愛妻弁当

月詠嗣苑

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「美月さーん! いい加減に起きなさい!」

「······。母さん? おかわり」

 俺の実家に住み始めて、3ヶ月がたった。

「ほんと、寝てばかりいるのね···」何度か下から母さんが、声を張り上げて美月に声を掛けるも、反応なく、溜息を付きながら茶碗を返す。

「啓一、あなたどうなの?」

「ん? なにが?」いきなり話を振られ、箸が止まった。

「アレよアレ···」顔を少し赤くしながらも、耳元で、夫婦のアレよ、と囁く。

「あー、まー···」

 もうすぐ結婚して半年!に、なるというのに···


 キュッキュッ···

「もぉっ!!」美月は、軽く怒りながらカレンダーに☓印わつけた。

「啓ちゃん、こんなに頑張ってるのに!」生理予定日になると朝からソワソワしだしては、トイレに駆け込み溜息をついたり、怒ったり。

「まぁ、まぁ。まだ若いんだしさ」そんな俺の慰めも、「啓ちゃんの愛が足らないからだわ!」と勝手に解釈する美月。

「ハァッ···一週間の禁欲かぁ」

(一週間、長いな)

「次は、頑張ろうね! 啓ちゃん」美月が、笑いながら言うも、かなりのプレッシャーで···

「じゃ、行ってくるから」

「うん。行ってらっしゃい」

「あ! 啓一! お弁当忘れてるわよ」と母さんが弁当を渡しに来た。

「あ、ごめんな···」

「ほら、ネクタイ曲がってる。はいっ! 行ってらっしゃい!」母さんの元気な声に見送られ、いつも通り会社へと向かった。

 午前の仕事を終え、昼には弁当を食い、午後似備えるつもりだったが、急に取引先から訪問日時の変更が入り···

「じゃ、あとで···」と買い物に出ていた彼女を呼び出し、ホテルへと向った。


「でも、ちょうど良かったわぁ」

「うん。でも、凄く買ったんだね」と迎えに行った彼女の荷物に驚いた俺。

「まぁ、いろいろ必要な物があるからね···」

「風呂入ろうか?」彼女の服を脱がしながら、誘う。

「そのつもりな癖に···何時まで?」

「三時かな?」

「短いのね···。脱がしてあげる」裸に剥かれた彼女は、俺の服を手際よく脱がし、しゃがんだ。

「ここは、元気ね···」

「オォッ···」天を仰ぐ男根の先端を軽く指でつつき、静かに口の中に沈め動かし始めた。

「アァッ···いいよ。フゥッ」美月にフェラをお願いしてもしてはくれない。俺は、クンニしてるのに···。SEXも下で喘ぐだけの美月とは違い、彼女はいろいろとしてくれる。

 ヂュルヂュルと淫らな音を立てながら、懸命に竿や裏筋をチロチロと舐めては、耐える俺の表情を見て、愉しんでいるらしい。

「ミー···好きだ」腰をゆっくりと動かしながらも、目を閉じ神経を男根に集める。

「ふふっ···」何度も何度も際どい部分ヲ攻められ、

「出る····ウッ···クゥッ···」と彼女の口の中に放つと、それを抵抗もなく飲んでくれる上に、出終わった後も舐め続ける。

「美味しかったわ···。最近全然抱いてくれないんだもの···」

「忙しいから···つっ!!」拗ねたのか、脇腹をつねられても余り痛さは感じない。

「風呂入ろう」と背後から彼女の乳房を掴みながら中に入っていった。

「あら?! ジャグジーなのね。いいわぁ!」横目でチラッと見ながら、身体を押し付けてくる。

「ジッとしてて」そう言い手にボディーソープをつけてから、撫で回すようにクルクルと洗い···

 あんっ···

「そこは、ゆっくり···そう」敏感な部分だから余り泡をつけず、ゆっくりと洗っていく。

「こう?」茂みの中の石をつまみ、耳元に小さく囁き掛ける。

 んっ!

 気持ちいいのか、上を向いた彼女の顔がピクリと動いて、溜息が溢れた。

 クチュクチュとした石鹸のヌメリとは違う感覚が手に···指に伝わる。

「流すから···」と彼女を壁側につかせ、ゆっくりと流しながら、そこへの愛撫は止まらない。

 あっ···うっ···声を出し、尻を揺らす彼女の乳房を揉みながら、ヌプヌプと男根を挿入していった。

 んくっ···あぁ···壁に付いた手に筋が入り、声をあげる彼女。

「最高だ···ふんっ!」と強く突くと更に声をあげてくれる。

「どう? 久し振りな俺は?」

 パンッ!パンッ!

「いいっ! お願い、もっと···あっ」腰を振り、願いを言う彼女の腰をグッと掴みながら、派手に打ち付ける。

 パンッパンッパンッ···

 パンッパンッパンッ···バスルームの中に肌と肌がぶつ狩る音が響く。

「いいよ···もっと声出して? お前の声聞きながらイキたい」

 んっ···あっ···はっ···

「啓ちゃん···んっ! いいっ! あっ!」

「まだだよ? まだ」

 奥までガンガンついては、グリグリと押し付ける。

「もっ···あっ···あっ···」

「ミー? 出そう! 出すよ? 出すよ?」

 パンッパンッパンッ···

 パンッパンッパンッ···

「あっ! あっ! あっ! あぁっ!!!」

 パンッパンッ···

「アァッ···ミー···ミー···愛してる」身体に覆いかぶさり、落ち着くまで乳房を揉む。

「啓ちゃんの···私のと···動いてる。ふふっ」


 バスルームを出て、ベッドに寝転がりながらも、俺の手は彼女を触る。

「もぉ···さっきしたばかりなのに···」彼女の手も、バスローブの上から山になった部分を一皮剝いて触る。

「ねぇ? 今夜もするの? あの子と···」彼女は、俺の顔を覗き込みながら言う。

「まぁ、ね。夫婦だし。あいつ子供欲しがってるからね」

「子供か···。私も欲しくなっちゃうな」

 ベッドの上で暫く休む内に眠ってしまった。

「じゃ、俺仕事戻るから!」と彼女を家の近くで降ろし、夕方までミッチリ仕事に励んだ。


 仕事が終わり、家へと帰る。

「ただいま」と玄関を開けると、

「おかえり」と美月の後ろから、

「おかえりなさい。今日もご苦労さま」と労いの言葉をつけた母さんが現れると美月が、「啓ちゃん、鞄!」と俺から鞄をブン取って二階へと駆け上がる。

「···全く、はしたない」

「ははっ···」

「美月さーん。お夕飯ですよ!!」と下から母さんが声をかけて、数分後···

「いただきます···」とポツリと言って食べ始める。

「······。」

(この板挟みは、ちょっときつい)

 互いに様子を伺い、無言の状況···

「あ、これ美味い!」と言えば、

「何言ってんの。啓一いつも食べてるじゃない」と母さんが嬉しそうに笑う。

 チラッと美月を見ると、ムッスリしてるし···

 気不味い空間での食事を終え、リビングでのんびりくつろぐ。

「啓一? 美月さんは?」と聞き、お茶を差し出す。

「上だよ、上···」二階を指差し溜息をつく。

「美月さんて、おうちでどんな育て方をされたのかしらね?」母さんは、静かにお茶を飲みながら話し出す。

「母さんには、迷惑かけるけど···。俺風呂入ってくる」とそそくさとリビングを逃げ出し、二階へ···。

「美月?」

「ん? なに?」読んでいる雑誌から目を離さず言葉だけ返す。

「今夜、いいだろ? 子供出来るように頑張るし」

「ほんと?! 頑張ってくれる?」

 急に機嫌が良くなり、抱きついてくる。

「明日、休みだからビデオでも観よう。用意しといて。風呂入ってくるから」と言い残し、バタバタとバスルームへと駆け込む。


 パタンッ···と隣の部屋のドアが閉まった。

「どう? 大丈夫かなー?」美月は、不安げにドアをチラチラ見てたけど、「おいで」と布団を捲ると入ってきた。

 チュッ···

「愛してる」

「私も···んっ!」パジャマの上からでも、乳房の先端が固く上を向いてるのがわかる。1つずつボタンを外しながら、上から下からへの愛撫をしながら···

「ふん!」とひと突きすると、「あぁっ!」美月が、声をあげる。

(母さんが、起きなきゃいいけど···)

 ギシッギシッとベッドが軋み、布団を跳ね除けた。

 ふたりだけの空間に、邪魔な音は一つもなく、ただ聞こえるのはふたりの息遣い、声、ヌチャッヌチャッとした淫らな音だけ···

「あっ! あっ! あっ! あっ!」突けば突くほど美月は、可愛く喘ぐ。

「もっと啼いて···美月」美月の身体をギュッと押さえ、グリグリ擦るようにグラインドさせる。

「んっ! いっ! 啓ちゃん! あっ!」枕の端を掴み、喘ぐ横顔···

「いいね、その顔···」

 パンッ!パンッ!パンッ!と派手に打ち付け、美月の中に出していった。

 感覚的にまだ美月は、イケてはいないが、美月自身はそれでもいいらしい···

「美月···もっと」

 んっ!あっ!あっ!

 局部をグイグイ押し付け、突き上げ、啼かせ···

「アッアッアッ···美月っ!!」と中に放ち始めた。

 自身のが落ち着くまで、美月にキスをしたり、乳房を揉んでいく。

「なんか、いつもより激しかった···」

「そう?トイレ行ってくる」そう言いベッドを出て、ドアに向かうも···ドアに隙間が出来ていた。

 パタンッ···
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