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ミケとわたし達

ひいおばあちゃん

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「あ、あなたがわたしのひ孫なのね。真歌ちゃん」

 真昼さんは視線をわたしに向ける。その目は愛おしいものを見る優しい眼差しだった。

「真昼さんはわたしのひいおばあちゃん」

「そうみたいね。真歌ちゃんに会えるなんて嬉しすぎるわ。二歳くらいの真歌ちゃんと会っていたのに気づかなかったなんてね」

 そう言いながらこちらにやって来た真昼さんはわたしの目の前で立ち止まり手を伸ばしたかと思うと、わたしの頭を優しく撫でた。

 その手はとてもあたたかくてとても幽霊さんの手とは思えなかった。

 見かけは少女の姿でわたしよりずっと年下なのに、この人はひいおばあちゃんだとすんなり受け入れることができた。

 わたしはこの人の手を知っている。ずっと、ずっと遠い昔わたしを抱っこしてくれた。優しく包みこむような手の温もりを今思い出した。

「わたしもひいおばあちゃんに会えて嬉しいよ」

 気がつくとわたしの目から涙がぽとりと零れ落ちた。


「こんなに大きくなったのね」

 少女姿の真昼さんはそう言ってわたしの頭をもう一度優しく包みこむように撫でた。

「真昼さん、女の子の姿だからなんか可笑しくって笑ってしまうよ~」

  わたしは、涙を流しながら笑ってしました。

「あらあら、そうだったわね。わたし女の子になっていたのよね」

 真昼さんは口元に両手を当てて笑った。

「そうだよ。真昼さんってばわたしより年下の姿なんだもん」

「うふふ、説得力がなかったわね」

「そうだよ。真昼

 わたしも真昼さんのあどけなさが残る顔を見て笑った。

 ひいおばあちゃんとこんな風に笑い合える日が来るなんて夢にも思ってもいなかった。

「うふふ、良かったわね」

 これまた少女姿のおばあちゃんがわたしの頭をにっこり笑いながら撫でてくれた。

 わたしの目の前に少女姿のおばあちゃんとひいおばあちゃんがいるなんて不思議な光景だ。

「ちょっと、わたしも仲間に入れてにゃん」

 ミケがそう言ってスチャッとわたし達の真ん中に割って入って来た。
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