高尾山で立ち寄ったカフェにはつくも神のぬいぐるみとムササビやもふもふがいました

なかじまあゆこ

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つくも神のぬいぐるみミケ

ミケと一緒に食べるご飯

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  電気をつけ下駄箱の所定の位置に猫のキーホルダー付いている鍵を置く。

  リュックを椅子にぽすんと置き洗面所で手を洗った。部屋着に着替えほっとする。

  さて、夕飯でも食べよう。そう思ったその時、ぐーすーぴーにゃん、ぐーすーぴーにゃんといびきが聞こえてきた。

「あ、ミケちゃん忘れてた~えへへ、今さっきミケちゃんのいびきにほっこりしたばかりなのにね。わたしってば」

  笑いながら自分に突っ込む。

  わたしはリュックからいびきをかいているミケを取り出す。まったくいつになったら起きるのだろうか。

  むにゃむにゃにゃんと寝ているその姿は可愛らしいので暫くの間そのままにしておこうかな。

  わたしは台所に立ちトマト、レタスそれからキュウリのめちゃくちゃシンプルなサラダを二人分作る。

  今日の夕飯はこのシンプルなサラダと半額のマカロニグラタンでいいかな。高男さんの料理をたらふく食べたのでそれほど空腹を感じていない。

  野菜サラダにごまドレッシングをたっぷりかけ半額のマカロニグラタンをレンジでチンする。

「ミケちゃ~ん、ご飯が出来たよ」

  わたしはぐーすーぴーにゃんといびきをかき寝ているミケに声をかけた。

  どうせ起きないだろうと思っていたのに。

「あ、美味しそうな匂いだにゃん」

  気がつくとミケはぬいぐるみの姿でちょこんとわたしの目の前に座っていた。

  しかも。えっ!?  小さな三毛猫サイズのぬいぐるみだったはずが小さな女の子サイズの三毛猫のぬいぐるみになっていた。


「ねえ、ミケちゃんなんか大きな三毛猫のぬいぐるみになってるよね?」

  わたしは、半額のマカロニグラタンを目をキラキラ輝かせじっと見ているミケに尋ねた。

「あ、うん、三毛猫サイズのぬいぐるみだったらご飯が食べやすいからだよ~それよりこの半額のマカロニグラタン美味しそうだね~」

「半額って言わないでよ」
「にゃはは、ごめんね~あ、このサラダも美味しそうだにゃん」

  ミケはそう言ってヨダレをじゅるじゅるにゃんと垂らしそうになっている。

「そっか、じゃあ食べよっか」
「は~い、食べようにゃん」

  わたしとミケは「いただきま~す」と手を合わせた。わたしの部屋でつくも神のぬいぐるみのミケと二人で夕飯を食べるという不思議な状況になっているなと思いながらフォークを手に取る。

  さあ、ご飯を食べよう。ミケと一緒に食べると美味しさ二倍かな。
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