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さや荘へようこそ! 森口さやです
森口さやです。あなたをお待ちしています
しおりを挟むうふふ、こんにちは! 森口さやですよ。
さや荘に罪人達を閉じ込めることに成功しました。
わたしはにんまりと笑いながら戸棚にある分厚いノートを取り出す。わたしのお客様の写真がぺたりと貼られているノートなのだ。
このノートに緑川麗奈の写真を貼った。なんて素敵なコレクションなんでしょうか。わたしはなんて素敵な仕事をしているのでしょうか。
わたしは、うふふと微笑みを浮かべながら罪人達が貼られているノートをうっとりと眺めた。罪人達にゆっくりと罪の真相を教えてあげなきゃね。
一番最後の罪人緑川麗奈から始まったということをね。
さあ、今日も頑張ってお仕事をしなくてはね。
わたしは、上下黒色のスカートスーツに身を包みそして、真っ白なエプロンをつけた。
それからトレードマークの赤リップをたっぷり唇に塗ることも忘れない。うふふ、美しい森口さやの完成だ。
さやカフェへようこそ! そして、今日もさや荘の入居者をお待ちしていますよ。
うふふ。楽しみにしてるわよ。
そして、次の獲物をわたしは見つけるはずよ。
これからもわたしのコレクション収集の邪魔をする人なんて現れないと思っていたのだけど……。
怪しげな足音がコツンコツンと聞こえてきたような気がした。
きっと、気のせいよね。うふふ。今日もわたしは罪人をさや荘に閉じ込めるわよ。
さあ、あなたもさや荘へようこそですよ。
さやさんが温かい紅茶を用意してお待ちしています。
「完」
→あとがき
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