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ミケにゃん注文を取りますにゃん

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「お客さん何を食べますかにゃん?」

  ミケにゃんがお客さんに聞いている。

「う~ん、どれもこれも美味しそうなので悩んでしまいますにゃん」

  可愛らしいお客さんはメニュー表をじっと眺めている。

「え~と、では、にゃんこの可愛らしいランチセットをお願いしますにゃん」  

  お客さんが注文をするとミケにゃんは、

「にゃんこの可愛らしいランチセットですにゃん」と復唱をしてメモを取った。

「はいにゃん」         

「では、少々お待ちくださいにゃん」    

  ミケにゃんはそう言ってぱたぱたにゃんとキッチンに向かって歩く。

「シロッコちゃん、にゃんこの可愛らしいランチセットをお願いにゃん」

  ミケにゃんはキッチンにいるシロッコにオーダーを伝えた。

「にゃはは、ミケにゃんはちゃんと注文を取ったにゃん。あ、満里奈ちゃんと唯奈ちゃんはメニュー覚えたかな?」

  ミケにゃんは、にっこりと笑いながらこちらに来た。

「まだ何となくしか覚えていないよ」

「わたしもだよ」

「まだ初日だから仕方がないにゃん。実践あるのみだにゃん」

  ミケにゃんは小さく胸の前で拳を握り気合いを入れた。

「うん、わたしも頑張るね」とわたしと唯奈ちゃんは声を合わせて言った。

「人気メニューはパン類やトマト料理だにゃん。それから覚えると良いかもにゃん」

「そっか、人気メニューからね。あ、やっぱりトマト料理が人気があるんだね」

「うん、シロッコちゃんがトマトの栽培に力を入れているからにゃん」

  シロッコがトマトの栽培を一生懸命している姿を想像すると可愛らしいなと思った。

  その時、

「ミケにゃん、可愛らしいにゃんこのランチセットが出来たよ~」

  キッチンからシロッコの声が聞こえてきた。

「は~いにゃん」

  ミケにゃんはぱたぱたにゃんとキッチンに向かった。その後ろ姿が可愛らしくも頼もしくもあった。

「わたし達も負けていられないね。トマト料理の種類がたくさんあるね」

「うん、そうだね。トマト料理にパン類にドリンク類もたくさんあるけど覚えなきゃね」

  わたしと唯奈ちゃんはそう言い合いメニュー表に目を落とす。美味しそうなトマト料理の写真がたくさん載っていた。
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