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楽しい夕食です

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「フォークを使ってご飯を食べるにゃんて新鮮な気持ちになれるにゃん」

 ミケッコちゃんは嬉しそうにフォークを使いトマトを食べた。それからフォークを置きスプーンに持ち替えトマトスープを食べる。

「うん、美味しいお味ですにゃん」

「にゃはは、ミケにゃんも美味しいにゃん」

  ミケにゃんはもふもふパラダイスの先輩と言うか二本足で立つ猫の先輩だとは思えない姿になっている。

  そうなのだ。ミケにゃんは相変わらずお口の周りをトマト色に染め肉球のある可愛らしいお手ては何故か真っ赤になっている。

「うにゃ!?  ミケにゃんちゃん。お口の周りとお手てがばっちいにゃん」

  ミケッコちゃんは目を大きく見開きミケにゃんのトマト色に染まった口の周りをじっと眺めた。

「ありゃまにゃん。ミケにゃんってばまたまたお口の周りを汚したにゃん!」

  ミケにゃんはいつものように照れたようにぽりぽりとトマト色に染まった肉球のある手で頭をぽりぽり掻いた。

  もちろんミケにゃんの頭はトマト色に染まった。

「ミケにゃんちゃん!  頭もトマト色になったよ~」

  わたしは思わず大きな声を出してしまった。

「えっ!?  ミケにゃんってばにゃはは。困った子だにゃん」

「自分で困った子って何を言ってるんだか……」

   うさぴーはぷぅーと溜め息をついた。

「にゃはは、ミケにゃん照れちゃうにゃん」

 「照れている場合かよ。早くその汚れた頭を拭けよ」

  ケンは大きな溜め息をついた。

「にゃはは、拭き拭きするにゃん」

  ミケにゃんはシロッコが差し出した布巾を受け取りトマト色に染まった頭を拭いた。

  そんなミケにゃんをみんなは笑いながら眺めた。彩実ちゃんとミケッコちゃんも笑っているのだった。
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