わたし雑草がぼうぼうと生えているおばあちゃんの家にお邪魔します！（猫と不思議な生き物が住みついています）

5 静香と三毛猫

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　静香と友情を復活させたその時。ドタバタと廊下を歩く音が聞こえてきた。

「まゆかおばあちゃんいる？」と声がしたのとほぼ同時に結太が部屋に入ってきた。

　その結太は牛柄ちゃんを抱っこし頭に可愛らしいスズメを乗せている。

「わっ、またことりがちゅんちゅんと美紀香にゲゲッ琴家もいる」

結太は嫌そうな顔でわたし達の顔を順番に見た。

「ねえ、そのスズメ結太が助けてあげたスズメかな？」

「うん、恐らくそうだと思うよ」

　結太は頭に乗っているスズメを手で触りながら答えた。

「へぇ～可愛いスズメだね」

「まあな」

　結太は胸を張る。そんな結太を静香は口を尖らせ見た。

「なんかちょっと怖いぞ」
　
　結太は静香に怯えているようだ。

　その時、それまで黙っていたまゆかおばあちゃんが「さあ、みんなで仲よくぶどうでも食べましょう」と言った。

　すると、ミケたんが「ぶどうだ～やった～」と言ってぴょんぴょん飛び跳ねた。

　二百歳なのに幼い三毛猫だな。

「では、いただきます」

　まゆかおばあちゃんが手を合わせた。わたし達もそれに続き手を合わせる。

　今日みんなで食べたぶどうはとっても美味しかった。この日のことをわたしは一生忘れないかも。

　雑草がぼうぼうに生えているまゆかおばあちゃんの家にわたしは牛柄ちゃんと三毛猫のミケたんに導かれたのかもしれない。

　わたしことりはこれからもまゆかおばあちゃんの家にお邪魔します。


ちょっと猫に似たツンデレな静香とも仲良くなれるかな。

完