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【前編のあとがき】
前編のあとがき
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※これはこのお話を2023年11月に同人誌にした時の、上下巻の上巻のあとがきです。
この物語は実のところ、突然最大級のネタバレが冒頭にしのばされています。
なぜかというと、遙か以前、ものすごく昔、仲間たちと共に別の世界を渡り歩き、数々の冒険を繰り返してきたとある魂が、本編に書いていたようなことのすべてが終わってしまったあと、現代に転生して生きている。そして、過去に何が起こったかを面白おかしく若干の脚色を加えつつも振り返っている、そんな物語の大げさすぎるプロローグだからです。
そして、この物語には残念ながら、ハッピーエンドだけはありません。トゥルーエンドなのかもバッドエンドなのかも分からないエンドへと主人公たちが突き進み、当事者として見送り続けた物語だからです。
ちなみに、波動文学というコピーの所以は、本を持った時に、「何も考えずに感じてごらん。そう、それが、魂が感じる『波動』なんだよ」と……作中の登場人物であるエメレオ・ヴァーチン博士あたりならそう言いそうな、そんな情報エネルギーが本に宿る、そんな不思議な現象が起きているからです。え? 何言ってるか分からない? すでにこの本を取っているなら、本編のページを開いて額にかざしてみてください。個人差はありますが、多かれ少なかれ、何か圧のようなものを感じて体験していらっしゃることだと思います。それが波動というものなのです(霊感カンスト勢が何か言ってる)。
本編では難しいことばっかりこねくり回していますが、そういう情報の世界や波動という概念を使うことが本書のテーマにもなっているので、これは誰がなんと言おうと波動文学です。実際に、そういうものがあるかもしれないな⁉ と、現実とこの本の世界はもしかしたら地続きなのかもしれない、と感じてもらえるような作品になっていたら幸いです。
さて、最後まで読まれた方は「え? これで終わり? むしろこれ続くよね?」と思われたでしょう。続きますごめんなさい。WEB版でもそれなりに書いていくつもりなのですが、今後もこういった形で、少しだけではありますが紙の本を作ってみたいなと考えています。もし、ご縁があって、μたちの物語が好きになって、次巻もお手にとっていただけるようであれば、更に苛烈になっていく彼女たちの運命を目の当たりにすることでしょう。次巻は二十四年の春には出せたら良いな、と思っています。個人的に勝手に引いた締め切りと格闘してうんうん唸りながらも書いていくつもりです(そうは言いつつ、最後の一日と定めた日に一万三千字を書き上げるなんて暴挙もやったりする)。
お読みいただき、ありがとうございます。それでは失礼いたします。
星白明
というわけで、後編に続きます。もう数日中には始まるので、前編の復習などしつつ()続きをお待ちください。
この物語は実のところ、突然最大級のネタバレが冒頭にしのばされています。
なぜかというと、遙か以前、ものすごく昔、仲間たちと共に別の世界を渡り歩き、数々の冒険を繰り返してきたとある魂が、本編に書いていたようなことのすべてが終わってしまったあと、現代に転生して生きている。そして、過去に何が起こったかを面白おかしく若干の脚色を加えつつも振り返っている、そんな物語の大げさすぎるプロローグだからです。
そして、この物語には残念ながら、ハッピーエンドだけはありません。トゥルーエンドなのかもバッドエンドなのかも分からないエンドへと主人公たちが突き進み、当事者として見送り続けた物語だからです。
ちなみに、波動文学というコピーの所以は、本を持った時に、「何も考えずに感じてごらん。そう、それが、魂が感じる『波動』なんだよ」と……作中の登場人物であるエメレオ・ヴァーチン博士あたりならそう言いそうな、そんな情報エネルギーが本に宿る、そんな不思議な現象が起きているからです。え? 何言ってるか分からない? すでにこの本を取っているなら、本編のページを開いて額にかざしてみてください。個人差はありますが、多かれ少なかれ、何か圧のようなものを感じて体験していらっしゃることだと思います。それが波動というものなのです(霊感カンスト勢が何か言ってる)。
本編では難しいことばっかりこねくり回していますが、そういう情報の世界や波動という概念を使うことが本書のテーマにもなっているので、これは誰がなんと言おうと波動文学です。実際に、そういうものがあるかもしれないな⁉ と、現実とこの本の世界はもしかしたら地続きなのかもしれない、と感じてもらえるような作品になっていたら幸いです。
さて、最後まで読まれた方は「え? これで終わり? むしろこれ続くよね?」と思われたでしょう。続きますごめんなさい。WEB版でもそれなりに書いていくつもりなのですが、今後もこういった形で、少しだけではありますが紙の本を作ってみたいなと考えています。もし、ご縁があって、μたちの物語が好きになって、次巻もお手にとっていただけるようであれば、更に苛烈になっていく彼女たちの運命を目の当たりにすることでしょう。次巻は二十四年の春には出せたら良いな、と思っています。個人的に勝手に引いた締め切りと格闘してうんうん唸りながらも書いていくつもりです(そうは言いつつ、最後の一日と定めた日に一万三千字を書き上げるなんて暴挙もやったりする)。
お読みいただき、ありがとうございます。それでは失礼いたします。
星白明
というわけで、後編に続きます。もう数日中には始まるので、前編の復習などしつつ()続きをお待ちください。
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