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高尾山のムササビカフェ食堂でお仕事ですよ

これからどうなる

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  ムササビとお客さんの女の子はギロギロと睨み合う。ああ、もう喧嘩なんてしないでよとわたしは心の中で祈る。

  きっと、高男さんとミケもわたしと同じ気持ちだろう。だがしかし、わたし達の気も知らずムササビとお客さんの女の子は。

「あの時の恨みを晴らさなくては」
「それはこっちのセリフだよ」

  なんて二人は強い口調で言いギロギロと睨み合う。ああ、もう一体何の恨みがあるのだろうか。

「あなたはモモコだよね?」
「そうよ。あなたはムササビだよね」
「ピンポーン正解だよ」とムササビとモモコの声は揃う。

  やっぱりこの二人の少女は顔見知りだったんだ。それに憎しみあっているなんて……。わたしはこの先どうなるのやらとハラハラした。

  それなのに高男さんは「仕方ない。この状況を楽しみましょうか」なんて言って愉快げに笑う。

「高男さん、どうして楽しそうにしてるんですか?」

「心配していても仕方ないですよ。今、この瞬間を楽しまなくちゃ」

  高男さんは呑気そうにあははと笑うんだから信じられない。なんて人なんだろう。

「そっか、今を楽しまなくちゃだにゃん」

  なんてミケは納得しウンウンと首を縦に振り頷いている。高男さんなんてことをつくも神に教えるんですか!!
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