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華夜ちゃんの友達
神様じゃぞ
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「おい、風子ちゃん。俺は変な人ではないぞ。正真正銘の神様であるぞ。この麗しき姿を見るのだ。ほれどうじゃ」
神様は言いながら風子ちゃんの目の前で得意げに胸を張る。
「あの~神様なんて言ってますけど頭は大丈夫ですか? 確かに美形かもしれないけどわたしの好みの顔じゃない。それにその長い髪の毛邪魔じゃないんですか。切ったらどうですか?」と風子ちゃんは呆れたように言った。
「はぁ? この俺の顔が好みの顔じゃない……しかもこの美しきプラチナブロンドの髪を切れとはなんて愚か者なんだ」
神様はかなりショックのようだ。怒りながらもなんだかシュンとしている。
「だって、好みじゃないから仕方ないもんね。わたしは思ったことを言っただけですよ」
風子ちゃんはキッパリと言った。
「ふん、信じられないことを言う少女だがそこまでハッキリ言われると仕方がないな特別に許してやろう」
「はぁ、それはありがとうございます」
「だがな、俺が神様だと言うことは本当のことだぞ。俺の代わりにあの狛犬達が証明するぞ」
「えっ! 神様わたし達が証明するの?」
「えっ? 僕と狛子ちゃんがどうやって?」
カラスを肩にのせた狛子と狛助が言った。
「そうじゃよ。お前達が証明するんだよ。少年、少女の姿から狛犬の姿に戻るのじゃ~」
神様はニンマリと笑いながら狛子と狛助のカラスののっていない方の肩をぽんぽんと叩いた。
「はい、神様了解しました。お任せあれ」と狛子と狛助は声を揃えて言い敬礼ポーズを取る。
「狛子ちゃんと狛助君だったらきっと成功するね」
「うん、二人(二匹)の姿を見たら風子ちゃんも信じてくれるね」とわたしと華夜ちゃんは顔を見合わせて笑った。
「ねえ、華夜ちゃんに奈夜ちゃんわたしが信じるってどう言うことかな?」
風子ちゃんは不思議でたまらないと言った表情を浮かべわたしと華夜ちゃんの顔を交互に見た。
「それはあの子達のパフォーマンスを見ると分かると思うよ」
華夜ちゃんが口元に手を当ててうふふと笑った。そんな華夜ちゃんのことを風子ちゃんは首を横に傾げて見た。
「ではでは、わたし達の華麗なる変身をお見せしま~す!」
「お見せしま~す!」
狛子と狛助はぴょんぴょんと飛び跳ねた。
神様は言いながら風子ちゃんの目の前で得意げに胸を張る。
「あの~神様なんて言ってますけど頭は大丈夫ですか? 確かに美形かもしれないけどわたしの好みの顔じゃない。それにその長い髪の毛邪魔じゃないんですか。切ったらどうですか?」と風子ちゃんは呆れたように言った。
「はぁ? この俺の顔が好みの顔じゃない……しかもこの美しきプラチナブロンドの髪を切れとはなんて愚か者なんだ」
神様はかなりショックのようだ。怒りながらもなんだかシュンとしている。
「だって、好みじゃないから仕方ないもんね。わたしは思ったことを言っただけですよ」
風子ちゃんはキッパリと言った。
「ふん、信じられないことを言う少女だがそこまでハッキリ言われると仕方がないな特別に許してやろう」
「はぁ、それはありがとうございます」
「だがな、俺が神様だと言うことは本当のことだぞ。俺の代わりにあの狛犬達が証明するぞ」
「えっ! 神様わたし達が証明するの?」
「えっ? 僕と狛子ちゃんがどうやって?」
カラスを肩にのせた狛子と狛助が言った。
「そうじゃよ。お前達が証明するんだよ。少年、少女の姿から狛犬の姿に戻るのじゃ~」
神様はニンマリと笑いながら狛子と狛助のカラスののっていない方の肩をぽんぽんと叩いた。
「はい、神様了解しました。お任せあれ」と狛子と狛助は声を揃えて言い敬礼ポーズを取る。
「狛子ちゃんと狛助君だったらきっと成功するね」
「うん、二人(二匹)の姿を見たら風子ちゃんも信じてくれるね」とわたしと華夜ちゃんは顔を見合わせて笑った。
「ねえ、華夜ちゃんに奈夜ちゃんわたしが信じるってどう言うことかな?」
風子ちゃんは不思議でたまらないと言った表情を浮かべわたしと華夜ちゃんの顔を交互に見た。
「それはあの子達のパフォーマンスを見ると分かると思うよ」
華夜ちゃんが口元に手を当ててうふふと笑った。そんな華夜ちゃんのことを風子ちゃんは首を横に傾げて見た。
「ではでは、わたし達の華麗なる変身をお見せしま~す!」
「お見せしま~す!」
狛子と狛助はぴょんぴょんと飛び跳ねた。
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