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第4章
4 貫通する銃弾
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再び種子と繋がったのを、暗がりは感知した。
それはひどく遠く、弱々しい繋がりであったが、暗がりは歓喜した。
自分を否定しない、その存在を許す世界が、そこには確かにあったのである。
暗がりは、慎重に自身の存在のエッセンスをその繋がった先に送りつけ、植え込んだ。
———もう、孤独に哭くことはないだろう。
と、近くにあった、似たような気配が、軋みを上げた。
また、その軋みに同期するように、暗がりの種子がその場に飛び込んできた。
暗がりは、興味深くその動向を注視した。種子が跳躍した、その能力にも気を惹かれた。
———ミツケタ。
最初は何も、問題無かったのだ。
スケジュール的なイレギュラーも無かった。
潜入もトラブルなく進み、イオとヘルメスはベガに滑り込んだ。
深夜ということもあり路地に人影は無く、エネルギー問題が恒常化しているアルタイルでは、街の灯もほとんどが消えている。静まり返った街の中で、蠢いている気配はつまり、ヘルメスらの敵である。
結局、捕縛の担当はイオに依頼した。そして、ヘルメスは証拠物件の確保に向かった。幸いなことに、連合の偽装キャラバンは固まってキャンプを張っており、容易に捕捉出来た。ふたりは静かに忍び寄り、イオが見張りの意識をドレインタッチで落とし、ヘルメスが装備を漁りながら、身元確認が可能な情報を求めた。
「そろそろ人数が派手になってきたから、街の入り口まで、眠っている連中を積みに行ってくる」
ヘルメスが言い、
「了解。気をつけてね」
イオがそれに応えた。
アストライアは、念のために、自軍の偽装キャラバンとベガの中間地点で予備兵力として待機を任せている。その副次的な任務として、捕縛した連合偽装兵をその、中間地点まで運搬し、隔離する役割も負っていた。
「イオ、戻った。左手側は何人残っている」
「そうだねえ、多分、2、30人だから、5分もあれば、お片付け出来るね」
と、気楽に言ったものだ。
実際、左手の残党は、予告通りにすべて片付いた。そして、その内の複数人から、連合内部との連絡の痕跡をヘルメスが発見し、あとは残りの無力化と捕縛のみと思われていた。
———タン!!
何かがイオの肩口に当たり、そこから派手に血が飛び散った。
すぐに身体の結合を解き、再結合したが、イオはその影響でかなりの疲労を得たようだった。そもそもが、これまでに傷を負ったことがないので、痛みの耐性がない。位置を特定されるような声を上げなかっただけでも褒めなければならない。
しかし、先程の攻撃が狙ったものであるのならば、既にふたりの所在は確認されているのかもしれない———。
「これはよろしくないね……。霧化して、その状態でドレインタッチを仕掛けようか」
「待て。リスクはないのか?戻れなくなるような……」
と、ヘルメスの指摘に、イオは少し考え込んだ。
「判らない、当たってみないことには……。アレは君たちの異能も突き破るよ、きっと」
と指摘し、霧となって姿を隠した。
こうなっては、鼓膜も声帯も存在しないので、コミュニケーションの方法は限られ、そして現在はその方法がなかった。
ヘルメスは口惜しさに唇を噛み締め、物陰から推移を見守った、
幾人かは、これまでと同じようにドレインタッチにより意識を失い、倒れたが、次の塊を狙おうと霧が濃くなった瞬間、先に耳にした音が複数になって聞こえてきた。
———タン、タンッ、タタン、タンッ!!
不規則な連なりで鳴ったそれは銃声だと、ヘルメスは気づいた。だが、それが容易にイオにダメージを与えていることに困惑して、上手く考えが纏まらない。
ヘルメスたちの常識では、能力者に対しては、銃はシールドされて無力なのだ。それも、格が遥かに上のイオにダメージを与えるとなると、どのような手段を採用しているのか見当もつかない。
———ッ!!
霧化していたイオが実体化し、そして声にならない叫びを上げた。
最早、物陰へ動くこともままならないのか、そのまま蹲って呻いている。
血飛沫は滝のようで、このままでは命に係わると、初見の状態でも容易に想像できた。
と、イオの傍に陽炎が立った。
そして高熱を発すると、猛るようにそれは周囲を取り巻く偽装兵に襲い掛かり、衣服を、肌を、肉を、そして骨を灼いた。
陽炎が薄れると、そこに立っていたのはテセウスであった。
「ウチの相棒を傷つけた愚か者は誰だ!!」
一喝し、イオの横に屈みこむと、肩を貸してヘルメスの潜む付近に向かって来た。
徐々にイオが治癒して見えるのは、テセウスの再生が発動しているからであろうか。
何故、テセウスが此処に?!!そのままヘルメスの思考は千々に乱れ、経緯が全く把握出来なくなっていた。テセウスは、数百Km離れたアルタイルで、前線を監視している筈なのである。明日からベガへ移動すると言っていたのが昨日である。———イオのように、瞬間移動で跳躍したのか?!!
「ヘルメス、なんて様だ!!腑抜けていると、敵前に放り出すぞ!!」
テセウスは、容赦なく拳で殴りつけた。
火花が散ったような感覚の後に、じんわりと血の気が戻る。
視界が晴れ、急速に思考能力が回復した。恥ずかしながら、パニック状態にあったらしいと、ヘルメスは恥じた。
「———テセウス、済まない。冷静さを欠いた」
「次は許さんが、状況を見るに仕方がないだろう。あの銃弾が、イオに刺さったんだな?」
テセウスが訊ねるに従い、ヘルメスは答えた。
「そうだ、銃声が聴こえたかと思ったら、血を飛沫いていた。恐ろしいことに、アレは霧化していても効果がある」
テセウスはいちいち頷き、そして重要な情報をひとつ伝えて来た。
「オレはあの兵器を知っている。以前、ヘスティアが撃たれ、死にかけた」
「———聞いてないぞ」
不満そうに、ヘルメスが睨む。それを涼しく流し、
「ネレウスの爺ぃには渡してあった。報告の不備は老害たちに言え」
自らも不機嫌そうに、テセウスは告げた。ヘスティアに続き、イオである。怒ろうというものである。当然と受け止め、ヘルメスは指摘しなかった。
「問題はアレが複数あり、銃であるからには、熟練を必要としない。民兵でも戦力になるだろう———」
視線で哨戒しながら、素っ気なくテセウスが言った。
不機嫌ではあるが、冷静でもあるらしい。それが妙に、頼もしかった。———やはり、本物は違うと思うのである。
イオの生命力も強かったのであろう。尋常でない速度で傷口が再生し、意識が戻るのを待つのみとなった。そこで、テセウスが提案した。
「ここは一度、撤退しよう。そして、アストライアも合流した状態で、今夜中に叩く。———この兵器が有効だと知られるのは拙い」
「そうだな……。はじめから使ってこなかったのは、きっとその効果に疑問があったか、元から用途が異なっていたかだ」
ヘルメスに知性が完全に戻ったことを確認し、テセウスは移動を開始した。
「テセウス、運び方が荒い……」
途中でイオが意識を取り戻し、元気なくクレームを述べた。
「もう自分で歩けるだろう。甘えるな」
素直に背から降りると、イオはテセウスの隣を歩いた。
その際、ヘルメスに大丈夫だと伝えるのも忘れない。———随分と人形臭さが減ったな。そう思い、苦笑しながら、街の入り口の門でアストライアを待った。
果たして彼女は計画通りの時間に巡回し、合流した。
憔悴したイオを見て何かを感じたか、口を開いては黙り、そこに居る者の顔を順番に見渡した。そして、テセウスのことを発見し、驚きから怒りに頬を染め、掴み掛った。
「何してんの、アンタ!!合流はまだ先でしょう?!!ここは、貴方の嫌いな戦場なのよ!!」
優しい女だ、そう思い、テセウスは無意識にアストライアを抱き寄せた。
「ありがとう、大丈夫だ。イオの危険を感じたら跳んでいた」
と、ついに跳躍を果たしたことを明らかにした。
乙女にあるまじき表情で、アストライアは固まったが、それをわざわざ指摘するほど無粋な者は、この場には居なかったのが幸いであった。
———では、復讐戦と行こうか。
テセウスの提案に、皆が頷いたのは言うまでもないであろう。
ニュクスは山賊を装った不審者に襲われていた。
教会兵である。
内心で、ニュクスは毒づいた。———アホどもが。
その内の何人かを、ニュクスは見知っていた。当然である。それらはニュクスの指導を受けたことがあるのである。どこの頭の目出度い指揮官が作戦を立てたのであろう。
襲撃者はそれぞれ偽装していた。正体が明らかになっては拙いのだ。であるのに知人を含めたのは、ニュクスを殺し切るか、捕縛できると踏んで、このような仕儀になったのであろう。楽観が過ぎる。
襲撃者全員を並べて説教したい衝動を抑えるのには苦労した。
愚かだとは思うが、もうそれを教えてやる縁も義理も無い。ただ、始末するだけである。ここから先の命が無い者に説教をしたところで無駄というものである。
「人数に頼めば、倒せるとでも思ったか?」
軽妙に身を躱しながら、切通しの切れ目の崖から、掛かって来た愚か者をひとり、またひとりと叩き落す。
「済まぬがな、やむを得ず斃れるのであれば、それは娘の膝の上と決めている」
ニュクスはそして、つまりな、と続け、
「ここでは死ねんということだ!!」
まだ、孫の顔も見ていないというのに、と、彼がロクデナシと命名した若者の姿を思い浮かべ、沸き上がった怒りを襲撃者に与えた。
まったくもって、大人気ない仕打ちであった。
それはひどく遠く、弱々しい繋がりであったが、暗がりは歓喜した。
自分を否定しない、その存在を許す世界が、そこには確かにあったのである。
暗がりは、慎重に自身の存在のエッセンスをその繋がった先に送りつけ、植え込んだ。
———もう、孤独に哭くことはないだろう。
と、近くにあった、似たような気配が、軋みを上げた。
また、その軋みに同期するように、暗がりの種子がその場に飛び込んできた。
暗がりは、興味深くその動向を注視した。種子が跳躍した、その能力にも気を惹かれた。
———ミツケタ。
最初は何も、問題無かったのだ。
スケジュール的なイレギュラーも無かった。
潜入もトラブルなく進み、イオとヘルメスはベガに滑り込んだ。
深夜ということもあり路地に人影は無く、エネルギー問題が恒常化しているアルタイルでは、街の灯もほとんどが消えている。静まり返った街の中で、蠢いている気配はつまり、ヘルメスらの敵である。
結局、捕縛の担当はイオに依頼した。そして、ヘルメスは証拠物件の確保に向かった。幸いなことに、連合の偽装キャラバンは固まってキャンプを張っており、容易に捕捉出来た。ふたりは静かに忍び寄り、イオが見張りの意識をドレインタッチで落とし、ヘルメスが装備を漁りながら、身元確認が可能な情報を求めた。
「そろそろ人数が派手になってきたから、街の入り口まで、眠っている連中を積みに行ってくる」
ヘルメスが言い、
「了解。気をつけてね」
イオがそれに応えた。
アストライアは、念のために、自軍の偽装キャラバンとベガの中間地点で予備兵力として待機を任せている。その副次的な任務として、捕縛した連合偽装兵をその、中間地点まで運搬し、隔離する役割も負っていた。
「イオ、戻った。左手側は何人残っている」
「そうだねえ、多分、2、30人だから、5分もあれば、お片付け出来るね」
と、気楽に言ったものだ。
実際、左手の残党は、予告通りにすべて片付いた。そして、その内の複数人から、連合内部との連絡の痕跡をヘルメスが発見し、あとは残りの無力化と捕縛のみと思われていた。
———タン!!
何かがイオの肩口に当たり、そこから派手に血が飛び散った。
すぐに身体の結合を解き、再結合したが、イオはその影響でかなりの疲労を得たようだった。そもそもが、これまでに傷を負ったことがないので、痛みの耐性がない。位置を特定されるような声を上げなかっただけでも褒めなければならない。
しかし、先程の攻撃が狙ったものであるのならば、既にふたりの所在は確認されているのかもしれない———。
「これはよろしくないね……。霧化して、その状態でドレインタッチを仕掛けようか」
「待て。リスクはないのか?戻れなくなるような……」
と、ヘルメスの指摘に、イオは少し考え込んだ。
「判らない、当たってみないことには……。アレは君たちの異能も突き破るよ、きっと」
と指摘し、霧となって姿を隠した。
こうなっては、鼓膜も声帯も存在しないので、コミュニケーションの方法は限られ、そして現在はその方法がなかった。
ヘルメスは口惜しさに唇を噛み締め、物陰から推移を見守った、
幾人かは、これまでと同じようにドレインタッチにより意識を失い、倒れたが、次の塊を狙おうと霧が濃くなった瞬間、先に耳にした音が複数になって聞こえてきた。
———タン、タンッ、タタン、タンッ!!
不規則な連なりで鳴ったそれは銃声だと、ヘルメスは気づいた。だが、それが容易にイオにダメージを与えていることに困惑して、上手く考えが纏まらない。
ヘルメスたちの常識では、能力者に対しては、銃はシールドされて無力なのだ。それも、格が遥かに上のイオにダメージを与えるとなると、どのような手段を採用しているのか見当もつかない。
———ッ!!
霧化していたイオが実体化し、そして声にならない叫びを上げた。
最早、物陰へ動くこともままならないのか、そのまま蹲って呻いている。
血飛沫は滝のようで、このままでは命に係わると、初見の状態でも容易に想像できた。
と、イオの傍に陽炎が立った。
そして高熱を発すると、猛るようにそれは周囲を取り巻く偽装兵に襲い掛かり、衣服を、肌を、肉を、そして骨を灼いた。
陽炎が薄れると、そこに立っていたのはテセウスであった。
「ウチの相棒を傷つけた愚か者は誰だ!!」
一喝し、イオの横に屈みこむと、肩を貸してヘルメスの潜む付近に向かって来た。
徐々にイオが治癒して見えるのは、テセウスの再生が発動しているからであろうか。
何故、テセウスが此処に?!!そのままヘルメスの思考は千々に乱れ、経緯が全く把握出来なくなっていた。テセウスは、数百Km離れたアルタイルで、前線を監視している筈なのである。明日からベガへ移動すると言っていたのが昨日である。———イオのように、瞬間移動で跳躍したのか?!!
「ヘルメス、なんて様だ!!腑抜けていると、敵前に放り出すぞ!!」
テセウスは、容赦なく拳で殴りつけた。
火花が散ったような感覚の後に、じんわりと血の気が戻る。
視界が晴れ、急速に思考能力が回復した。恥ずかしながら、パニック状態にあったらしいと、ヘルメスは恥じた。
「———テセウス、済まない。冷静さを欠いた」
「次は許さんが、状況を見るに仕方がないだろう。あの銃弾が、イオに刺さったんだな?」
テセウスが訊ねるに従い、ヘルメスは答えた。
「そうだ、銃声が聴こえたかと思ったら、血を飛沫いていた。恐ろしいことに、アレは霧化していても効果がある」
テセウスはいちいち頷き、そして重要な情報をひとつ伝えて来た。
「オレはあの兵器を知っている。以前、ヘスティアが撃たれ、死にかけた」
「———聞いてないぞ」
不満そうに、ヘルメスが睨む。それを涼しく流し、
「ネレウスの爺ぃには渡してあった。報告の不備は老害たちに言え」
自らも不機嫌そうに、テセウスは告げた。ヘスティアに続き、イオである。怒ろうというものである。当然と受け止め、ヘルメスは指摘しなかった。
「問題はアレが複数あり、銃であるからには、熟練を必要としない。民兵でも戦力になるだろう———」
視線で哨戒しながら、素っ気なくテセウスが言った。
不機嫌ではあるが、冷静でもあるらしい。それが妙に、頼もしかった。———やはり、本物は違うと思うのである。
イオの生命力も強かったのであろう。尋常でない速度で傷口が再生し、意識が戻るのを待つのみとなった。そこで、テセウスが提案した。
「ここは一度、撤退しよう。そして、アストライアも合流した状態で、今夜中に叩く。———この兵器が有効だと知られるのは拙い」
「そうだな……。はじめから使ってこなかったのは、きっとその効果に疑問があったか、元から用途が異なっていたかだ」
ヘルメスに知性が完全に戻ったことを確認し、テセウスは移動を開始した。
「テセウス、運び方が荒い……」
途中でイオが意識を取り戻し、元気なくクレームを述べた。
「もう自分で歩けるだろう。甘えるな」
素直に背から降りると、イオはテセウスの隣を歩いた。
その際、ヘルメスに大丈夫だと伝えるのも忘れない。———随分と人形臭さが減ったな。そう思い、苦笑しながら、街の入り口の門でアストライアを待った。
果たして彼女は計画通りの時間に巡回し、合流した。
憔悴したイオを見て何かを感じたか、口を開いては黙り、そこに居る者の顔を順番に見渡した。そして、テセウスのことを発見し、驚きから怒りに頬を染め、掴み掛った。
「何してんの、アンタ!!合流はまだ先でしょう?!!ここは、貴方の嫌いな戦場なのよ!!」
優しい女だ、そう思い、テセウスは無意識にアストライアを抱き寄せた。
「ありがとう、大丈夫だ。イオの危険を感じたら跳んでいた」
と、ついに跳躍を果たしたことを明らかにした。
乙女にあるまじき表情で、アストライアは固まったが、それをわざわざ指摘するほど無粋な者は、この場には居なかったのが幸いであった。
———では、復讐戦と行こうか。
テセウスの提案に、皆が頷いたのは言うまでもないであろう。
ニュクスは山賊を装った不審者に襲われていた。
教会兵である。
内心で、ニュクスは毒づいた。———アホどもが。
その内の何人かを、ニュクスは見知っていた。当然である。それらはニュクスの指導を受けたことがあるのである。どこの頭の目出度い指揮官が作戦を立てたのであろう。
襲撃者はそれぞれ偽装していた。正体が明らかになっては拙いのだ。であるのに知人を含めたのは、ニュクスを殺し切るか、捕縛できると踏んで、このような仕儀になったのであろう。楽観が過ぎる。
襲撃者全員を並べて説教したい衝動を抑えるのには苦労した。
愚かだとは思うが、もうそれを教えてやる縁も義理も無い。ただ、始末するだけである。ここから先の命が無い者に説教をしたところで無駄というものである。
「人数に頼めば、倒せるとでも思ったか?」
軽妙に身を躱しながら、切通しの切れ目の崖から、掛かって来た愚か者をひとり、またひとりと叩き落す。
「済まぬがな、やむを得ず斃れるのであれば、それは娘の膝の上と決めている」
ニュクスはそして、つまりな、と続け、
「ここでは死ねんということだ!!」
まだ、孫の顔も見ていないというのに、と、彼がロクデナシと命名した若者の姿を思い浮かべ、沸き上がった怒りを襲撃者に与えた。
まったくもって、大人気ない仕打ちであった。
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