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いらっしゃいませ! 森口さやです!
さやカフェへようこそ
しおりを挟むわたしは、またまた仕事を片付けた。今回も最高の仕事をした。自画自賛しちゃうわよ。
中西真紀と相田由美は今頃さや荘で反省しているはずだ。中西真紀の叫び声は面白かった。うふふ、面白くてゾクゾクしちゃった。
わたしは森口さや。綺麗なアーモンド形の目に艶やかな黒髪が自慢なのだ。
今日は高い位置でツインテールにした。そして、わたしは鏡のだ前でうふふと微笑んだ。
今日はどんなお客様が来るかしら? 楽しみだわ。
美味しいコーヒーと紅茶にパスタを準備しなくては……。
さあ、今日も頑張ってお仕事をしなくてはね。
わたしは、上下黒色のスカートスーツに身を包みそして、真っ白なエプロンをつけた。
それからトレードマークの赤リップをたっぷり唇に塗ることも忘れない。うふふ、美しい森口さやの完成だ。
「さやカフェにようこそ! あなたの罪はなんですか? あなたを恐怖のアパートへご招待しますよ」
今日も罪人を成敗してあげるわよ。わたしは、微笑みを浮かべた。赤リップを塗った唇がキラキラと輝いてる。
ドアベルがカランコローンと鳴った。あらあら、お客様がやって来たのね。
「いらっしゃいませ~さやカフェへようこそ~」
わたしはとびっきりのさやスマイルを浮かべた。そして、心の中であなたの罪は何ですか? と呟いた。
今回のお客様は……。
美しいお客様だった。目が大きくてぱっちりしていて鼻筋がすっーと通りそして、顔の輪郭も綺麗だ。まあ、わたしに負けない美しい女性のお客様じゃないですか。
「お好きな席にどうぞ~」
その美しい女性のお客様は窓際のカウンター席に座った。わたしは、そのお客様をチラチラと眺めた。このお客様が今回の獲物かしら? あ、いえいえ罪人かしら?
わたしは、じっと窓際のカウンター席に座るお客様を眺めてしまったではないか。
さあ、仕事をしなくてはね。
うふふ、あなたの罪は何ですか?
わたしはキッチンカウンターの奥に戻り笑った。
うふふ、今度はあの綺麗なお客様がわたしのコレクションになるのよねと思うと嬉しくて小躍りしたくなる。
わたしはにんまりと笑いながら戸棚にある分厚いノートを取り出す。わたしのお客様の写真がぺたりと貼られているノートなのだ。
ノートをぺらぺら捲る。中西真紀の顔写真が貼られているページを見つけわたしはにやりと笑った。
うふふ、そして、次のページにはあの綺麗なお客様の顔写真を貼り付けられるんだとおもうと嬉しくなる。
わたしはにやにやと笑いながら分厚いノートを戸棚に戻しピッチャーを手に取りお盆に載せてあるグラスに水を注ぐ。
「すみません~注文をお願いします」
「は~い、今行きます」
あの綺麗なお客様がわたしを待っているわ。どんな罪人なのか楽しみにしてるわね。
今日のわたしのお仕事の始まりよ。
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