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華夜ちゃんの友達
狛犬に変身
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「き、きゃーーーーーー!! こ、狛犬のお化けだ!!」
風子ちゃんはにょきーんと顔を近づけた可愛いでしょうアピールをしている狛子と狛助を指差し叫んだ。
「えっ!? お、お化けってそんな……」
「僕達こんなに可愛いのにあんまりだよ」
狛子と狛助はそう言ったかと思うとぽろぽろと涙をこぼした。石製の狛犬の目から涙がこぼれ落ちるなんてなんだか不思議な光景だ。
「おい、狛子に狛助泣くんじゃないぞ」
「だって、神様。風子ちゃんがわたし達のことをお化けって言うんだよ」
「そうだよ。僕達こんなに可愛いのにね」
狛子と狛助はそう言いながらその石製の目からぽろぽろ涙を流した。
「それもそうだな可哀想にな」と言いながら神様は狛犬達の頭を優しく撫でている。
それから、神様は風子ちゃんに視線を向け「おい、風子ちゃん狛犬達がせっかく証明したんだからあんまり悪く言わないでくれよ」と言った。
「だ、だって、狛犬が喋っているんだよ。しかも泣いているんだよ」
風子ちゃんは目を大きく見開きながら言った。
「俺とこの狛犬達は奈夜ちゃんがお詣りによく来てくれる神社の神様と狛犬なんだよ」
神様はわたしの顔をちらっと見て言った。
「えっ? 奈夜ちゃんがお詣りに行く神社の神様と狛犬?」
風子ちゃんは納得のいかない表情を浮かべた。
「ああ、そうだよ。奈夜ちゃんはいつも自分のことや周りの人の幸せを俺のいる神社で祈っているんだよ」
「はぁ? そうなんですか?」
「そうじゃよ。奈夜ちゃんのその強い願いと優しい気持ちに心を打たれたのじゃ。だから俺はこの子の願いを叶えてあげたいなと思いこうして近くにいるのじゃ」
神様のその声はとても優しくてわたしの心にじわりと染み渡る。
「それに奈夜ちゃんはいつも美味しいお賽銭をくれるのじゃ」
神様はそう言って幸せそうな笑みを浮かべた。ああ、神様わたしの感動した心を返してください。
「……お賽銭ですか?」
「そうじゃよ。もうお賽銭を舐めると幸せでたまらないのだよ」
「はぁ? お賽銭を舐める!?」
風子ちゃんは口をぽかーんと開け呆気にとられた表情をしている。
「おい、風子ちゃんどうしたのだ?」
「……お、お賽銭を舐めるって信じられない神様ですね」
風子ちゃんはぽつりと呟いた。
風子ちゃんはにょきーんと顔を近づけた可愛いでしょうアピールをしている狛子と狛助を指差し叫んだ。
「えっ!? お、お化けってそんな……」
「僕達こんなに可愛いのにあんまりだよ」
狛子と狛助はそう言ったかと思うとぽろぽろと涙をこぼした。石製の狛犬の目から涙がこぼれ落ちるなんてなんだか不思議な光景だ。
「おい、狛子に狛助泣くんじゃないぞ」
「だって、神様。風子ちゃんがわたし達のことをお化けって言うんだよ」
「そうだよ。僕達こんなに可愛いのにね」
狛子と狛助はそう言いながらその石製の目からぽろぽろ涙を流した。
「それもそうだな可哀想にな」と言いながら神様は狛犬達の頭を優しく撫でている。
それから、神様は風子ちゃんに視線を向け「おい、風子ちゃん狛犬達がせっかく証明したんだからあんまり悪く言わないでくれよ」と言った。
「だ、だって、狛犬が喋っているんだよ。しかも泣いているんだよ」
風子ちゃんは目を大きく見開きながら言った。
「俺とこの狛犬達は奈夜ちゃんがお詣りによく来てくれる神社の神様と狛犬なんだよ」
神様はわたしの顔をちらっと見て言った。
「えっ? 奈夜ちゃんがお詣りに行く神社の神様と狛犬?」
風子ちゃんは納得のいかない表情を浮かべた。
「ああ、そうだよ。奈夜ちゃんはいつも自分のことや周りの人の幸せを俺のいる神社で祈っているんだよ」
「はぁ? そうなんですか?」
「そうじゃよ。奈夜ちゃんのその強い願いと優しい気持ちに心を打たれたのじゃ。だから俺はこの子の願いを叶えてあげたいなと思いこうして近くにいるのじゃ」
神様のその声はとても優しくてわたしの心にじわりと染み渡る。
「それに奈夜ちゃんはいつも美味しいお賽銭をくれるのじゃ」
神様はそう言って幸せそうな笑みを浮かべた。ああ、神様わたしの感動した心を返してください。
「……お賽銭ですか?」
「そうじゃよ。もうお賽銭を舐めると幸せでたまらないのだよ」
「はぁ? お賽銭を舐める!?」
風子ちゃんは口をぽかーんと開け呆気にとられた表情をしている。
「おい、風子ちゃんどうしたのだ?」
「……お、お賽銭を舐めるって信じられない神様ですね」
風子ちゃんはぽつりと呟いた。
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