セルリアン

吉谷新次

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チャプター06-01

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 惑星クラウは、朝を迎えようとしていた。

 スノーは、整備店店主のサスタルから機材の準備完了の連絡を受け、停船所へと足を運んでいるところだった。サスタルや彼の部下達が、制御装置の部材を運んでいるということで、出発の予定を立てていた。

 気になった点と言えば、それは、朝のサスタルの通信の声だった。彼の声がどこか憂鬱で、前日の接客態度とは正反対だった。私用でなにがあったのかわからないものの、魔女を相手に気分を表に出すなど、珍しいことなのだ。

 停船所のエントランスに到着し、本道と船を繋ぐ空中通路を歩くサスタルが目に入った。彼と彼の部下は台車を押して、機材をこちらの船の傍まで運搬し、運搬した物を荷室に詰め込んでいた。遠くから見ても、彼の顔は晴れ晴れとしていなかった。

 やがて、こちらも空中通路を歩き、自分の船の傍に立ったところで、そこにいたサスタルと目が合い、彼はこちらに近寄って来た。

「スノー様」サスタルの様子は、明らかにおかしかった。「一つ、お伝えしたいことが」

「良い。話せ」スノーは、彼に発言の権利を与えた。

「スノー様の仲間が、私の友人に暴行を加えた、と情報が入りました。反銀河連邦団のバズ司令官と名乗る人物によって、商品と財産を強奪された、と。そのバズは、カッツィ団と契約をしているらしく、惑星マシスへと向かったそうです。スノー様は、彼らとも関与をされていますか?」

「していない。魔界やカッツィ団は、他団体とは契約をしない掟だ」スノーは、その事実に顔をしかめた。「独立した魔術師の団体であっても、魔界からの政令には従わなくてはならない」

 サスタルは話を続けると、そのバズという人物が、サスタルの友人ボッシュという男に暴力を与え、発電石の制御装置を強奪したうえ、ジャンのいる惑星マシスへと向かったのだという。この出来事に、サスタルは、魔界の憲章違反行為を疑い、納得ができていないようだ。

「正直に申し上げますと、私は、魔女候補の天才幼児を半強制的に勧誘する体制にも納得しておりません。その半面で、人界の銀河連邦の軍事技術が発展し続ける以上、魔界の防衛体制のため、と割りきって魔界体制に忠誠を誓い、機械製造業を営んでおります」サスタルは、自身の思想も打ち明けた。「……万が一、今後において、私や友人を傷つけることがあるならば、この企画の契約を打ち切り、私自身を魔界から追放していただきたいのです」

 サスタルの思想に、共感できるものがあった。こちらも、誘拐が嫌いだからである。それに、反銀河連邦団の話は初耳であり、身勝手な行動を始めたジャンへの不信感が増していた。

「カッツィ団と反連邦の共同活動は、聞いてはいなかった。私がジャンのもとへ行き、事実確認をしよう。……事実がはっきりするまで、荷物は運搬しないことにする。ここにある荷物は引き取ってくれ」スノーは、契約を保留ということにし、サスタルの部下に荷室の中身を降ろさせた。

「スノー様だからこそ、こういったことが言えたのかもしれません」サスタルは、深々と頭を下げた。「私からのご意見をお聞きいただき、感謝しております」

「待っていろ。反連邦との契約が確認できたならば、ジャンの企画を停止させるのみだ」スノーはそう言って、サスタルのもとを離れ、自分の船の操縦室へと向かった。

 操縦室に到着して席に座ると、船の電源を入れた。原動機の異常がないことを確認し、予め設定していた進路も確認した。すると、一つのはずの目的地点が、二つに増えていた。それは、惑星マシスのほかに、この惑星の別の停船所が、もう一つの目的地として設定されていた。二つの行先のうち、どちらかへ向かうことになっている。また、割り込みで設定された二つ目の目的地であるその停船所には、緊急連絡の目印もあり、通信が可能となっていた。通信先は、魔界警備局だった。

「スノーだ。この惑星でなにがあった」スノーは、警備局へと通信を繋げた。

「こちら、警備局。スノー様。ドック三番五列にて、侵入者の確認。現在、警戒態勢中。パープ星系種族の男性一人による違法滞在のようです。現在、バリス様が直接対応するとのことで、急行中です」

「バリスを止めろ。私の担当だ」スノーは、リップルのことであるとすぐに理解した。

 バリスに向かわせてしまえば、彼の命に危険が迫ることとなってしまうこともあり、とっさに彼女の襲撃から彼を庇うかのように、そう言ってしまった。これは、リップルが殺されてしまうことの心配が芽生えた瞬間だった。万が一、彼が死なない身体を持っていたとしても、立て続けに問題が起きてしまうことはわかりきっていた。

 スノーは舵を取り、この船を離陸させた。

「……バリス様はすでに、警戒対象のドックに到着しております」と悪い情報が入った。

「わかった。もういい」スノーは通信をきり、リップルがいると思われる停船所へと向かった。


※※※


 ブーチの船に電源が入り、異常のない原動機の音が船内を響かせた。

「おーい、ブーチ」その音を聞いたリップルは、食堂の机でエギーの改造キットを広げながら、出発の準備をしているブーチに話しかけた。「もう、外部の修理も終わったの?」

「もう、終わってる。エギーの改良は、航海中に済ませて」ブーチは、こちらに顔を覗かせて微笑んだ。「出星手続きも終わってるから、もう出発するよ」

「ブーチは優秀だねー」とミアがこちらに言った。

「準発電石を渡すのは有効だな」リップルは、にやりとした。「さすが、フリーの送迎屋だけあって、お支払いが良いと、ドックの手続きもお手の物だ」

「次は、キスをしてくれるかもよ」とミア。

「それは嬉しいね」リップルは爆笑した。

「たぶん、ないね」とブーチの否定が入った。

 問題なく朝を迎えていたリップル達は、公共車両に大きなエギーは入りきらない、という判断で、徒歩で移動することにし、それでも、ブーチとの合流に成功していた。やがて、この船でくつろぎながら、ランスの救出作戦について、最終的な打ち合わせを行っていた。

 船やエギーの修理機材を確保し、燃料も補充されている。あとは、惑星マシスへ向かうだけだった。リップルは、食堂でミアとエギーが座ったことを確認し、ブーチと共に、操縦席へと歩いた。

「ランスの救出が終わったら、ブーチはどうするの?」リップルは、なんとなく聞いてみた。

「あれ、成功前提?」ブーチは、意外にも生真面目な表情から好奇心のある表情へと変わっていた。「そうねー。リップル専属の送迎役になっても良いかも。サリーの代わりを務められるかわからないけど」

「それなら、すごく助かる」リップルは、もしも生きて惑星マシスから帰って来られたのなら、と考えた時、今後においても賞金稼ぎを続けるつもりだった。彼女のその答えに、嬉しく思っていた。

 頼もしい仲間が揃い、船が快調になったところで、目的地への進路を決めた。

「さて、出発よ」ブーチは舵を取り、発進させようとした。

 けれど、彼女の表情が変わり、次第に舵から手を離してしまった。

「どうした?」リップルは、モニターや計器、ブーチの表情を見渡した。

「ドックの安全装置が掛かった。……なにか押した?」ブーチが聞いてきた。

「いいや」リップルは席を立ち、出入口ハッチのある食堂へと向かった。「外の燃料ケーブルを見てくるよ。解除をしたはずなんだけどな」

 食堂を歩いていると、どうしたの、とミアから声を掛けられたものの、わからない、と答えるしかなかった。そして、ハッチの前に立ち、スイッチを押した時だった。

 目の前に広がったのは、白と緑色の布だった。続いて、見上げてみれば、緑色の髪と目が印象的な顔立ちの女性がそこにいた。リップルの全身に緊張が走り、軍事訓練時に習得した知識どおりであれば、この緑色の女性も、魔女であると確信した。

 ただ、それだけしか考えられず、一瞬にして突風が吹き荒れた。

 リップルは、膨大な魔気と耳鳴りに襲われ、壁まで吹き飛んだ。床に叩きつけられた時には、緑色の魔女のほかに、警備隊に位置する魔術師四人が、この船に侵入してきたのだ。

「動くな」緑色の魔女は、冷徹かつ冷酷な目をして、こちらに向かって指示をした。

 ブーチが慌てて操縦席から駆け寄ってくるも、警備隊が持つ魔杖を向けられ、立ち止まることしかできなかった。

「この船には、侵入者がいる」緑色の魔女は言った。「ドックに停めた時の質量よりも、今の質量のほうがわずかに大きい」

「悪いな」リップルが返した。「食いしん坊なんでね。食堂の冷蔵庫に保存食を山ほど詰め込んだ」

「修理用の部材を購入しました」ブーチは、魔女を前にして、丁寧な対応をしようと努力していた。「それで、重さが変わっただけです」

「購入リスト情報もわかっている。それよりも重い」緑色魔女は、リップルを睨みつけた。「そうだな、小人と妖精とロボットの三点分、重いと把握している」

「そりゃ、この惑星の美味いメシを食べれば、太るよ」リップルはさらに冗談を言った。

 とたんに、緑色の魔女は、手元から刃物のある杖を出現させ、黄緑色の稲妻を巻くと、それをエギーに向けた。それを見たリップルは、とっさの判断で、エギーに念力を使い、魔女よりも先にこちらの念力で吹き飛ばした。エギーは、食堂から操縦席へと吹き飛び、その瞬間に稲妻の発射音が船内を響かし、魔女の発射した黄緑色の稲妻が、食堂にある一つの椅子の背もたれを破壊した。エギーに命中していれば、機能停止にされているほどの威力だった。

 リップルは、冗談と挑発が通用しないと判断し、雷刀を取り出して起動させては、青緑色の刃を突出させて、その矛先を緑色魔女に向けた。

「バリス。バリス・テイタールだろ。六人魔女の一人」リップルは言った。

「ほう、知識は豊富のようだ」緑色魔女のバリスは、ニヤついた。「私の名前を知っているなら、私と戦うことによる勝敗は、簡単に予測がつくだろ」

「やめろ!」そこで、空中通路のほうから、女性の声が聞こえた。その声には聞きおぼえがあった。「お前らは出ていくのだ」

 その声かけに、警備担当の魔術師四人は、この船内から退出していった。あれだけ警戒していた警備隊が、抵抗もせずに指令に従うのは、あの人物しかいなかった。

 警備隊と入れ替わりで船内に入って来たのは、予想どおりスノーだった。バリスとは違い、赤色と黒色を目立たせた衣装を着て、バリスの横に立った。

「その警戒対象者は、私が担当している」スノーは意外にも、魔界の掟から背くような発言をしていた。

「では、この場ではっきりとしておこう。……逮捕しろ」バリスは、スノーに指示した。

「逮捕の判断も、私で検討する。この場から離れろ」スノーも、バリスに反論していた。

「この惑星における、人権不所持の者の不法侵入は、外交法にも抵触し、終身刑や死刑を求刑することもできる」とバリス。

「だから、その判断を私がするのだ」スノーの発言には力みがあった。

「逮捕をしないのであれば、この首謀者を殺せ」バリスは、リップルを指した。

 リップルは、強大な魔術師を前にして、固まってしまった。さすがに、この場所で魔女を相手にするのには、分が悪かった。ブーチやほかの二人も固まってしまい、ことの成り行きを見るしかなかった。

「とにかく、ここにいる者の対処は、私が判断する」スノーは、冷や汗を垂らした。「バリス、持ち場に戻るのだ」

「なるほど」バリスは、こちらを見てから、再度スノーを睨みつけた。「そうだろうな。このチビと酒を交わしていたようだからな。警備隊の監視を見くびるな」

 バリスは、杖を持っていないほうの手も緑色に光らせると、スノーの髪を鷲掴み、魔杖を彼女の腹部に押し当てて、スノーを脱力状態にさせてから、床に押し倒してしまった。

「答えろ!」バリスは、スノーの耳元で声を張り上げると、スノーの首に魔杖を押しつけて、全身に痛みを与えていた。「三つ数える。この船内に、不法侵入の首謀者がいる。その首謀者が酒を交わしたチビであるならば、そのチビを殺せ! ほかにいるなら、そいつを殺せ!」

 次第に、スノーの首にある魔女の証である首輪のような赤い光が消えていった。

「くっ!」スノーは、バリスの魔力に抵抗できず、痛みに耐えながら口を開いた。「首謀者は……」

「私が首謀者よ!」そこで、ブーチが割って入った。「バリス! リップルとその赤毛の女性から離れて。私が、この侵入を計画したのよ」

 ブーチは、サリーの拳銃を構えていた。しかし、熱量弾を連射できる機能のある拳銃ではあるが、弾数が少ないだけでなく、拳銃だけでは魔女には立ち向かえないことを知っている。ブーチのなにかの駆け引きなのか、その銃口をバリスに向けていた。また、拳銃を持つ手は、震えている。

「お前が首謀者か?」バリスは、足元に黄緑色の結界を張ってスノーを固定し、姿勢を正してブーチと向かい合った。また、持っている魔杖の先も、ブーチに向けられた。

「違う!」リップルは力強く言った。この時が一番の恐怖だった。ブーチが誤った行動をしてしまうのでは、と予想してしまった。このままでは、ここにいる全員が殺されてしまう。「首謀者は、ここにはいない! 俺が連れてきてやる!」と嘘を言った。「そこの操縦士は、興奮情報を含んだ仮想体験で遊んできたばかりで、頭がイカれてるんだ」

「いいえ。私が首謀者よ。ここにいる誰かを殺す気なら、やばい仲間がたくさん来るよ」ブーチは嘘の情報を並べて、脅しと駆け引きをしていた。「あなた、頭が悪いの?」

「頭が悪い?」バリスは、微笑んだ。「なら、頭の良い君は、忌避学習はできるかな?」

 とたんに、バリスは黄緑色の稲妻を発射し、ブーチの腹部に命中させた。

 ブーチは、食堂の壁に衝突し、床に倒れ込んだ。

「くそ!」リップルは、雷刀を手放して、ブーチに駆け寄った。

 ブーチは、意識こそは失うことはなかったが、強い痛みに襲われ、身をよじっていた。

「今すぐ、付近の連邦宇宙基地の医療施設へ向かうならば、その操縦士は生きられるだろう。少しでも、どこかの惑星へ立ち寄ろうものなら、内蔵の壊死によって死ぬこととなる。お前らの顔は、警戒リストに登録した。よって、魔界の医療施設は全域で受付禁止となった。今すぐに去れ。そして、本当にほかの仲間がいるなら、魔界の恐怖を伝えるが良い」バリスは、その言葉を言うと、足元の結界を解いてこの船から出ていった。

「ブーチ!」リップルは、ブーチに声をかけた。「ごめん。俺が、この計画を立てたばかりに」

「だ、大丈夫」ブーチは、朦朧とした意識のなかで、返してくれた。「ちょっと、痛いだけ」

「待ってて」ミアが近寄ってくれると、腹部に黄色い光を当ててくれた。「私にできる簡単な回復術だけど……。少しは、痛みを軽減させることができるかも」

「わ、私は、基礎操縦はできますので、この船を発進させます」エギーも気を取りなおすと、操縦席へと向かい、発進の準備を始めた。「ブーチさんは、休憩をしててください」

「リップル」髪の乱れたスノーが立ち上がり、こちらに声をかけてきた。「私の知人の医者を紹介する。そこへ行けば……」

「無理だ」リップルは、涙しながら返した。「無理だ、ってバリスが言ってただろ。これは、俺達の問題だ」

「……」スノーは、沈黙していた。

「出ていけ! お前らのような魔術師は嫌いだ! 出ていけ!」そう怒鳴りつけると、スノーもこの船から退出させた。
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