素だが、むしろ手作りのキャンプ感を演出している。
鼻をくすぐるスパイスの香りに心躍らせながら、真也はどこで食べようかとワクワクしていた。
基地は山の中腹に作られており、少し離れた所に切り立った崖があったはず。
そこに腰掛けて壮大な自然を見ながらのカレーは、さぞ美味しいだろう。
伊織や秋斗、冬馬と……上手くいけばレイラと食事が取れればなお良し。隊長は作戦会議中だが、そこで夕食をとるのだろうか?
そして、どうやってソフィアを避けようか。
真也はそんなことを考えながら、周囲に目線を走らせつつ、カレーを手に歩き出す。
その二歩目で、声をかけられた。
「や、間宮くん」
声をかけてきたのは、ソフィアと同じロシアの学生であるユーリイだった。
真也と同じようにカレーの乗ったプラスチック皿を手に、真也へと微笑みかける。
「ちょっといいかい? 一緒にご飯でもどうかな? 向こうの、崖の所で」
普段あまり話さない……というか、ソフィアのせいで全くコミュニケーションが取れていない彼の申し出に、真也は乗ることにした。
真也とユーリイは10分ほど歩き、目的地の崖へとたどり着く。
ユーリイはさっと崖に腰かけ、真也はなるべく下を見ないようにしつつユーリイの横に座った。
一度座って体勢が落ち着けば、もうそこは最高の展望台だった。
視界を覆う雄大な自然と、遠くに見える山脈に沈んでいく夕日は素晴らしいものだった。
「いい眺めですね」
「ああ。日本だとこんな風景はなかなか見れないだろう?」
「ええ。見渡す限りの自然、ってのはなかなか」
あまり話したことはなかったが、ユーリイもこういった壮大なものが好きな『男』なのだな、と真也は顔を綻ばせる。
合宿中はなにかとレイラにアプローチをするこのロシア人の青年は、恋のライバルではあるが友人にもなれそうだなと真也は感じた。
お互い距離を探っていたが、先に踏み込んだのはユーリイだった。
「……まず、ソフィアの事、謝らせてくれ」
ユーリイは申し訳なさそうな、苦笑いを浮かべながら真也へと告げる。
「いや、ユーリイさんは悪くないですよ」
真也は、ユーリイの言葉に大きく手を振るが、ユーリイは軽く首を振ると、言葉を続けた。
「それでも、だ。ぶっちゃけ……怖いだろ?」
それは、普段のようなどこか演技掛かった声ではなく、高校生らしい言葉だった。
「えーっと……」
まっすぐ図星を突かれた真也は言い淀み、その様子に、ユーリイは声を上げて笑った。
「ははは、そうだろうさ。僕も怖いよ」
ソフィアと普段から付き合いのあるユーリイすら、ソフィアの様子が怖い。
それは、真也にとって意外な言葉だった。
「ユーリイさんも?」
「もちろんだよ。っていうか『も』ってことは、やっぱり怖いんだね?」
「あっ……」
失言した、と気づいた真也は、口を押さえて周りを見渡す。
しかし、辺りにはユーリイと真也しかおらず、ほっと胸をなでおろした。
そんな真也の様子に、ユーリイは小さく笑い声をあげると、話を続ける。
「あの子は君に会う前……正確には君を知る前までは、感情のない、人形みたいな子だったんだ」
人形みたい。見た目は確かにそんな風ではあるが、感情のない、という点は真也には想像できなかった。
「そんなソフィアが、まさかあんな風になるとは思わなくてね。
ぶっちゃけ面倒見きれないから、君に押し付けてたんだよね」
「はぁ……」
「だから、ごめんね」
笑いながら、面倒な相手を押し付けられた話をされた真也は、怒りというものを通り過ぎて呆れに近い感想を抱く。
ユーリイはそのままの笑顔で、真也に告げる。
「そうだ、君たち付き合えば?」
半分冗談といった雰囲気で告げるユーリイに、真也は慌てて言葉を返そうとする。
「いや。それは……」
しかし、真也は言葉に詰まる。「それは無理」とすぐに言葉に出せないのは、他人を否定するのが苦手だからだ。
「……難しいかなぁ」
そうして、少し濁した表現になってしまう。
それは、優しさといえば聞こえはいいものの、彼の悪癖であった。
真也が気になる相手は1人しかいない。
それでも、ソフィアの同級生である彼にソフィアを否定する言葉を告げることは真也には難しいことだった。
そんな葛藤を他所に、ユーリイは言葉を返す。
「そうか。難しい、か。
……他に好きな人がいるのかい?」
その言葉にもまた、真也は即答できない。
それは、ユーリイが『レイラ』と『ソフィア』、その両方と知り合いであるせいだった。
「えっ……と」
「ははは、いいね。青春だね!」
ドギマギとし続ける真也に、ユーリイはひときわ大きな声を出して笑った。
そうして笑った後、ユーリイは急に真面目な顔になり、真也へ告げる。
「1つだけ、お願いがある」
「なんですか?」
「レーリャに近づくな」
「……はい?」
あまりの変化に真也は驚く。
ユーリイが溢した言葉は、鈍いとよく言われる真也にすら、『敵意』が感じられた。
「この合宿中だけでいい。僕の邪魔をしないでくれ」
僕の邪魔。それは、レイラとの関係を詰めることなのかと真也は感じ取る。
そしてそれを邪魔するなというのは、真也には了承できかねる内容だった。
「いや、それは「頼む」」
反論しようとする真也の言葉に被せて、ユーリイは続けた。
「帰ってからは、好きにしてくれ。この合宿中だけでいい」
ユーリイの言葉に、真也はフツフツと怒りを増す。
「それは……この合宿中だけで、充分だとでもいうつもり、ですか」
レイラを合宿中だけでモノにするとでもいうつもりかと真也は言葉を返す。
「そう言ったじゃないか。この合宿中だけで『充分』だ」
しかしユーリイはそんな真也に平然と、もう一度同じ言葉を投げかけた。
ユーリイは全くカレーに手をつけないまま、崖から立ち上がる。
「……僕は先に戻るよ。君の考えも、よくわかった事だし」
一方的に真也との夕食を中断したユーリイは、思い出したように言葉を紡ぐ。
「あ、そうそう。僕の異能は、解除しておくね」
解除しておくということは、つい今しがたまで、真也の周りでユーリイが異能を使用していた、ということである。
全く気づかなかった真也は驚く。
「僕は、『煙』の異能者でね。僕から一定距離の存在に対しての、他者からの認識をすり替えることが出来るんだ。
だから、僕と合流してから君は、誰にも見えてなかったし、話した事も誰にも聞かれていない」
煙の異能は、デイブレイク隊のリーダー、生徒会長の光一と同じ異能だ。
光一は平衡感覚や景色を変化させるものだが、ユーリイの異能は存在を認識上から消すことが出来るというものだった。
「だから、ソフィアにも見つからなかっただろう?」
その言葉で、真也はユーリイの異能を理解する。
ソフィアに見つからなかったから、そういう異能を使っていたのだろうというのは、普通に考えれば失礼なことだったが、何よりも説得力があった。
「だから、君の『失言』も、こわーいソフィアには聞かれてないよ。安心してくれ。ソフィアと楽しい合宿を」
ははは、と笑って去っていくユーリイは、いつもの『役者じみた』振る舞いに戻っていく。
真也はその背を軽く睨みつけながらも、食事をそのまま取ることにした。
夕食として炊事車のある天幕で渡されたカレーは、プラスチック製のカレー皿に乗っており、ゴロゴロとした不揃いな具材も合わさって素人臭い。
その一皿しかない点も合わせて軍基地で出されていた食事よりも質素だが、むしろ手作りのキャンプ感を演出している。
鼻をくすぐるスパイスの香りに心躍らせながら、真也はどこで食べようかとワクワクしていた。
基地は山の中腹に作られており、少し離れた所に切り立った崖があったはず。
そこに腰掛けて壮大な自然を見ながらのカレーは、さぞ美味しいだろう。
伊織や秋斗、冬馬と……上手くいけばレイラと食事が取れればなお良し。隊長は作戦会議中だが、そこで夕食をとるのだろうか?
そして、どうやってソフィアを避けようか。
真也はそんなことを考えながら、周囲に目線を走らせつつ、カレーを手に歩き出す。
その二歩目で、声をかけられた。
「や、間宮くん」
声をかけてきたのは、ソフィアと同じロシアの学生であるユーリイだった。
真也と同じようにカレーの乗ったプラスチック皿を手に、真也へと微笑みかける。
「ちょっといいかい? 一緒にご飯でもどうかな? 向こうの、崖の所で」
普段あまり話さない……というか、ソフィアのせいで全くコミュニケーションが取れていない彼の申し出に、真也は乗ることにした。
真也とユーリイは10分ほど歩き、目的地の崖へとたどり着く。
ユーリイはさっと崖に腰かけ、真也はなるべく下を見ないようにしつつユーリイの横に座った。
一度座って体勢が落ち着けば、もうそこは最高の展望台だった。
視界を覆う雄大な自然と、遠くに見える山脈に沈んでいく夕日は素晴らしいものだった。
「いい眺めですね」
「ああ。日本だとこんな風景はなかなか見れないだろう?」
「ええ。見渡す限りの自然、ってのはなかなか」
あまり話したことはなかったが、ユーリイもこういった壮大なものが好きな『男』なのだな、と真也は顔を綻ばせる。
合宿中はなにかとレイラにアプローチをするこのロシア人の青年は、恋のライバルではあるが友人にもなれそうだなと真也は感じた。
お互い距離を探っていたが、先に踏み込んだのはユーリイだった。
「……まず、ソフィアの事、謝らせてくれ」
ユーリイは申し訳なさそうな、苦笑いを浮かべながら真也へと告げる。
「いや、ユーリイさんは悪くないですよ」
真也は、ユーリイの言葉に大きく手を振るが、ユーリイは軽く首を振ると、言葉を続けた。
「それでも、だ。ぶっちゃけ……怖いだろ?」
それは、普段のようなどこか演技掛かった声ではなく、高校生らしい言葉だった。
「えーっと……」
まっすぐ図星を突かれた真也は言い淀み、その様子に、ユーリイは声を上げて笑った。
「ははは、そうだろうさ。僕も怖いよ」
ソフィアと普段から付き合いのあるユーリイすら、ソフィアの様子が怖い。
それは、真也にとって意外な言葉だった。
「ユーリイさんも?」
「もちろんだよ。っていうか『も』ってことは、やっぱり怖いんだね?」
「あっ……」
失言した、と気づいた真也は、口を押さえて周りを見渡す。
しかし、辺りにはユーリイと真也しかおらず、ほっと胸をなでおろした。
そんな真也の様子に、ユーリイは小さく笑い声をあげると、話を続ける。
「あの子は君に会う前……正確には君を知る前までは、感情のない、人形みたいな子だったんだ」
人形みたい。見た目は確かにそんな風ではあるが、感情のない、という点は真也には想像できなかった。
「そんなソフィアが、まさかあんな風になるとは思わなくてね。
ぶっちゃけ面倒見きれないから、君に押し付けてたんだよね」
「はぁ……」
「だから、ごめんね」
笑いながら、面倒な相手を押し付けられた話をされた真也は、怒りというものを通り過ぎて呆れに近い感想を抱く。
ユーリイはそのままの笑顔で、真也に告げる。
「そうだ、君たち付き合えば?」
半分冗談といった雰囲気で告げるユーリイに、真也は慌てて言葉を返そうとする。
「いや。それは……」
しかし、真也は言葉に詰まる。「それは無理」とすぐに言葉に出せないのは、他人を否定するのが苦手だからだ。
「……難しいかなぁ」
そうして、少し濁した表現になってしまう。
それは、優しさといえば聞こえはいいものの、彼の悪癖であった。
真也が気になる相手は1人しかいない。
それでも、ソフィアの同級生である彼にソフィアを否定する言葉を告げることは真也には難しいことだった。
そんな葛藤を他所に、ユーリイは言葉を返す。
「そうか。難しい、か。
……他に好きな人がいるのかい?」
その言葉にもまた、真也は即答できない。
それは、ユーリイが『レイラ』と『ソフィア』、その両方と知り合いであるせいだった。
「えっ……と」
「ははは、いいね。青春だね!」
ドギマギとし続ける真也に、ユーリイはひときわ大きな声を出して笑った。
そうして笑った後、ユーリイは急に真面目な顔になり、真也へ告げる。
「1つだけ、お願いがある」
「なんですか?」
「レーリャに近づくな」
「……はい?」
あまりの変化に真也は驚く。
ユーリイが溢した言葉は、鈍いとよく言われる真也にすら、『敵意』が感じられた。
「この合宿中だけでいい。僕の邪魔をしないでくれ」
僕の邪魔。それは、レイラとの関係を詰めることなのかと真也は感じ取る。
そしてそれを邪魔するなというのは、真也には了承できかねる内容だった。
「いや、それは「頼む」」
反論しようとする真也の言葉に被せて、ユーリイは続けた。
「帰ってからは、好きにしてくれ。この合宿中だけでいい」
ユーリイの言葉に、真也はフツフツと怒りを増す。
「それは……この合宿中だけで、充分だとでもいうつもり、ですか」
レイラを合宿中だけでモノにするとでもいうつもりかと真也は言葉を返す。
「そう言ったじゃないか。この合宿中だけで『充分』だ」
しかしユーリイはそんな真也に平然と、もう一度同じ言葉を投げかけた。
ユーリイは全くカレーに手をつけないまま、崖から立ち上がる。
「……僕は先に戻るよ。君の考えも、よくわかった事だし」
一方的に真也との夕食を中断したユーリイは、思い出したように言葉を紡ぐ。
「あ、そうそう。僕の異能は、解除しておくね」
解除しておくということは、つい今しがたまで、真也の周りでユーリイが異能を使用していた、ということである。
全く気づかなかった真也は驚く。
「僕は、『煙』の異能者でね。僕から一定距離の存在に対しての、他者からの認識をすり替えることが出来るんだ。
だから、僕と合流してから君は、誰にも見えてなかったし、話した事も誰にも聞かれていない」
煙の異能は、デイブレイク隊のリーダー、生徒会長の光一と同じ異能だ。
光一は平衡感覚や景色を変化させるものだが、ユーリイの異能は存在を認識上から消すことが出来るというものだった。
「だから、ソフィアにも見つからなかっただろう?」
その言葉で、真也はユーリイの異能を理解する。
ソフィアに見つからなかったから、そういう異能を使っていたのだろうというのは、普通に考えれば失礼なことだったが、何よりも説得力があった。
「だから、君の『失言』も、こわーいソフィアには聞かれてないよ。安心してくれ。ソフィアと楽しい合宿を」
ははは、と笑って去っていくユーリイは、いつもの『役者じみた』振る舞いに戻っていく。
真也はその背を軽く睨みつけながらも、食事をそのまま取ることにした。
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