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つくも神

ここへ来たことに意味はあるかな

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  わたし達四人はしばらくの間笑っていた。

  そして、「ミケちゃんの初めて口にした料理はこの菜っ葉の煮物とお好み焼きなんだね」とわたしが言った。

「うん、でもね、わたしこの菜っ葉の煮物もお好み焼きの味も知っているような気がするんだにゃん」

  ミケはそう答え菜っ葉の煮物をパクパク食べた。

「そっか、どうしてなんだろうね?  懐かしいんだよね?  わたしもね田舎のおばあちゃんの懐かしい味を思い出したんだよ」

  この菜っ葉の煮物やお好み焼きに何か秘密が隠されているのだろうか。わたしもお好み焼きを口に運ぶ。薄い生地のお好み焼きがやっぱり懐かしくてほっこりした。

  うふふ、美味しいな。謎や秘密なんてないかもしれないけれど、このムササビカフェ食堂でごゆっくりを見つけることができたわたしは幸せだなと感じた。

「わたし真歌ちゃんに目を覚ませてもらえたことにはやっぱり何か意味があるにゃーって思うな」

「そうなのかな?」

「うん、だって、ムササビちゃんも高男さんもずっと、あの更衣室兼休憩室を利用していたのにわたしを目覚ましてくれなかったんだにゃん」

  ミケは言いながらムササビと高男さんの顔を交互に見る。

「あ~それってわたし達が目覚ましてあげなかったみたいじゃな~い!」

「だよな~」

  ムササビと高男さんは不満げに頬を膨らませた。

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