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みんなのランチ
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「わっ、いいな。わたしも猫とクマの顔型パンが食べたいよ。ただ、ちょっと可愛すぎて食べてしまうのが勿体ないけどね」
「ふ~ん、そんなに可愛いかな」と言いながらケンは猫さんの顔にかぶりついているではないか。
「あ、ちょっと待ってよ~もっとゆっくり見ていたかったのに~」
「知るかよ」
ケンはパクパクと猫型のパンを食べてしまった。
「……せっかく可愛かったのに勿体ない」
ケンは知らん顔でカレーライスをスプーンで掬い美味しそうに食べた。
「わたしのカレーうどんと大盛ご飯はシンプルだよ」
見ると、里子ちゃんの目の前にはごく普通な特にこれといった特徴のないカレーうどんと大量の白ごまがかけられている大盛りご飯が置かれていた。
「本当だね。一番シンプルだね」とわたしは言った。
「俺の動物型のパンと交換してほしいよ」
言いながらケンはクマのパンにかじりついた。
「あはは、全部食べちゃったじゃない」
里子ちゃんはクマのパンにかじりついているケンに視線を向け笑った。
「あ、食べ終えてしまったよ」
ケンは空になったパン皿に視線を落とし笑った。
「ねえ、小さな猫ちゃんはどうしたのかな?」
「え? 小さな猫ちゃんって? あ、そう言えばミケにゃんちゃんがいないね」
食堂の中を見回すとミケにゃんがお盆を手にこちらに向かって来るところだった。
「ミケにゃんちゃ~ん、早くおいでよ~」
わたしは、手を振った。
「にゃはは迷ってしまったにゃん」
ミケにゃんはそう言いながらお盆をテーブルに置き椅子に座った。
「あ、何それ! 大量じゃない?」
わたしは目を見開き聞いた。
「ミケにゃんってば何を食べるか迷っていたらタヌキのおばちゃんがオマケしてくれたにゃん」
ミケにゃんの顔はほくほく顔になっている。
「ふ~ん、そんなに可愛いかな」と言いながらケンは猫さんの顔にかぶりついているではないか。
「あ、ちょっと待ってよ~もっとゆっくり見ていたかったのに~」
「知るかよ」
ケンはパクパクと猫型のパンを食べてしまった。
「……せっかく可愛かったのに勿体ない」
ケンは知らん顔でカレーライスをスプーンで掬い美味しそうに食べた。
「わたしのカレーうどんと大盛ご飯はシンプルだよ」
見ると、里子ちゃんの目の前にはごく普通な特にこれといった特徴のないカレーうどんと大量の白ごまがかけられている大盛りご飯が置かれていた。
「本当だね。一番シンプルだね」とわたしは言った。
「俺の動物型のパンと交換してほしいよ」
言いながらケンはクマのパンにかじりついた。
「あはは、全部食べちゃったじゃない」
里子ちゃんはクマのパンにかじりついているケンに視線を向け笑った。
「あ、食べ終えてしまったよ」
ケンは空になったパン皿に視線を落とし笑った。
「ねえ、小さな猫ちゃんはどうしたのかな?」
「え? 小さな猫ちゃんって? あ、そう言えばミケにゃんちゃんがいないね」
食堂の中を見回すとミケにゃんがお盆を手にこちらに向かって来るところだった。
「ミケにゃんちゃ~ん、早くおいでよ~」
わたしは、手を振った。
「にゃはは迷ってしまったにゃん」
ミケにゃんはそう言いながらお盆をテーブルに置き椅子に座った。
「あ、何それ! 大量じゃない?」
わたしは目を見開き聞いた。
「ミケにゃんってば何を食べるか迷っていたらタヌキのおばちゃんがオマケしてくれたにゃん」
ミケにゃんの顔はほくほく顔になっている。
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