31 / 60
本編
20.5、俺の名前は沢山あってな…()
しおりを挟む
これは、庭から書庫に向かう最中の会話である。
「そう言えば、なんでリンドウなの?他にもいっぱいあったよね?」
「んぇ?あぁ、別に何となく…特に理由はないよ。何で?」
「だってさ、リンドウって確か兄貴がつけた奴じゃないっけ?」
「は?違ぇよ。彼奴がつけたのは確か泡藤。漢字変えただけのやつ。竜胆は、あれだよ。お前が彼奴からパクってきたゲームのアバターにつけたのが最初」
「あぁ、そんなこともあったなぁ…あの後、怒られてキレたりんちゃんと兄貴の喧嘩、凄かったなぁ…」
「だって俺、お前が持ってきたゲームやっただけで、彼奴のだって知らなかったのに。何で俺まで怒られなきゃなんねぇんだよ。悪いのみゃーのだけじゃん」
「えー?共犯でしょ、あれは」
「はぁ??」
ドMが発動するため、蹴りも文句も入れられない俺は、拳を握るだけに耐える。ちくしょう、今すぐ蹴りたい。悦ばれるのがオチだけど。
そして、そんな俺とみゃーのに挟まれて歩いているのが赤目さんである。主に俺の精神面での安全対策で隣に置こうとしたら、自主的に来てくれた。非常に有り難い。
「…お前、他にも名前があるのか?」
「ん?おー、まぁ。みゃーのもあるぞ」
「僕はせいぜい、本名とりんちゃんが呼ぶみゃーのぐらいだよ。ゲームの名前は一つを使い回してたし」
「お前、本当少ないよな」
「りんちゃんが多すぎるだけだよ?」
「ほぅ…どれくらいあるんだ?」
「えーと、本名とリンドウとさっき言ったアワフジだろ?あとは…アヤメ、シゴク、スミレ、シタン、キョウフジ、キキョウ、ハトバ、メッシ、シコン、ボタン、カキツバタ、サキトビ、アイリス、アスター、オーベル、プラム、ライラック…」
「分かった、もういい。気軽に聞いた俺が悪かった」
「え、まだあんだけど…」
「多すぎるだろう……」
「あれは?「うちの猫が可愛すぎて辛い」は入れないの?」
「それ、名前っつーかただのネタネームだろ」
「じゃあ、明らかにうちの兄貴に向けたんであろう「クソ緑まじブッコロ★」は?」
「だから、何でさっきから名前じゃない名前ばっか出してくんだよ。あとそれはノリでつけた奴だし、一時間後には変えた…何でお前そんなの覚えてんの?」
「え?りんちゃんの名前は一通り頭にいれてるけど?」
「助けて赤目さん、こいつストーカーでもあった」
「よし、任せろ」
「あははは、りんちゃんってば冗談キツイ…ちょっと騎士さん、本当に僕を始末しようとしないで、待って僕一応勇者…」
「関係ないな」
「関係大アリだから!!ちょっとりんちゃん止めて!!」
「いけ!赤目さん!!きりさく!!」
「よし!!」
「よし、じゃない!!ポ○モンじゃないんだから!!」
「皆さん、廊下で騒がないでください」
「「「はい」」」
やっぱりラナさん最強説……
「そう言えば、なんでリンドウなの?他にもいっぱいあったよね?」
「んぇ?あぁ、別に何となく…特に理由はないよ。何で?」
「だってさ、リンドウって確か兄貴がつけた奴じゃないっけ?」
「は?違ぇよ。彼奴がつけたのは確か泡藤。漢字変えただけのやつ。竜胆は、あれだよ。お前が彼奴からパクってきたゲームのアバターにつけたのが最初」
「あぁ、そんなこともあったなぁ…あの後、怒られてキレたりんちゃんと兄貴の喧嘩、凄かったなぁ…」
「だって俺、お前が持ってきたゲームやっただけで、彼奴のだって知らなかったのに。何で俺まで怒られなきゃなんねぇんだよ。悪いのみゃーのだけじゃん」
「えー?共犯でしょ、あれは」
「はぁ??」
ドMが発動するため、蹴りも文句も入れられない俺は、拳を握るだけに耐える。ちくしょう、今すぐ蹴りたい。悦ばれるのがオチだけど。
そして、そんな俺とみゃーのに挟まれて歩いているのが赤目さんである。主に俺の精神面での安全対策で隣に置こうとしたら、自主的に来てくれた。非常に有り難い。
「…お前、他にも名前があるのか?」
「ん?おー、まぁ。みゃーのもあるぞ」
「僕はせいぜい、本名とりんちゃんが呼ぶみゃーのぐらいだよ。ゲームの名前は一つを使い回してたし」
「お前、本当少ないよな」
「りんちゃんが多すぎるだけだよ?」
「ほぅ…どれくらいあるんだ?」
「えーと、本名とリンドウとさっき言ったアワフジだろ?あとは…アヤメ、シゴク、スミレ、シタン、キョウフジ、キキョウ、ハトバ、メッシ、シコン、ボタン、カキツバタ、サキトビ、アイリス、アスター、オーベル、プラム、ライラック…」
「分かった、もういい。気軽に聞いた俺が悪かった」
「え、まだあんだけど…」
「多すぎるだろう……」
「あれは?「うちの猫が可愛すぎて辛い」は入れないの?」
「それ、名前っつーかただのネタネームだろ」
「じゃあ、明らかにうちの兄貴に向けたんであろう「クソ緑まじブッコロ★」は?」
「だから、何でさっきから名前じゃない名前ばっか出してくんだよ。あとそれはノリでつけた奴だし、一時間後には変えた…何でお前そんなの覚えてんの?」
「え?りんちゃんの名前は一通り頭にいれてるけど?」
「助けて赤目さん、こいつストーカーでもあった」
「よし、任せろ」
「あははは、りんちゃんってば冗談キツイ…ちょっと騎士さん、本当に僕を始末しようとしないで、待って僕一応勇者…」
「関係ないな」
「関係大アリだから!!ちょっとりんちゃん止めて!!」
「いけ!赤目さん!!きりさく!!」
「よし!!」
「よし、じゃない!!ポ○モンじゃないんだから!!」
「皆さん、廊下で騒がないでください」
「「「はい」」」
やっぱりラナさん最強説……
0
お気に入りに追加
1,564
あなたにおすすめの小説
〖完結〗その子は私の子ではありません。どうぞ、平民の愛人とお幸せに。
藍川みいな
恋愛
愛する人と結婚した…はずだった……
結婚式を終えて帰る途中、見知らぬ男達に襲われた。
ジュラン様を庇い、顔に傷痕が残ってしまった私を、彼は醜いと言い放った。それだけではなく、彼の子を身篭った愛人を連れて来て、彼女が産む子を私達の子として育てると言い出した。
愛していた彼の本性を知った私は、復讐する決意をする。決してあなたの思い通りになんてさせない。
*設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
*全16話で完結になります。
*番外編、追加しました。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
「これは私ですが、そちらは私ではありません」
イチイ アキラ
恋愛
試験結果が貼り出された朝。
その掲示を見に来ていたマリアは、王子のハロルドに指をつきつけられ、告げられた。
「婚約破棄だ!」
と。
その理由は、マリアが試験に不正をしているからだという。
マリアの返事は…。
前世がある意味とんでもないひとりの女性のお話。
【完結】「異世界に召喚されたら聖女を名乗る女に冤罪をかけられ森に捨てられました。特殊スキルで育てたリンゴを食べて生き抜きます」
まほりろ
恋愛
※小説家になろう「異世界転生ジャンル」日間ランキング9位!2022/09/05
仕事からの帰り道、近所に住むセレブ女子大生と一緒に異世界に召喚された。
私たちを呼び出したのは中世ヨーロッパ風の世界に住むイケメン王子。
王子は美人女子大生に夢中になり彼女を本物の聖女と認定した。
冴えない見た目の私は、故郷で女子大生を脅迫していた冤罪をかけられ追放されてしまう。
本物の聖女は私だったのに……。この国が困ったことになっても助けてあげないんだから。
「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します。
※小説家になろう先行投稿。カクヨム、エブリスタにも投稿予定。
※表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
私は幼い頃に死んだと思われていた侯爵令嬢でした
さこの
恋愛
幼い頃に誘拐されたマリアベル。保護してくれた男の人をお母さんと呼び、父でもあり兄でもあり家族として暮らしていた。
誘拐される以前の記憶は全くないが、ネックレスにマリアベルと名前が記されていた。
数年後にマリアベルの元に侯爵家の遣いがやってきて、自分は貴族の娘だと知る事になる。
お母さんと呼ぶ男の人と離れるのは嫌だが家に戻り家族と会う事になった。
片田舎で暮らしていたマリアベルは貴族の子女として学ぶ事になるが、不思議と読み書きは出来るし食事のマナーも悪くない。
お母さんと呼ばれていた男は何者だったのだろうか……? マリアベルは貴族社会に馴染めるのか……
っと言った感じのストーリーです。
辺境伯へ嫁ぎます。
アズやっこ
恋愛
私の父、国王陛下から、辺境伯へ嫁げと言われました。
隣国の王子の次は辺境伯ですか… 分かりました。
私は第二王女。所詮国の為の駒でしかないのです。 例え父であっても国王陛下には逆らえません。
辺境伯様… 若くして家督を継がれ、辺境の地を護っています。
本来ならば第一王女のお姉様が嫁ぐはずでした。
辺境伯様も10歳も年下の私を妻として娶らなければいけないなんて可哀想です。
辺境伯様、大丈夫です。私はご迷惑はおかけしません。
それでも、もし、私でも良いのなら…こんな小娘でも良いのなら…貴方を愛しても良いですか?貴方も私を愛してくれますか?
そんな望みを抱いてしまいます。
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 設定はゆるいです。
(言葉使いなど、優しい目で読んで頂けると幸いです)
❈ 誤字脱字等教えて頂けると幸いです。
(出来れば望ましいと思う字、文章を教えて頂けると嬉しいです)
【完結】夫は王太子妃の愛人
紅位碧子 kurenaiaoko
恋愛
侯爵家長女であるローゼミリアは、侯爵家を継ぐはずだったのに、女ったらしの幼馴染みの公爵から求婚され、急遽結婚することになった。
しかし、持参金不要、式まで1ヶ月。
これは愛人多数?など訳ありの結婚に違いないと悟る。
案の定、初夜すら屋敷に戻らず、
3ヶ月以上も放置されーー。
そんな時に、驚きの手紙が届いた。
ーー公爵は、王太子妃と毎日ベッドを共にしている、と。
ローゼは、王宮に乗り込むのだがそこで驚きの光景を目撃してしまいーー。
*誤字脱字多数あるかと思います。
*初心者につき表現稚拙ですので温かく見守ってくださいませ
*ゆるふわ設定です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる