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ミケとわたし達
わたしの食べたいもの
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「ミケちゃん、わたしもミケちゃんを置き去りになんて絶対にしないと思うのよ」
おばあちゃんはそう言いながらミケの頭を優しく撫でた。
「そうだよ。ねえ、ミケちゃん夕飯を食べてゆっくり思い出そうよ」
わたしもミケの肩に手を置きながら言った。
「ご飯にゃん。わたしご飯食べるにゃん」
ミケはだらしなく今にでもヨダレを垂らしそうな表情になる。今は、女の子の姿なのにね。
「じゃあ、ムササビカフェ食堂に戻ろうか」
「うん、夕飯だにゃ~ん」
ミケは嬉しそうに飛び跳ねる。
「あ、でも、何を食べたいか決めていなかったね」
「あらあら、そうね」
おばあちゃんとわたしは顔を見合わせて笑った。
「うにゃん、ってことはご飯はまだまだにゃん。わたしのヨダレを返してにゃん」
ミケはほっぺたをぷくっと膨らませた。
「もう、ミケちゃんってば。夕飯に食べたいものはそうだな~カレーかな?」
わたしはじゃがいものほくほく加減に、玉ねぎの甘みそれからカレールーのスパイシーな香りを思い浮かべヨダレが垂れそうになった。
懐かしくてほっこりと美味しいカレーが食べたいな。
おばあちゃんはそう言いながらミケの頭を優しく撫でた。
「そうだよ。ねえ、ミケちゃん夕飯を食べてゆっくり思い出そうよ」
わたしもミケの肩に手を置きながら言った。
「ご飯にゃん。わたしご飯食べるにゃん」
ミケはだらしなく今にでもヨダレを垂らしそうな表情になる。今は、女の子の姿なのにね。
「じゃあ、ムササビカフェ食堂に戻ろうか」
「うん、夕飯だにゃ~ん」
ミケは嬉しそうに飛び跳ねる。
「あ、でも、何を食べたいか決めていなかったね」
「あらあら、そうね」
おばあちゃんとわたしは顔を見合わせて笑った。
「うにゃん、ってことはご飯はまだまだにゃん。わたしのヨダレを返してにゃん」
ミケはほっぺたをぷくっと膨らませた。
「もう、ミケちゃんってば。夕飯に食べたいものはそうだな~カレーかな?」
わたしはじゃがいものほくほく加減に、玉ねぎの甘みそれからカレールーのスパイシーな香りを思い浮かべヨダレが垂れそうになった。
懐かしくてほっこりと美味しいカレーが食べたいな。
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