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第1章 転移編
010 間宮と間宮'(プライム)
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薄暗い津野崎の研究室に、紫煙が静かに舞う。
部屋を支配するのは、ラットが回し車を回すカラカラという音とパソコンがデータを読み込むような機械音、そして、津野崎が煙草の煙を吐き出す呼吸音。それらは、全て足しても静寂に近い程度の音量だ。
津野崎は真也と別れ、自身の研究室へと戻った後、即座に真也との会話を記録として文章に仕上げ、作業が終わり、煙草とコーヒーで一服している。
時計の針は午前2時を回ろうかとしていた。
突如、ノックの音が響く。津野崎が、どうぞ、と応える。
入室してきたのは、津野崎が真也を会議室へ案内させた男性研究員だった。
研究員は研究室へ入ると、持ってきた書類…津野崎の提出した報告書のコピーを見ながら話しかける。
「室長、どうですか?異世界同位体の彼は」
異世界同位体。それは、軍からの報告と津野崎の行った真也とのインタビュー結果を踏まえ、東日本異能研究所の研究チームにて応急的に付けられた真也の名称である。
「んー、会話した感じ、年齢の割には理知的な子ですネ。とてもいい。いい意味で日本人らしい子ですよ」
津野崎の真也に対する評価は、危険性は低い、であった。
自身が強大な力を手にしたと聞いても、喜ぶというよりは困惑し、相手に対しても礼儀正しい。即座に増長するような素振りはなく、また、そのようになる可能性も低い。
所感ではあるが、との言葉を添えてレポートにも記載してあるが、どうやら彼は訪問してでも確証を得たかったらしい。
「そうですか」
まだ納得しきれない研究員の反応に、津野崎は、思い出したかのようにニヤニヤと笑い、言葉を続けた。
「ご飯を食べる姿とか、可愛らしくてネ。あんまり可愛いんで、ちょっとイタズラしちゃいましたよ、へへへ」
言いながら、津野崎は首の根元を撫でる。意識は、その先にある背中に向いていた。
その様子に、研究員は呆れる。
「私が聞きたいのは、そういうことではなく…。室長、変に異世界同位体を刺激しないでくださいね」
「大丈夫ですよ。結構仲良くやれそうです、ハイ。間宮さん、中々に好青年…好少年ですヨ」
「保健省の区分で言えば15歳ならギリギリ青年です」
研究員の言葉に、津野崎は頬を膨らませる。
「なかなかユーモアのない人ですネ。モテませんよ?」
「気にかけていただかなくても結構です」
津野崎の、ははは、という乾いた笑い声と、それから大きなため息が部屋に響く。
「…えらく波乱万丈な人生になっちゃって、可哀想ですネ」
「あまり観察対象に入れ込まないようにして下さいね。くーちゃん事件みたいにならない事を祈ります」
津野崎の憂いを帯びた表情に、研究員が釘をさす。あくまでも、彼は観察対象であり、あまり入れ込まれても困るのだ。
くーちゃん事件とは、人間以外を殻獣に意図的に被曝させるという実験において、津野崎が実験用ラットに名前をつけて可愛がり、最終的に可哀想だという理由で違うラットを用意する事になったため、日程が変更されたというものだ。
その実験は、生きた殻獣を利用するだけでなく、ラットの異能覚醒パターンにおける安全確保のため、外部スタッフにも協力要請をしており、日程変更により多くの再調整が必要になった。
その尻拭いをしたのが、他でもない彼である。
津野崎は優秀なオーバードであり研究者であるが、時折見せる、この様な身勝手さは玉に傷だと彼は思っていた。
研究員は、これ以上異世界同位体の人となりについて議論しても無駄と判断し、話を変える。
「彼の暫定レベルは幾つでしたか」
「軍の戦闘報告からの予想通り、マテリアル系でしたヨ。強度は、ハイエンドですネ」
その言葉に研究員は驚く。津野崎から共有された資料には、彼のレベルに関して濁して記載されていたため、確認に来たのも大きな理由であった。
「…やはり、最強のオーバードだと?」
「そこまでは分かりませんがネ。まあ、私はまったく見えませんでしたヨ。
私で見えないとなると、新設予定のレベル11と12すら遥かに超えてます。正にハイエンド、アンノウンですネ」
「では、やはり」
「…そうですネ、間宮さんの個人意志もあるかもしれませんが、打診はするべきでしょう、ハイ。遊ばせておける高位異能者なんていつの時代にも居ませんから」
研究員がぼそりと呟く。
「惜しむらくは基礎カテゴリーがエンハンスドという点でしょうか。エボルブドならさらに良かったんですが」
「まあ、そこは検査まで断定はできませんから。というか、彼が我々に協力してくれると決まった訳ではないですよ?」
「…彼は元の世界に帰りたがってますか?」
「今のところは、そういった話をしてませんが…ああ、アナザー間宮さんは」
「アナザー?」
「ああ、彼ではなく、元からいた方の間宮さんのことです、ハイ」
「なら間宮プライムの方が分かりやすいのでは?」
文字にするのであれば、『間宮'』といったところか。数学用語ではあるが、近似存在を指す単語である。
「間宮さんに伝わりにくかったんでネ。ダメですよ、相手のことを考えず、専門的な用語を平然と使う様じゃ」
「はあ」
相手のことを考えず、と言われても、相手は専門家中の専門家であり、高い見識と知能を持ち合わせている。プライムくらい伝わるだろう、と彼は思った。
「ところで、ちょっとお願いがあるんですけど」
「なんでしょう?」
津野崎は一枚の書類を研究員に渡す。
その書類は、個人情報が記載されたものだった。
「今回の彼の件、彼女に伝えていただけます?
彼女は一般人ですが、まあ知る権利もあるでしょうしネ」
「良いのですか? 最初は、彼女に知らせるのは一般向けの報告の前日という予定でしたが」
「ええ、実際彼と話して、早めの方がいいかと思いましてネ。
彼女は、アナザー間宮さんの能力も知ってましたし、面会の希望も聞いてください」
その言葉に研究員は驚く。
「面会までさせるんですか? 異世界同位体の彼と? 変な刺激になりかねないのでは?」
「彼と話した感じ、変な癇癪は起こさないでしょう、彼の方はネ。彼女の方が何か起こす可能性はありますが」
その可能性があるなら、面会などさせるべきではない。研究員は津野崎に確認をとる。
「それで彼が非協力的になったら、どうされるんですか」
責めるような口調であったが、津野崎は全く意に介さずに言葉を返す。
「私が責任を取りますよ、ハイ」
「責任を…って、どうするおつもりで?」
「都合のいいオンナにでもなってヤル気を出させましょうかネ」
へへへ、と笑う津野崎。
あまりにふざけた言葉に、研究員は毒気を抜かれたようにため息を吐く。
「はぁ…室長、本気ですか?」
「半分冗談ですよ。まあ、彼女に関しては、嫌なら面会しないでしょうし、念の為、面会前にヒアリングして危なそうなら棄却すればいいでしょう、ハイ。
面会が決まったら、精神分析官の準備もお願いしますネ」
面会が行われる事が津野崎にとっては確定事項であるように、次々に指示を出す。
「わかりました、その際は手配します」
「お願いしますネ。まあ、面会は、多分いい方向へ向かうんじゃないですかネ」
どこか遠くを見て、ニヤリと笑う津野崎の表情。
彼女がこの表情をする時は、成功する確信がある時であり、実際に失敗したことが一度として無かった。
それを知る研究員は、渋々ながらもどこか納得する。
「…そうですか。連絡しておきます。では」
研究員はその言葉と共に津野崎の研究室を後にした。
またもや静寂へと近づいた研究室。
津野崎は、真也が説明した、アナザー間宮との会話内容を、ぼそりと呟く。
「…守ってくれ、そして、守りたかったんだろう。…誰を、ですかネ」
虚空を見つめる顔は、嫌悪感を表し、どんどんと歪んでいく。
「胸糞悪いやり方ですけどネ、ハイ」
津野崎は、ひとつ紫煙を吹き出す。
口に残ったタバコの苦味が、自分の汚さを表しているような気がした。
部屋を支配するのは、ラットが回し車を回すカラカラという音とパソコンがデータを読み込むような機械音、そして、津野崎が煙草の煙を吐き出す呼吸音。それらは、全て足しても静寂に近い程度の音量だ。
津野崎は真也と別れ、自身の研究室へと戻った後、即座に真也との会話を記録として文章に仕上げ、作業が終わり、煙草とコーヒーで一服している。
時計の針は午前2時を回ろうかとしていた。
突如、ノックの音が響く。津野崎が、どうぞ、と応える。
入室してきたのは、津野崎が真也を会議室へ案内させた男性研究員だった。
研究員は研究室へ入ると、持ってきた書類…津野崎の提出した報告書のコピーを見ながら話しかける。
「室長、どうですか?異世界同位体の彼は」
異世界同位体。それは、軍からの報告と津野崎の行った真也とのインタビュー結果を踏まえ、東日本異能研究所の研究チームにて応急的に付けられた真也の名称である。
「んー、会話した感じ、年齢の割には理知的な子ですネ。とてもいい。いい意味で日本人らしい子ですよ」
津野崎の真也に対する評価は、危険性は低い、であった。
自身が強大な力を手にしたと聞いても、喜ぶというよりは困惑し、相手に対しても礼儀正しい。即座に増長するような素振りはなく、また、そのようになる可能性も低い。
所感ではあるが、との言葉を添えてレポートにも記載してあるが、どうやら彼は訪問してでも確証を得たかったらしい。
「そうですか」
まだ納得しきれない研究員の反応に、津野崎は、思い出したかのようにニヤニヤと笑い、言葉を続けた。
「ご飯を食べる姿とか、可愛らしくてネ。あんまり可愛いんで、ちょっとイタズラしちゃいましたよ、へへへ」
言いながら、津野崎は首の根元を撫でる。意識は、その先にある背中に向いていた。
その様子に、研究員は呆れる。
「私が聞きたいのは、そういうことではなく…。室長、変に異世界同位体を刺激しないでくださいね」
「大丈夫ですよ。結構仲良くやれそうです、ハイ。間宮さん、中々に好青年…好少年ですヨ」
「保健省の区分で言えば15歳ならギリギリ青年です」
研究員の言葉に、津野崎は頬を膨らませる。
「なかなかユーモアのない人ですネ。モテませんよ?」
「気にかけていただかなくても結構です」
津野崎の、ははは、という乾いた笑い声と、それから大きなため息が部屋に響く。
「…えらく波乱万丈な人生になっちゃって、可哀想ですネ」
「あまり観察対象に入れ込まないようにして下さいね。くーちゃん事件みたいにならない事を祈ります」
津野崎の憂いを帯びた表情に、研究員が釘をさす。あくまでも、彼は観察対象であり、あまり入れ込まれても困るのだ。
くーちゃん事件とは、人間以外を殻獣に意図的に被曝させるという実験において、津野崎が実験用ラットに名前をつけて可愛がり、最終的に可哀想だという理由で違うラットを用意する事になったため、日程が変更されたというものだ。
その実験は、生きた殻獣を利用するだけでなく、ラットの異能覚醒パターンにおける安全確保のため、外部スタッフにも協力要請をしており、日程変更により多くの再調整が必要になった。
その尻拭いをしたのが、他でもない彼である。
津野崎は優秀なオーバードであり研究者であるが、時折見せる、この様な身勝手さは玉に傷だと彼は思っていた。
研究員は、これ以上異世界同位体の人となりについて議論しても無駄と判断し、話を変える。
「彼の暫定レベルは幾つでしたか」
「軍の戦闘報告からの予想通り、マテリアル系でしたヨ。強度は、ハイエンドですネ」
その言葉に研究員は驚く。津野崎から共有された資料には、彼のレベルに関して濁して記載されていたため、確認に来たのも大きな理由であった。
「…やはり、最強のオーバードだと?」
「そこまでは分かりませんがネ。まあ、私はまったく見えませんでしたヨ。
私で見えないとなると、新設予定のレベル11と12すら遥かに超えてます。正にハイエンド、アンノウンですネ」
「では、やはり」
「…そうですネ、間宮さんの個人意志もあるかもしれませんが、打診はするべきでしょう、ハイ。遊ばせておける高位異能者なんていつの時代にも居ませんから」
研究員がぼそりと呟く。
「惜しむらくは基礎カテゴリーがエンハンスドという点でしょうか。エボルブドならさらに良かったんですが」
「まあ、そこは検査まで断定はできませんから。というか、彼が我々に協力してくれると決まった訳ではないですよ?」
「…彼は元の世界に帰りたがってますか?」
「今のところは、そういった話をしてませんが…ああ、アナザー間宮さんは」
「アナザー?」
「ああ、彼ではなく、元からいた方の間宮さんのことです、ハイ」
「なら間宮プライムの方が分かりやすいのでは?」
文字にするのであれば、『間宮'』といったところか。数学用語ではあるが、近似存在を指す単語である。
「間宮さんに伝わりにくかったんでネ。ダメですよ、相手のことを考えず、専門的な用語を平然と使う様じゃ」
「はあ」
相手のことを考えず、と言われても、相手は専門家中の専門家であり、高い見識と知能を持ち合わせている。プライムくらい伝わるだろう、と彼は思った。
「ところで、ちょっとお願いがあるんですけど」
「なんでしょう?」
津野崎は一枚の書類を研究員に渡す。
その書類は、個人情報が記載されたものだった。
「今回の彼の件、彼女に伝えていただけます?
彼女は一般人ですが、まあ知る権利もあるでしょうしネ」
「良いのですか? 最初は、彼女に知らせるのは一般向けの報告の前日という予定でしたが」
「ええ、実際彼と話して、早めの方がいいかと思いましてネ。
彼女は、アナザー間宮さんの能力も知ってましたし、面会の希望も聞いてください」
その言葉に研究員は驚く。
「面会までさせるんですか? 異世界同位体の彼と? 変な刺激になりかねないのでは?」
「彼と話した感じ、変な癇癪は起こさないでしょう、彼の方はネ。彼女の方が何か起こす可能性はありますが」
その可能性があるなら、面会などさせるべきではない。研究員は津野崎に確認をとる。
「それで彼が非協力的になったら、どうされるんですか」
責めるような口調であったが、津野崎は全く意に介さずに言葉を返す。
「私が責任を取りますよ、ハイ」
「責任を…って、どうするおつもりで?」
「都合のいいオンナにでもなってヤル気を出させましょうかネ」
へへへ、と笑う津野崎。
あまりにふざけた言葉に、研究員は毒気を抜かれたようにため息を吐く。
「はぁ…室長、本気ですか?」
「半分冗談ですよ。まあ、彼女に関しては、嫌なら面会しないでしょうし、念の為、面会前にヒアリングして危なそうなら棄却すればいいでしょう、ハイ。
面会が決まったら、精神分析官の準備もお願いしますネ」
面会が行われる事が津野崎にとっては確定事項であるように、次々に指示を出す。
「わかりました、その際は手配します」
「お願いしますネ。まあ、面会は、多分いい方向へ向かうんじゃないですかネ」
どこか遠くを見て、ニヤリと笑う津野崎の表情。
彼女がこの表情をする時は、成功する確信がある時であり、実際に失敗したことが一度として無かった。
それを知る研究員は、渋々ながらもどこか納得する。
「…そうですか。連絡しておきます。では」
研究員はその言葉と共に津野崎の研究室を後にした。
またもや静寂へと近づいた研究室。
津野崎は、真也が説明した、アナザー間宮との会話内容を、ぼそりと呟く。
「…守ってくれ、そして、守りたかったんだろう。…誰を、ですかネ」
虚空を見つめる顔は、嫌悪感を表し、どんどんと歪んでいく。
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