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ミケとわたし達

ムササビカフェに辿り着いたわたし達は

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「ん? 何ですか?」
「ん? 何かな?」

 高男さんとムササビもわたし達の顔を見返す。

「わたしはやっぱり何か不思議な力でこのムササビカフェ食堂に辿り着いたんだろうなと改めて思いました」

「わたしは、このムササビカフェ食堂の棚に意味があって飾られていた。かもにゃん」

「わたしもきっと、そうね……」

 おばあちゃんも首を縦に振りウンウンと頷く。

「わたしもよ。このムササビカフェ食堂さんに辿り着いたのは。ミケちゃんに会いたいなって気持ちがきっと、とても強かったのよね。だから、『君に会えたら嬉しいなセット』を頼んだはずよ。ミケちゃんのことは思い出せたそれと……」

 真昼ひいおばあちゃんはそこまで言うと息を大きく吸い込み、ふぅーと吐く。そして。

「他にも何か理由があるような気がしてきたわ」と言ったのだ。

「他に理由ってどんなことかな?」とわたしが尋ねる。

「一つはミケちゃんに会いたかった。もう一つは真朝と再会したかったのかな? それと、三つ目は真歌ちゃんあなたのことだと思うのよ」

 そう答え真昼ひいおばあちゃんはわたしを真っ直ぐ見つめる。

「わたしのこと?」

 わたしは少女姿のままの真昼ひいおばあちゃんの澄んだ目を見返す。

「そうよ、真歌ちゃんのことよ。恐らくね」

 真昼ひいおばあちゃんは優しくてちょっと切なげな表情になる。

「わたしも真歌ちゃんやお母さんに伝えたいことがあったのかもしれないわね」

 おばあちゃんもわたしの顔と真昼ひいおばあちゃんの顔を切なげな表情で見る。

「ああ、もう何がなんだかわからなくってきたよ」

 そもそも、この状況はわたしのことなんかよりも真昼ひいおばあちゃんとおばあちゃんのミケ問題なのではないのかな。そう思うのだけど……。

 そんなことを、わたしは考えたのだけど果たしてその答えはなんだろうか。
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