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1-13. とびきりの幸せ *
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その後はもう、無我夢中だった。
「あ…ッ!ひ、あぁ…ッ、あっ、んん"…ッ、やっ、ああぁ…ッ!」
「ハァ…、めちゃくちゃ、可愛いです…」
樫木先輩の言葉に煽られた俺は、彼女を抱き締めたまま、我を忘れて腰を振る。
「や…ッ、あぁう…!」
「ん…、逃げちゃ駄目ですよ、ほら…」
「ふぁ…ッ、待…っ、ソコ、激しくしちゃ、だめ…ッ、あぁああーー…ッ!」
さっきから先輩のナカは痙攣しっぱなしだ。繋がった感覚から、何回か絶頂に達しているのもわかっている。
「っ、は…、好き…です。もっと…」
「ま、待って、ダメ…ッ! あぁ…ッ、一回、止まって、ひ…ッ!」
「止まれま…せん…、ハァ…、僕の好きにしていいって言った癖に…」
さっきから、もう、ずっと出したい。だけど、同じぐらい、まだ終わりたくない。
「あぁ…ッ、だめ、ズンズンしちゃ…っ、また、イっちゃうから…ッ、ひぁあ…ッ」
先輩が背中を反らして達する。抜けないように奥に押し付けて、収縮するナカを味わう。
可愛い。繰り返し跳ねる身体も、熱く締め付けてくるナカも、感じさせられすぎて泣き出しそうな声も、堪らなく愛しくて、ずっと見ていたい。
でもそろそろ俺自身も限界で、俺は先輩の頭を胸に抱き寄せて、そのまま腰の動きを速めた。
「や…ッ!あぁ…ッ、待っ、まだイって、ひぁっ、あぁああーー…っ!」
「ん…っ、ハァ…、く…っ!」
まさか最初の行為からこんなにハードとは…と思いながら、俺は欲を吐き出した。
◇
次の日、コピーをしながら腰をさする樫木先輩を見つけ、俺は順番待ちのフリをして横に立った。
「すみません。痛そうですね、腰…」
小声で話し掛けると、先輩の顔が、かぁっと紅く染まった。
さすがにがっつき過ぎたと反省している。格好良くいたかったのに、少し煽られたぐらいであんな風に気持ちをぶつけるみたいに抱いてしまうとは思わなかった。
つーか、振り向いてもらえたとはいえ、やっぱり俺の方が圧倒的に彼女を好きな訳で。重たく思われないようにしないといけない。
「あの、次からは、ちゃんと大事にするので…」
「……?」
「今さらやっぱり止めるとか、言わないで貰えると…」
そう言った俺の言葉に、彼女は瞳を丸くして、すぐに小さく笑った。
「ふふ…」
「なんですか、その笑いは…」
「余裕振ってるのに、実は小心者よね、幸野くんって」
ぐうの音も出ない。一度手に入れてしまったら、ますます好きになってしまった感じがして、俺はもうこの人を失うのが怖い。
「今、すごく幸せだから、大丈夫」
「え…?」
「幸野くんって、やっぱり幸福を呼ぶ男なのかも」
そう言って樫木先輩が微笑む。その表情は、俺がずっと欲しかったものだと気付く。恋が叶った瞬間のこの笑顔が、今は自分に向けられている。
やっと手に入れた。俺のとびきりの幸せは、この人が持っているのだ。
-本編End-
「あ…ッ!ひ、あぁ…ッ、あっ、んん"…ッ、やっ、ああぁ…ッ!」
「ハァ…、めちゃくちゃ、可愛いです…」
樫木先輩の言葉に煽られた俺は、彼女を抱き締めたまま、我を忘れて腰を振る。
「や…ッ、あぁう…!」
「ん…、逃げちゃ駄目ですよ、ほら…」
「ふぁ…ッ、待…っ、ソコ、激しくしちゃ、だめ…ッ、あぁああーー…ッ!」
さっきから先輩のナカは痙攣しっぱなしだ。繋がった感覚から、何回か絶頂に達しているのもわかっている。
「っ、は…、好き…です。もっと…」
「ま、待って、ダメ…ッ! あぁ…ッ、一回、止まって、ひ…ッ!」
「止まれま…せん…、ハァ…、僕の好きにしていいって言った癖に…」
さっきから、もう、ずっと出したい。だけど、同じぐらい、まだ終わりたくない。
「あぁ…ッ、だめ、ズンズンしちゃ…っ、また、イっちゃうから…ッ、ひぁあ…ッ」
先輩が背中を反らして達する。抜けないように奥に押し付けて、収縮するナカを味わう。
可愛い。繰り返し跳ねる身体も、熱く締め付けてくるナカも、感じさせられすぎて泣き出しそうな声も、堪らなく愛しくて、ずっと見ていたい。
でもそろそろ俺自身も限界で、俺は先輩の頭を胸に抱き寄せて、そのまま腰の動きを速めた。
「や…ッ!あぁ…ッ、待っ、まだイって、ひぁっ、あぁああーー…っ!」
「ん…っ、ハァ…、く…っ!」
まさか最初の行為からこんなにハードとは…と思いながら、俺は欲を吐き出した。
◇
次の日、コピーをしながら腰をさする樫木先輩を見つけ、俺は順番待ちのフリをして横に立った。
「すみません。痛そうですね、腰…」
小声で話し掛けると、先輩の顔が、かぁっと紅く染まった。
さすがにがっつき過ぎたと反省している。格好良くいたかったのに、少し煽られたぐらいであんな風に気持ちをぶつけるみたいに抱いてしまうとは思わなかった。
つーか、振り向いてもらえたとはいえ、やっぱり俺の方が圧倒的に彼女を好きな訳で。重たく思われないようにしないといけない。
「あの、次からは、ちゃんと大事にするので…」
「……?」
「今さらやっぱり止めるとか、言わないで貰えると…」
そう言った俺の言葉に、彼女は瞳を丸くして、すぐに小さく笑った。
「ふふ…」
「なんですか、その笑いは…」
「余裕振ってるのに、実は小心者よね、幸野くんって」
ぐうの音も出ない。一度手に入れてしまったら、ますます好きになってしまった感じがして、俺はもうこの人を失うのが怖い。
「今、すごく幸せだから、大丈夫」
「え…?」
「幸野くんって、やっぱり幸福を呼ぶ男なのかも」
そう言って樫木先輩が微笑む。その表情は、俺がずっと欲しかったものだと気付く。恋が叶った瞬間のこの笑顔が、今は自分に向けられている。
やっと手に入れた。俺のとびきりの幸せは、この人が持っているのだ。
-本編End-
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