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ミケとわたし達
高尾山での奇跡
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「さあ、高尾山の澄んだ空気をおもいっきり吸って散歩を楽しもうよ」
わたしは右手を高く上げ「さあ、行こう」と言って歩きだした。
「は~い」とみんなも返事をして歩きだす。
そして、高尾山中腹の展望台で関東平野を一望する。ああ、わたしは自然の中にいるのだなと改めて認識する。
高尾山の自然に触れると心が洗われるようだ。
「散歩にいってらっしゃーいと言ってくれた高男さんに感謝だね」
「うん、そうね。とても良い景色だわ」
わたしの左隣に立つおばあちゃんが目を細めて言った。
「うふふ、娘とひ孫の真歌ちゃんと高尾山から自然が溢れる景色や街並みを見られるなんて幸せすぎるわ~」
わたしの右隣に立つ真昼ひいおばあちゃんも目を細めて笑っている。
「わたしもおばあちゃんと真昼ひいおばあちゃんの真ん中で高尾山から景色を眺められるなんて幸せだよ」
だって、もう会えるはずがなかった真昼ひいおばあちゃんとまたこうして会えたのだから。
しかも澄んだ空気の中こうして一緒に並んで景色を眺めているなんて……。この奇跡に感謝だね。
わたしは右手を高く上げ「さあ、行こう」と言って歩きだした。
「は~い」とみんなも返事をして歩きだす。
そして、高尾山中腹の展望台で関東平野を一望する。ああ、わたしは自然の中にいるのだなと改めて認識する。
高尾山の自然に触れると心が洗われるようだ。
「散歩にいってらっしゃーいと言ってくれた高男さんに感謝だね」
「うん、そうね。とても良い景色だわ」
わたしの左隣に立つおばあちゃんが目を細めて言った。
「うふふ、娘とひ孫の真歌ちゃんと高尾山から自然が溢れる景色や街並みを見られるなんて幸せすぎるわ~」
わたしの右隣に立つ真昼ひいおばあちゃんも目を細めて笑っている。
「わたしもおばあちゃんと真昼ひいおばあちゃんの真ん中で高尾山から景色を眺められるなんて幸せだよ」
だって、もう会えるはずがなかった真昼ひいおばあちゃんとまたこうして会えたのだから。
しかも澄んだ空気の中こうして一緒に並んで景色を眺めているなんて……。この奇跡に感謝だね。
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