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自然の中で食べるおにぎりとこれから
しおりを挟む太陽の光と緑が溢れる自然の中で食べるおにぎりはとても美味しかった。
「やっぱりおにぎりの具は梅干しだよな。めちゃくちゃ美味しい。それと自然の中で食べるおにぎりは最高だぜ!」
俺は梅干しおにぎりの素朴な味に舌鼓を打つ。
「だよな。大自然の中で食べるとより美味しく感じるよね。俺のシーチキンおにぎりも最高だよ」
「そうそう、不思議だけど家で食べるより美味しいよね。わたしの唐揚げも美味しいよ」
俺達は満面の笑みを浮かべた。
おにぎりを食べそれから水筒の蓋を開けお茶を飲む。喉を潤し気分爽快だ。
「美味しかった~ごちそうさまでした。あ、猫助、口の周りにご飯粒がくっついているぞ」
俺が言うと猫助は、
「あ、またかよ。俺ってば困った子だぜ」と言って口の周りにくっついているご飯粒を舌でぺろりと舐め食べた。
「にゃはっ、毎度おなじみの猫助君だよね。それはそうと人間探しするんだよね?」
「あ、忘れてたよ」
人間探しという目的をすっかり忘れ遠足気分になっていたではないか。まあ、それも楽しいから良いのだけど。
「猫太君ってばやる気ないね。ところで、この緑町に人間がいる可能性があるから来てるの?」
にゃんぴが首を右に傾け聞いた。
「さあ……? 猫助どうなんだ?」
「えっ? 俺に聞かないでくれるかな」
「聞かないでくれるかなって猫助が人間探しをしようって言ったんじゃないか」
俺は肉球のある手で顔と口の周りを毛繕いをしている猫助に聞いた。
「……そうだけど適当だぜ!」
猫助は胸を張って答えた。
「あ、適当なのか」
「そうだけど何か?」
「……猫助らしいな」
俺は深い溜め息をついた。
「ノープランなんだね」
にゃんぴはふぅーとそれはもう深い溜め息をついた。
「まあ、楽しければいいかな。気楽に行こうぜ」
俺はにっこりと笑ってみせた。けれど、自分の言った言葉に俺も相当呑気だよなと思ったのだった。
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