【完結】とびきりの幸せを、君に

緑野 蜜柑

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1-10. 強引な愛撫 *

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下着越しに先輩の大事な箇所を撫でると、そこは既に湿っていた。布をずらし直に触れると、トロッとした愛液が指先に触れる。

「可愛い顔して、こういう無理矢理な行為、意外と好きなんですか? 水原部長もどっちかって言えば、俺様系ですよね…」

そう言いながら、中指をグッと押し付ける。ぬぷ…と蜜口が開くと、そのまま指がそこに収まっていく。

「待…って…、んん…っ!」

頭がクラクラする。先輩の一番大事な場所に、俺の指が触れている。

「簡単に挿入っちゃいましたね…」
「だ、だめ…、これ以上は…」
「こんなトロトロなのに駄目はないでしょう。どこが好きですか?」

様子を伺いながら、指先を少し曲げてナカを探る。顔を横に逸らし、我慢するように樫木先輩は目を強く瞑る。

俺は空いている方の手で、彼女の拘束した両手を頭上に固定し、正面を向かせた。困惑した瞳がこちらを見上げて、一瞬躊躇しそうになったが、そのまま唇を塞いだ。

「んん…っ!」

ナカに収めた指を内壁に擦りつける。少しずつ角度を変えて出し入れさせながら、先輩の様子を伺う。ビクッと身体が反応した箇所を数回擦り確信すると、薬指を追加し、二本の指でソコを抉るように愛撫した。

「や…っ!あ…っ、あぁ…ッ!」

唇を離すと、途端に先輩の声が上がる。

「可愛い声で鳴くんですね。水原部長が手離せない訳だ」
「ひ、あ…っ!や、やめ…っ、あ、あぁ…ッ!」

身体を捩らせて感じる先輩を追い詰める。

「逃げようとしても無駄ですよ。逃がしませんから」
「やぁ…!待…っ、あ、あぁっ、だ、だめ…、コレ…っ! んん"…ッ、あぁああーー…ッ!」

そのまま身体を反らせて、樫木先輩は達した。



押さえ付けていた手首を離すと、樫木先輩は腕で顔を隠して息を整えた。腕に隠されて見えない瞳は、泣いているのかもしれない。

「…僕、樫木先輩の本命の恋だけは、叶わないと思ってたんです」

彼女を傷つけた罪悪感なのか、俺は本音を吐露していた。

「今回だけは、叶ってほしくなかった…」

彼女の瞳が俺を見る。

「貴女に、おめでとうなんて、言えないと思った。そんなことを言って惨めな気持ちになるくらいなら、壊してしまえと思ったんです」

なんて独り善がりなのだろう。自分が愚かで、笑うしかなかった。

「ガキで、すみません…」

そう言いながら、俺は樫木先輩に自分の上着を掛け、腕の拘束を解いた。
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