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最高にうまい食堂
沖縄のご飯はてんこ盛り
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亜利子ちゃんを見つめながら皆でニコニコ笑っていると、
「番号札七番さ~ん、番号札七番のお客様~」とおばちゃんの威勢のいい声が聞こえてきた。
「あ、俺の番号札だ」と言って宮代さんは食事を取りに行く。
お盆を受け取った宮代さんは、すぐに席に戻ってきた。テーブルの上に置いた宮代さんのメニューが気になり、わたしは覗き込む。
宮代さんのお皿には豪快に盛られたお肉やエビフライなどが並んでいた。
「宮代さん、沖縄そばやチャンプルー等のご当地メニューは食べないのですか?」
わたしが尋ねると宮代さんは、
「あまり食べないさな~やっぱり、ボリューム満点のお肉とかになるかな?」
なんて答えるけれど、お肉じゃなくてもここの食堂(いや、沖縄全体かな?)は、なんでもかんでも大盛だ。わたしが食べている『沖縄そば定食』にしろ真理子の食べている『沖縄ちゃんぽん』もだ。
初めて沖縄の食堂に行った時はびっくりしたものだ。
だって、沖縄そばだって山盛りなのに、ご飯がどんぶりにてんこ盛りなのだから。
アメリカンサイズで安くてお得感も満点でしかも美味しいとくる。いっぱい食べられて幸せだ。
真理子なんかは、沖縄の人はいいなあ。こーんなにいっぱい食べられるんだから。羨ましいなと話していた。
だけど、わたしは、毎日これだけ大量に食べると、さすがにおデブさんになるのではないかと内心思っていたけれど。
何はともあれ美味しい食事は人に幸せと元気を与えてくれる。
お腹もいっぱいになり満足だ。大盛に盛られたご飯も沖縄そばも全て完食した。
「ああ、幸せ~」
「本当美味しかったね」
「もう、めちゃくちゃ美味しかったです!」
わたしは、空っぽになった器を眺めて、「それに、今回は食い逃げにもあわなかったもんね!」と言って亜利子ちゃんの顔をチラリと見る。
「す、すみませーん。あ~でも、それを言わないでくださいよ~」
亜利子ちゃんは、勘弁してくださいと両手を合わせかなり慌てている。
「でも、やっぱり思い出しちゃうもんね!」
真理子も笑いながら言った。
宮代さんも、話に加わり、
「あの時は、びっくりしたさーね! 沖縄そばを猛烈にパクパクと数分間で食べきるお嬢さんがいるんだからね」
昨年の夏、宮代さんはわたしと真理子がトイレに行ってる隙にわたし達の沖縄そばなどを猛烈に食べている亜利子ちゃんを目撃していた人物だったのだ。
「でもさ、不思議だったんだけど、亜利子ちゃんはどうやって十数分のうちに全部食べることができたの?」
「わたしも不思議に思っていた」と真理子も言う。
「実はわたし、学生時代に学生大食い大会に出場したことがあるんです。だから、本当はもの凄く早食いができるんです。今は普通に食べてますけど」
「なにそれ初耳!!」
「えへへ」なんて笑って亜利子ちゃんは、頭をポリポリ掻いている。
「凄い得意技があったんだね」
わたしは目を丸くする。
「あの時は、本当に得意技を悪いことに使ってしまってすみませんでした」
「今は、良い想い出で笑い話になっているんだから謝らないでよ」
「そうだよー」
真理子もそうだ、そうだと言って笑う。
こうして、懐かしい人達に会い、楽しい思い出話と美味しい沖縄そばに舌鼓を打っているとあっという間に時間は過ぎていく。
「番号札七番さ~ん、番号札七番のお客様~」とおばちゃんの威勢のいい声が聞こえてきた。
「あ、俺の番号札だ」と言って宮代さんは食事を取りに行く。
お盆を受け取った宮代さんは、すぐに席に戻ってきた。テーブルの上に置いた宮代さんのメニューが気になり、わたしは覗き込む。
宮代さんのお皿には豪快に盛られたお肉やエビフライなどが並んでいた。
「宮代さん、沖縄そばやチャンプルー等のご当地メニューは食べないのですか?」
わたしが尋ねると宮代さんは、
「あまり食べないさな~やっぱり、ボリューム満点のお肉とかになるかな?」
なんて答えるけれど、お肉じゃなくてもここの食堂(いや、沖縄全体かな?)は、なんでもかんでも大盛だ。わたしが食べている『沖縄そば定食』にしろ真理子の食べている『沖縄ちゃんぽん』もだ。
初めて沖縄の食堂に行った時はびっくりしたものだ。
だって、沖縄そばだって山盛りなのに、ご飯がどんぶりにてんこ盛りなのだから。
アメリカンサイズで安くてお得感も満点でしかも美味しいとくる。いっぱい食べられて幸せだ。
真理子なんかは、沖縄の人はいいなあ。こーんなにいっぱい食べられるんだから。羨ましいなと話していた。
だけど、わたしは、毎日これだけ大量に食べると、さすがにおデブさんになるのではないかと内心思っていたけれど。
何はともあれ美味しい食事は人に幸せと元気を与えてくれる。
お腹もいっぱいになり満足だ。大盛に盛られたご飯も沖縄そばも全て完食した。
「ああ、幸せ~」
「本当美味しかったね」
「もう、めちゃくちゃ美味しかったです!」
わたしは、空っぽになった器を眺めて、「それに、今回は食い逃げにもあわなかったもんね!」と言って亜利子ちゃんの顔をチラリと見る。
「す、すみませーん。あ~でも、それを言わないでくださいよ~」
亜利子ちゃんは、勘弁してくださいと両手を合わせかなり慌てている。
「でも、やっぱり思い出しちゃうもんね!」
真理子も笑いながら言った。
宮代さんも、話に加わり、
「あの時は、びっくりしたさーね! 沖縄そばを猛烈にパクパクと数分間で食べきるお嬢さんがいるんだからね」
昨年の夏、宮代さんはわたしと真理子がトイレに行ってる隙にわたし達の沖縄そばなどを猛烈に食べている亜利子ちゃんを目撃していた人物だったのだ。
「でもさ、不思議だったんだけど、亜利子ちゃんはどうやって十数分のうちに全部食べることができたの?」
「わたしも不思議に思っていた」と真理子も言う。
「実はわたし、学生時代に学生大食い大会に出場したことがあるんです。だから、本当はもの凄く早食いができるんです。今は普通に食べてますけど」
「なにそれ初耳!!」
「えへへ」なんて笑って亜利子ちゃんは、頭をポリポリ掻いている。
「凄い得意技があったんだね」
わたしは目を丸くする。
「あの時は、本当に得意技を悪いことに使ってしまってすみませんでした」
「今は、良い想い出で笑い話になっているんだから謝らないでよ」
「そうだよー」
真理子もそうだ、そうだと言って笑う。
こうして、懐かしい人達に会い、楽しい思い出話と美味しい沖縄そばに舌鼓を打っているとあっという間に時間は過ぎていく。
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