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つくも神のぬいぐるみミケ

コッペパン

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うふふ、ピーナッツコッペパンを手に取った瞬間これは美味しいだろうなと想像がつく。いやいやもう見た瞬間からだ。

  わたしは、ピーナッツコッペパンに大きな口を開けてかぶりつく。

  すると、コッペパンの生地はもちっとしていてはさまれていた粒入りのピーナッツクリームがこれまた美味しくて懐かしい味がした。

  そう言えば学校にお弁当を持って行かない日に食べたコッペパンを思い出す。コッペパン好きだったな。小学校の給食でも出たな。そんな懐かしい思い出と一緒にピーナッツコッペパンを味わって食べる。

  うん、幸せだと頬が緩む。あ、これはとびっくりした。

  だって、ピーナッツクリームコッペパンを食べていたのに突然イチゴジャムマーガリンの味がしたのだから。甘酸っぱいイチゴが口の中にほんわりと広がる。

「高男さん、ピーナッツクリーム味からイチゴジャムマーガリン味に変わりましたよ!」

「あはは、コッペパンに半分ピーナッツクリームをはさみもう半分にイチゴジャムマーガリンをはさんでみました」

  高男さんはそう答えニヤリと笑った。

  
「もう、突然味が変わるからびっくりするじゃないですか!  でも、ピーナッツクリームもイチゴジャムマーガリンどっちもとても美味しいですね」

  わたしはコッペパンをもぐもぐと頬張り笑顔を浮かべた。

「喜んでもらえて嬉しいですよ」

  高男さんも大きな口を開けてピーナッツクリーム&イチゴジャムマーガリンコッペパンを頬張った。

「美味しいにゃん。わたしもピーナッツクリームもイチゴジャムマーガリンも両方好きだにゃん」

  ミケもにっこり笑いピーナッツクリーム&イチゴジャムマーガリンコッペパンを頬張っている。と言うか完食したようだ。

「う~ん、食べてしまったにゃん一個じゃ足らないにゃん」

  なんて言いながら紅茶を飲むミケ。

「うふふ、ミケちゃんってば食欲旺盛ね」

  おばあちゃんは口元に手を当てて笑った。そして、「わたしのコッペパンを半分分けてあげるわね」と言いながらコッペパンを半分に千切る。

「はい、ミケちゃんどうぞ」

  おばあちゃんはミケのお皿に半分に分けた

「わ~い!  おばあちゃんありがとうにゃん」

  ミケは満面の笑みを浮かべた。
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