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つくも神のぬいぐるみミケ
ミケの寝言
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「ミケちゃんお布団で寝るんだよ」
ちょっと大きめなぬいぐるみ姿でぐーすーぴーにゃんといびきをかいているミケをうんしょと持ち上げわたしのベッドに寝かせ布団をかける。
「まったく幸せそうな顔しちゃって」
わたしは目を細め平和で幸せそうに眠るミケをじっと眺めた。すると、
「真昼《まひる》ちゃん、あ、違った真歌ちゃんだにゃん」と声が聞こえてきた。
え!? と一瞬びっくりする。これはミケの寝言だった。わたしの夢を見ているのかな。
「真昼ちゃん? あはは、わたしは真歌だよ~でも、わたしの夢を見ているんだね。なんだかちょっと嬉しいな~」
わたしはミケの頭に手を伸ばしそっと撫でた。ちょっとくたっとしているけれど、ふわふわもふもふで気持ちの良い触り心地だった。
うふふ、なんだか幸せでほっと落ち着く。
むにゃむにゃにゃんとミケは可愛らしい声を出しそして、ぐーすーぴーにゃんといびきをかいた。
「じゃあ、ミケちゃんゆっくり寝ていてね」
わたしは寝息を立てるミケの傍から離れ風呂場へ向かった。
お風呂は温かくて気持ち良かった。湯船に浸かると全身でぽかぽかとあたたかさと幸せを感じ、今日一日の疲れがどんどん取れていくようだ。
わたしは、ルンルン♪ ランラン♪ ルンルン♪ ランラン♪ と思わず鼻歌を歌ってしまった。
体全体がぽかぽかほかほかになりお風呂から上がる。脱衣場でバスタオルで髪の毛と体を拭きパジャマに着替える。
「さて、髪の毛を乾かし早めに寝ようかな?」
わたしは独り言を呟きベッドで寝るミケに視線を向ける。今も、ぐーすーぴーにゃん、ぐーすーぴーにゃんと可愛らしい寝息を立てて寝ている。
まるで、我が家に猫さんがやって来たようだ。ぬいぐるみだけど……。
なんて笑っていたその時、テーブルの上に置いてあるスマホがブルブルと振動した。何だろう? と思いスマホを手に取る。
スマホの画面を見ると『ムササビカフェ食堂』と表示されていた。
ちょっと大きめなぬいぐるみ姿でぐーすーぴーにゃんといびきをかいているミケをうんしょと持ち上げわたしのベッドに寝かせ布団をかける。
「まったく幸せそうな顔しちゃって」
わたしは目を細め平和で幸せそうに眠るミケをじっと眺めた。すると、
「真昼《まひる》ちゃん、あ、違った真歌ちゃんだにゃん」と声が聞こえてきた。
え!? と一瞬びっくりする。これはミケの寝言だった。わたしの夢を見ているのかな。
「真昼ちゃん? あはは、わたしは真歌だよ~でも、わたしの夢を見ているんだね。なんだかちょっと嬉しいな~」
わたしはミケの頭に手を伸ばしそっと撫でた。ちょっとくたっとしているけれど、ふわふわもふもふで気持ちの良い触り心地だった。
うふふ、なんだか幸せでほっと落ち着く。
むにゃむにゃにゃんとミケは可愛らしい声を出しそして、ぐーすーぴーにゃんといびきをかいた。
「じゃあ、ミケちゃんゆっくり寝ていてね」
わたしは寝息を立てるミケの傍から離れ風呂場へ向かった。
お風呂は温かくて気持ち良かった。湯船に浸かると全身でぽかぽかとあたたかさと幸せを感じ、今日一日の疲れがどんどん取れていくようだ。
わたしは、ルンルン♪ ランラン♪ ルンルン♪ ランラン♪ と思わず鼻歌を歌ってしまった。
体全体がぽかぽかほかほかになりお風呂から上がる。脱衣場でバスタオルで髪の毛と体を拭きパジャマに着替える。
「さて、髪の毛を乾かし早めに寝ようかな?」
わたしは独り言を呟きベッドで寝るミケに視線を向ける。今も、ぐーすーぴーにゃん、ぐーすーぴーにゃんと可愛らしい寝息を立てて寝ている。
まるで、我が家に猫さんがやって来たようだ。ぬいぐるみだけど……。
なんて笑っていたその時、テーブルの上に置いてあるスマホがブルブルと振動した。何だろう? と思いスマホを手に取る。
スマホの画面を見ると『ムササビカフェ食堂』と表示されていた。
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