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トマトの世界

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  わたしはトマト柄のワンピースを二着プレゼントしてもらったので満足している。けれど、シロッコとミケにゃんはまだまだトマトグッズを物色中だ。

「わたしトマト型のポーチも欲しいにゃん。あ、トマトの食器類も捨てがたいにゃん」

  シロッコのその姿はとても生き生きしていて楽しそうだ。見ているわたしも微笑ましくてなんだか元気になる。

「わたしもトマトグッズを探そうっと」

  言いながらわたしはトマトグッズがたくさん並べられているディスプレイ棚やワゴンに溢れている商品を眺めて楽しんだ。トマト柄は丸っこくて可愛らしいので見ているだけでウキウキするし和む。

  その中で薄紅地に丸っこいトマト柄が描かれた可愛らしいノートを手に取り椿ちゃんにプレゼントしようと考えた。

  椿ちゃんの喜ぶ笑顔が思い浮かびわたしは嬉しくなった。自然と笑みもこぼれる。

  わたしは薄紅地に丸っこいトマト柄が描かれたノート買った。椿ちゃんともちろん自分のノートも。

「さてにゃん。満里奈ちゃん、ミケにゃん、トマト料理の軽食ランチを食べるにゃんよ」

  トマト柄の紙袋を両手に持つシロッコがとびっきりの笑顔を浮かべて言った。

「ミケにゃんってばお腹がぺこぺこにゃん」

  ミケにゃんはそれはもう満面の笑みを浮かべ食べるにゃんと返事をした。


  今わたし達はトマト柄が可愛らしいテーブルに着いている。もう店内全てがトマトの世界になって夢が溢れている。

「うふふにゃん可愛らしいお店だね。何を食べようかな」

  シロッコはにゃぱにゃぱと笑いながらメニュー表を開いた。
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