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シロッコちゃんの料理はあたたかいね
しおりを挟むシロッコの手作りトマトパイはあたたかくて甘酸っぱくて美味しくてみんなが笑顔になった。ごちゃごちゃ文句を言っていたケンさえも幸せそうな表情を浮かべ食べている。
シロッコちゃんは料理で人や動物に幸せを与える天才だ。
うん、トマトパイは丸ごとトマトが甘酸っぱくてジャガイモはほくほく、そしてベーコンはコショウがほどよく効き幸せな味がする。
わたしはほくほく気分でトマトパイを完食した。
「美味しかった~」とわたしが声を上げると、それに続きみんなも笑顔で「シロッコちゃん美味しかったよ」、「シロッコちゃん美味しかったにゃん」などと言った。
「にゃはは、こちらこそありがとう。そう言ってもらえると嬉しいよ。作り甲斐があるにゃん」
シロッコちゃんはちょっと照れたように微笑みを浮かべた。
「シロッコちゃん、おかわりにゃ~ん」
ミケにゃんが大きな声で言った。
「えっ! おかわり? にゃはは、そう言うかと思っておかわり分も作ったにゃん」
「やった~にゃん」
ミケにゃんは満面の笑みを浮かべバンザイをする。
そして、わたし達は二個目のトマトパイを食べた。
うん、とっても美味しくて幸せいっぱいだよ。
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