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高尾山のムササビカフェ食堂でお仕事ですよ
山盛りご飯に
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「では、ムササビお客さんのモモコちゃんの元へ料理を運んでね」
そう言って高男さんはにんまりと笑う。
「え! わたしが運ぶの?」
「そうだよ。きっと、モモコちゃんは喜ぶぞ」
「嫌だよ、それにモモコが喜ぶわけないよ」
ムササビは嫌そうに口を尖らせる。
「さあさあ、文句を言わずにモモコちゃんに料理を運んであげるんだぞ」
高男さんは言いながらお盆にトマトスープとフルーツヨーグルトにそれから山盛りご飯を載せた。
「あ、山盛りご飯いいな」
ムササビは山盛りご飯をじっと見て言った。
「ちゃんとモモコちゃんの元へ運んだら夕飯は山盛りご飯を食べさせてあげるぞ。どうするムササビ~?」
高男さんはニヤリと笑いムササビの顔を見る。
「うっ、ううっ! 高男さんってばスルイよ~」
ムササビは悔しそうに顔を歪める。
そんなムササビを高男さんはじっと眺めている。「さあ、ムササビどうするんだい?
山盛りご飯だぞ」と言ってニヤリと笑った。
「わ、わたし…てば山盛りご飯に負けた~」
「ってことはムササビ」
「わかったよ。山盛りご飯の為にモモコの元へ料理を運ぶよ」
ムササビは唇をギュッと噛んだ。
「さあ、行けムササビ」
高男さんは今度はにっこりと笑い手を振る。
「仕方ない、山盛りご飯の為にわたし頑張る」
ムササビは料理を載せたお盆を持ちモモコのテーブルへと歩きだした。
頑張れムササビとわたしも心の中で応援した。わたしの隣でミケも「頑張れムササビちゃん」と声を出して応援している。
そう言って高男さんはにんまりと笑う。
「え! わたしが運ぶの?」
「そうだよ。きっと、モモコちゃんは喜ぶぞ」
「嫌だよ、それにモモコが喜ぶわけないよ」
ムササビは嫌そうに口を尖らせる。
「さあさあ、文句を言わずにモモコちゃんに料理を運んであげるんだぞ」
高男さんは言いながらお盆にトマトスープとフルーツヨーグルトにそれから山盛りご飯を載せた。
「あ、山盛りご飯いいな」
ムササビは山盛りご飯をじっと見て言った。
「ちゃんとモモコちゃんの元へ運んだら夕飯は山盛りご飯を食べさせてあげるぞ。どうするムササビ~?」
高男さんはニヤリと笑いムササビの顔を見る。
「うっ、ううっ! 高男さんってばスルイよ~」
ムササビは悔しそうに顔を歪める。
そんなムササビを高男さんはじっと眺めている。「さあ、ムササビどうするんだい?
山盛りご飯だぞ」と言ってニヤリと笑った。
「わ、わたし…てば山盛りご飯に負けた~」
「ってことはムササビ」
「わかったよ。山盛りご飯の為にモモコの元へ料理を運ぶよ」
ムササビは唇をギュッと噛んだ。
「さあ、行けムササビ」
高男さんは今度はにっこりと笑い手を振る。
「仕方ない、山盛りご飯の為にわたし頑張る」
ムササビは料理を載せたお盆を持ちモモコのテーブルへと歩きだした。
頑張れムササビとわたしも心の中で応援した。わたしの隣でミケも「頑張れムササビちゃん」と声を出して応援している。
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