高尾山で立ち寄ったカフェにはつくも神のぬいぐるみとムササビやもふもふがいました

なかじまあゆこ

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ムササビカフェ食堂とおばあちゃん

さあ、食べてね

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  わたしと真昼さんが大きな窓がある心地よい席に座るおばあちゃんをぼーっと眺めていると、「おっと、完成しましたか」と高男さんが声をかけてきた。

「あ、はい、真昼さんが綺麗にハーフアンドハーフの炊き込みご飯を盛り付けてくれました~」

「わっ、これは綺麗に盛り付けましたね」

  高男さんはハーフアンドハーフの炊き込みご飯に目を落としそして真昼さんの顔を見て「完璧ですね、素晴らしい」とウンウンと頷きながら言った。

「ありがとうございます」

  真昼さんは少し照れながら微笑みを浮かべた。

「では、真歌さんのおばあちゃんの席に持っていきましょうね」

  高男さんは言いながらお盆にアボカドとゆで卵のサラダと真昼さんが盛り付けた豚肉としめじの炊き込みご飯とたけのこの炊き込みご飯ハーフアンドハーフに紅茶を載せる。

「はい、真歌さんおばあちゃんの席に運んでくださいね」

「は~い、きっとおばあちゃん喜ぶと思います」

  わたしはお盆を受け取りおばあちゃんの席へと向かった。


「おばあちゃ~ん、お待たせしました~『豚肉としめじの炊き込みご飯とたけのこの炊き込みご飯ハーフアンドハーフセット』だよ」

  わたしはにっこりと笑いおばあちゃんの目の前に置く。

「真歌ちゃんありがとう。わぁ、美味しそうね」

  おばあちゃんは『豚肉としめじの炊き込みご飯とたけのこの炊き込みご飯ハーフアンドハーフセット』に目を落とし嬉しそうな声を上げた。

「わたしが作ったんじゃないけどきっと、美味しいと思うよ」

「もう食べる前から美味しいだろうなって期待できるわ」

「このムササビカフェ食堂の高男さんの料理は絶品の料理なんだよ」

「それは楽しみだわ」

  なんておばあちゃんと話していると、高男さんがやって来て「真歌さんも『豚肉としめじの炊き込みご飯とたけのこの炊き込みご飯ハーフアンドハーフセット』をどうぞ」と言ったかと思うと、テーブルに料理を並べた。

「え?  わたしも食べていいんですか?」

「せっかくおばあさんが来てくれたんだからお話をするといいですよ」

「ありがとうございます。では、お言葉に甘えてわたしもいただきます」

  わたしはおばあちゃんの目の前の椅子に腰を下ろした。
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